お客様の声と施工事例

寺社・大型建造物もクラシタス

北海道室蘭市 西乘寺 様

立地と材質がもたらす長き悩みに終止符を

北海道の南西部に位置する北海道室蘭市。鉄鋼業が盛んなことで知られるこの町に建つ禅龍山 西乘寺様は、明治43年5月に開設された曽洞宗輪西説教所を前身とする。
クラシタスと西乘寺様との付き合いは、平成24年にさかのぼる。当時、意匠性を高めようと、飾り金物工事をご依頼頂き、その仕上りに満足して頂いた事からこれまで関係を築かせて頂いていた。
今回、ご依頼頂いたのは高欄(左下写真)全交換工事。元々、鉄鋼業で栄えた室蘭では、何を作るにしても素材を鉄にする事が多い。そうした縁で高欄もまた鉄製のものを採用していた。しかし、お寺は海に近く、工業地帯を見下ろす高台という立地。一年を通し強い潮風にさらされる高欄は、当然すぐに腐食し、頻繁な塗り替えを必要としていた。
そこで、今後のメンテナンス費用を考慮し、高欄をすべて取り換える事となり、材質は西泰秀ご住職のかねてからの要望もあり、木製とした。

見た目はそのままに耐久性が格段に向上

素材には「青森ヒバ」を採用。これは弊社担当の白石からの提案によるもの。ヒバは大変硬い木材。抗菌成分・ヒノキチオールがヒノキより多く含まれているため腐りにくく、耐水性も高い。仕上げには木目の美しさを引き立て、かつ木材の呼吸を妨げないよう浸透性の耐候性塗料を塗布した。これでもう、潮風による腐食を気にすることもないだろう。
形状は、ご住職の「当時の建築に携わった檀家様の想いもあるため、元の佇まいを可能な限り残したい」という希望を叶えるべく、元の形を寸部違わず再現。またご住職が特に思い入れを持っているという「真鍮製の擬宝珠」もそのまま再利用した。ひと目見た限り、高欄を取り換えたことに気付かないぐらい自然な仕上がりだ。

この先何十・何百年という時を経てさらに増す風格

普通、工事が2ヶ月、3ヶ月と続くと終盤は職人さんもダレてくるものですが、最後まで気持ち良い挨拶を頂きました」と笑顔で振り返る。担当の白石・清野に対する信頼はもとより、お客様を大切にする意識が職人にまで徹底されていることにお褒めの言葉を頂いた。その言葉を聞き、白石も笑顔でうなずく。
北海道開拓の時代と共に歩み、その発展を見守りつつ時を刻んできた建物。この先、数十年、数百年と歴史を重ねる中、さらなる風格をまとい、表情も豊かになってゆくだろう。そしてより一層の篤信を集め、人々の心を支えてゆくに違いない。