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曹洞宗 妙心院 様

一年以上の復興工事も匠の技で無事完成!!

仙台駅東側の新寺にある曹洞宗稲荷山「妙心院」様は、仙台藩祖伊達政宗公とゆかりの深い四五〇年の歴史を持つ由緒ある寺院。季節の木々が美しい趣のある境内には、松尾芭蕉が忘れていった蓑を埋めた「蓑塚」もあり、多くの人が訪れる。この妙心院様も2011年3月11日の東日本大震災により、本堂や庫裡の大屋根に大きな被害が出て、瓦が東側の道路や境内の庭に瓦礫となって落下、飛散した。
「余震で、瓦が落ちてきたりする危険もあったので、お彼岸を前に対応出来たのは本当に良かったです」と、妙心院護持会会長の小笠原三男さん。もともと一級建築士で建築に携わる仕事をされていた経験から同年3月中には足場を手配し、ネットを張るなどいち早い対応で、一年以上にわたる大きな復興工事を成功に導いた。

職人の技が支えた前例のない挑戦!

建築当時、瓦は岐阜県で特注生産されたもの。その時の瓦の型が残っていたので、修復で必要な分を今回もそこで新しく瓦を焼いてもらった。
「今後のことも考えて、屋根は軽くしたほうがいいだろうと住職と話しました。本当は全部銅板葺きにという話もありましたが、先代の住職が瓦を使って日本古来の雰囲気を出したかったという思いを引き継ぎ、瓦と銅板の屋根にすることになったんです」。鬼飾と棟を銅板に替えたことで重さが約1/20になり、耐震性を格段に向上することができた。
「棟と鬼飾を銅板で他は瓦というのは、今まで前例がなかったので、大変勉強になりました」と今回の復興工事を担当した寺社担当の菊池。瓦の職人は京都、銅板を担当する職人は秋田からそれぞれ招かれ、細かい打ち合わせが何度となく行われた。
「鬼飾は今回銅板で作っています。もともとあったものを復元したんですが、本当に職人さんが頑張ってくれましたね」。一枚の銅板から細かい文様まで作り上げた鬼飾、まるで瓦を重ねたような風合いを出している棟など、熟練の職人ならではの技が随所に見られる。
心配していた銅板の色も完成後10日過ぎには瓦の色に近づき、落ち着きのあるたたずまいに。
今回の工事では、護持会の役員の方々が交代で毎日工事の現場に顔を出してくださっていた。
「若い職人さんが多く、みなさん礼儀正しくて、びっくりしました。お寺はいろいろなお客様も多い場所ですが、皆さんきちんとしていたのでよかったです」とおほめの言葉も。
多くの人の心と支えがあって、無事完成した妙心院様。人々の心の拠り所として今後も広く愛される場所になるはずだ。