研鑽と伝承する喜びを糧に

クラシタス会 設備工事担当
小林 健二

  • はじまりは憧れから 職人の世界で見出した「道」

    水廻り工事のプロフェッショナルである小林さん。大手電線メーカーの営業職を3年ほど経験した後、技術職への憧れから太陽熱温水器を扱う会社の工事部に転職します。施工経験を積むほど技術が身に付き、人に教えることが出来るようになることに喜びとやりがいを感じ、着実に実力を付けていきます。3年後には東北エリアを管理する立場となり、技術指導の為に全国各地へ飛びまわる生活が始まります。

  • 管理者としての限界に直面

    この頃、小林さんは50人近い部下を詳細に管理する事を求められます。激務の日々が数年に及び続きました。当時を振り返り、小林さんは言います。 「人は皆誰しも器量がありますが、自分の管理者としての限界を知りましたね。毎月が勝負の中、不安で休むことが出来なかった。しかしそうして走り続けた結果、責任者として事業計画や将来の展望を見る余裕を失っていたんです。休日はしっかりと休み、そうしたことを考えられる余裕を持つ事が大切だと今でこそ思います」。 その後、事業縮小に伴い仲間が去っていく中、単身赴任も多く家族との時間を充分に持てなかった生活を改めて見直し、拠点を地元に置き独立することを決断。会社を立ち上げ、今年で4年目を迎えます。現在は夜遅くまで仕事をする事も無くなり、お子さんとの会話も増えたそうです。 「もう5年早く気付いていれば…と思いますね。子供たちが小中学生くらいの多感な時期にこそ、共に過ごしたかった」。

  • 目指すは水廻り工事の 地域オンリーワン!

    仕事の信条を伺うと「他社では出来ない工事こそ当社で担えるように、お客様の要望に100%応えること。他社と同じでは意味が無いですから」と力強く語る小林さん。現在は代表として若手の育成にも注力しています。「最初に一緒に仕事をしたら、相手の足りないところを伝え目標を与えます。そうすることで切磋琢磨し、周囲も応援してくれるようになりますから。目標を与え、達成し、自信がつくことで、仕事のスピードや責任感が変わってきます」。大切なのは相手の多様性を理解し、その人に合わせた教え方をすることだと、真っ直ぐなまなざしで答えてくれました。 真摯に腕を磨き、その技を伝承する喜びを糧に道を切り開いてきた小林さん。苦しい時期があったからこそ本当に大切なものに気付き、今の自分らしい生き方に辿り着いたのでしょう。家族や後進への愛情を胸に、小林さんのオンリーワンの道はこれからも続きます。