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臨済宗妙心寺派 祥雲寺 様

伊達家と縁の深い田村家の菩提樹

田村家は誠意大将軍・坂上田村麻呂を祖とし、かつて陸奥国の田村郡を支配していた戦国大名の氏族。
豊臣秀吉による領地没収で一度はお家断絶となるものの、田村清顕の日一人娘で有り、初代仙台藩主・伊達政宗の正室であった愛姫の遺言に従い、孫・伊達宗良によって再興された。その「再興田村家」の菩提樹がこの祥雲寺だ。
元はたむ丈が再興された宮城県の岩沼市に「長谷山大慈寺」として建立された。しかし天和二年(1682年)に歌舞伎や芝居などで知らせる「伊達騒動」の後に岩沼から現在の地に移ることになった。このとき田村建顕の祖母・房姫(祥雲寺殿)を開基として、寺号が大慈山祥雲寺と改められた。

文化財の修繕に気持ちを引き締めて

今回弊社への修繕の依頼があったのは、創建時の趣きを今に伝える「転輪一切経蔵」だ。釘を一本も用いずにつくられた経蔵は、中央に据えた八角の輪転像(写真)に黄檗版一切経6771巻を収め、押せば妙音を「発して回転するとい見事な造りのもの。現在は有形文化財に指定されている。
しかし東日本大震災によって、経蔵を守る鞘堂の漆喰壁が大きく損傷してしまった。十七代目である芳覚ご住職は当時をこう振り返る。「修繕はしなくてはならない。しかし、文化財ということもあり、技術の確かなところにお願いする必要がある」とご判断され、寺院建築工事を多く手がける弊社への工事依頼となった。

見た目はそのままに耐震性をアップさせる

修繕工事は秋田の武家屋敷なども手掛けた熟練の職人が担当。一番の損壊箇所は、鞘堂の外部漆喰壁となまこ壁。特に苦労したのが蜂の巣型のなまこ壁。「単なる菱型の目地と違い、蜂の巣型の場合、形をキレイに出すのが難しい。また、彫刻を漆喰で仕上げるのに小さなコテによる丁寧な仕事が要求されるんです」と担当の菊池。下地の土壁にはシーラ剤を塗り、壁自体の補強も行った。また内部の壁には構造用合板を入れた。この2つの工程により仕上がりに芳覚ご住職にもご満足していただいた。

数百年の時を超え引き継がれる技と想い

元々の威容はそのままに、蘇った鞘堂の壁。300年以上前に手がけられた職人の技を、現代の職人が用い、蘇らせるという、実に意義深い工事となった。名工の仕事はこうして、想いある人々によって守られ、次世代へと引き継がれていくだろう。

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