寺社・大型建造物もクラシタス

浄土真宗 東本願寺派 教誓寺 様

創建122年北海道開拓と ともに歴史を重ねる

2018年に命名150年を迎えた北海道。今年で創建122年を迎える教誓寺様は、北海道命名から約25年後に幕別の地に根を下ろし、開拓移民とともに歴史を重ねてきた。
三代目ご住職様がお迎えしていた仏像を、きちんとお奉りする事をかねてから検討していたのが、五代目となる東範雄ご住職様だ。寺院に隣接する土地の購入と共に総廟(合祀施設)の新築工事をご決断され、過去に本堂改修工事と山門の新築を担当した弊社に今回も施工をご依頼頂いた。

大切にお奉りするための 機能性にこだわり

新築した総廟は、1 階に、阿弥陀如来像、聖徳太子像、浄土真宗の伝統である七高僧の像をお奉りする場所を設け、半地下に永代預かりの納骨堂を置く。総廟も仏具類も、すべて仏像のサイズを基準にして設計・調整されている。
幕別町には十勝川や札内川が流れており、同寺院は大正11年に水害に遭い現在の場所に移転したという経緯がある。湿気が多く、地震も多い土地柄であることから基礎工事も重視。ご住職様のリクエストにより、弊社では初の試みとして、浴槽などに使われ防水性が高く丈夫なFRP(繊維強化プラスチック)を基礎に入れた。納骨堂については湿気が入らないことはもちろん、約15度の室温を保つように設計。仏像の足元にお骨が置かれるように場所も考慮している。総檜造りとしたのも防火を考えてのことだ。

地域の皆様の将来的な 安心感とともに

この総廟の大きな特徴は、一般的なお寺の本堂などで見られる結界(柵)が設けられていないこと。そのため、ごく至近距離で、仏像を拝むことができる。座敷に座り目の前の仏像を下から仰ぐと、どこから見ても仏像と目線が合い、やさしい表情に心が和む。総廟が完成したのは2017年11月だが、お披露目はこれから。「昔は夫婦ゲンカをしたらお寺で話を聞いてもらうなど生活のそばに寺があったが、最近は特別な場所になってしまったように思います。こんなに穏やかな仏様を目の前にしたら、ケンカもできないでしょう(笑)。仏様をもっと身近に感じて頂けるように、檀家様とともに運用方法を決めていきたい」と、東ご住職様は話す。
先々代の思いを未来につなげ、地域の暮らしに寄り添ってきた教誓寺様。これからもゆっくりと変化しながら歴史を重ね続ける。