リフォーム

及川 様

震災、もし孫がいたら・・・

入母屋造りで、漆黒の焼き瓦が美しい純和風住宅。その及川様のお住まいを、3月11日 震度6の大地震が襲いました。
屋根は棟から崩れ、轟音と土煙をあげて庭先へ落下。一部は玄関天井に突き抜けてきたそうです。「あの時、孫がそこにいたら・・」と及川様の蒼白の表情から当時の緊迫感が伝わります。
長年建設業界でお勤めだった及川様。震災直後は、どこの建設会社にも電話が繋がらず、自ら崩れた屋根に登りシートを被せる等、雨漏りの応急処置を施したと言います。「靴では滑るから裸足で登ったんだ。昔はもっと身体も動いたんだが・・」とさらっとお話されていましたが、この急勾配の中での作業は中々出来るものでもなく、まさに「建築魂」の一言。
当社も業界の後輩としてその姿勢を学んでいきたいと思います。

今だからこそ!

一度は瓦の補修を考えたという事でしたが、やはり震災時の恐怖と、今後の安全を考え、当社の軽量金属瓦「瓦王」の工事をご依頼頂きました。震災で緊急の工事だったけれども、そんな時だからこそ、妥協はせず、ご近所の評判や、製品・技術で信頼出来る会社に頼みたかった。

軽量金属瓦の効果

ここでも旦那様の建築に対する強い想いが伝わります。工事中は、材料や職人不足等により工事完工の時期は遅れ、及川様に大変ご迷惑をおかけ致しましたが、「謝罪に来る高橋君の困った顔を見ると怒る気になれなくてね。これからも頼むよ」と、温かい叱咤激励も頂戴し、取材に同席した高橋の口元もほころびます。
瓦から軽量金属屋根にした後には驚きの現象が。これまで開閉がキツかった家中の建具が、スムーズに解消されたとの事。外観ももちろんの事、住まう安心にも大変ご満足していただきました。元々、地域のコミュニティの中心的役割をされていた及川様。震災後もお忙しく活動されていますが、疲れた様子を見せるどころか、益々精力的に取り組むその姿には、我々も大変励まされます。大震災を経験し、新たに歩み始めた東北の皆様の想いを胸に、我々も改めて、東北の復興に邁進してまいります。

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