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宮城県仙台市 榴岡天満宮 様

花咲く天満宮が新しく生まれ変わる

これまでもレポートしてきた「榴岡天満宮」の社殿および社務所の工事が2013年11月に完了。その完成後の様子についてお伝えする。
学問の神である菅原道真公を祭神とする同社は、3度の遷座を経た後、1667年に仙台藩3代藩主・伊達綱村公によって現在の仙台市宮城野区榴ヶ岡の地に遷された由緒ある社だ。以来「仙台の天神様」として、また合格祈願の社として市民に広く親しまれている。
2011年の震災により、社殿および社務所が大きな被害を受けたことから、社殿の再建と新たな社務所の新築に着手。これまで「社殿の屋根及び躯体」の進捗についてお伝えしてきたが、今回は社殿の内装と、新しい社務所について見ていくことにしよう。

災害時の避難所として『開かれた』社務所を

「災害時に何より歯がゆかったのが、避難拠点として十分に機能しなかった事なんです」と語る菅野宮司。地域の人達が被災する中、避難所として使ってもらいたいという気持ちが強かったが、天満宮様の建物自体、人が入れる状態に無く、本当に申し訳ない想いだったという。そこで、新たに建てられた社務所は「地域の避難拠点」となるべく、地域住民の使用を想定した造りとした。車椅子の方も想定し、エントランスからのアプローチはバリアフリーにし、入ってすぐの場所に通常より広いスペースをとったトイレを設置。また、大広間は有事の場合、数十人が避難することができる広さを確保。パーテーションで空間を区切ることで、用途にあわせて2部屋にすることも可能にした。
さらに応接室を兼ねた「宮司室」や神事用の装束の収納スペースである「参籠室」、お供えものを用意する「調理室」、祭の前の禊を行う「禊斎室」などを設置。これまで、狭いスペースをやりくりして行っていた仕事も、すべてスムーズに執り行えるようになった。

造りや意匠はそのままに明るく快適な社殿へ

社殿内部のポイントとなるのは照明。「吊るすタイプの照明は地震の際に落下することも危惧されたため、鴨居の裏の部分にLEDの間接照明を入れることを提案させて頂きました」と語るのは担当の渡部。鴨居に照明を隠すことで、意匠を壊すこと無く、安全性を確保しながらも、自然な明るさを演出した。
常に開放されている拝殿は、夏に暑く、冬は凍えるように寒い。そこで、導入したのが「エアカーテン」。これは、入り口の上から下に向けて空気の流れを作ることによって、内部の空気が外に逃げていくのを防ぐ仕組みのもの。構造的に気密性を上げることができないため採用した手法で、これにより、虫などの侵入も阻むことができる。気密性も高く保たれ、快適さも抜群だと菅野宮司は笑顔を見せる。
あの震災時、「避難拠点」として名乗りを挙げられなかった心苦しさ。新社務所は当時の無念さを晴らすべく建てられたといってもいい。「地域住民のために」。その想いが結晶となった施工であった。

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