お客様の声と施工事例

寺社・大型建造物もクラシタス

曹洞宗 仁叟寺 様

人も時間も穏やかな毛馬内

毛馬内と書いて「けまない」と読む。秋田県男鹿市男鹿盆地の中央に位置する地域である。
行き交う人々も、そこに流れる時間も、とても穏やかである。町に入り、皆さんと言葉を交わす。上品な気風がある。
かつてここは岩手・南部藩と秋田・久保田藩の藩境であり、毛馬内は南部藩領とされていた。南部藩と言えば上方の文化を取り入れた事でも知られている。南部藩との関わりが上方流の穏やかさをこの地にもたらしたのかもしれない。そうした気風を今に伝える毛馬内。秋田三大盆踊りに数えられる国重要無形民俗文化財である「毛馬内の盆踊り」などもある。ここに暮らす人々は、暮らしの中で歴史や文化を大切に伝えてくれているのである。

桜庭家の菩提寺

今回工事をさせていただいた仁叟寺(じんそうじ)様もまたそうして受け継がれる大切な歴史の証人である。創建は応永2年(1359年)。南部藩領となっていた頃、いまの岩手県普代村へ堂宇を建立したのが始まりだと言われている。その後、普代村周辺を支配した桜庭家の菩提寺となり、同家が毛馬内移った明暦3年(1657年)に現在の場所に移された。

未来永劫

工事を行った本堂は、昭和35年に再建され、築50年を超えている。秋田の風雪は厳しい。傷みも深刻であったことから、銅屋根葺き替え工事をお任せいただく事となった。
工事中はご住職様をはじめ、護寺会の皆様にも施工にご興味をお持ちいただき、職人の技術や工夫をご覧いただいた。そして日ごとに蘇っていく本堂の姿に「モノづくりの心・こだわりが見て取れた」という言葉をいただくことができた。
毛馬内の人々の心と努力で受け継がれていく歴史文化。それらとともに今回蘇った本堂もまた、未来へと伝えられていくことだろう。