中古住宅をDIYで仕上げてみる

2019.01.24

最近言葉として定着しつつあるDIY。
各方面のメディアでも話題性があり、DIY専門ショップがあるなど、一つの分野として確立しつつあります。
プロにお金を払った方が確実で長持ちするのになぜDIYが人気なのでしょうか。

そもそもDIYとは何の略がご存知ですか?
「Do It Yourself」の略で「自分でやってみよう」という意味になります。
もともとイギリスで誕生した言葉で、再利用(リユース)するという考え方が一般的なヨーロッパやアメリカでは、マイホームの修理や外壁などのペンキ塗りは家族総出でやる光景も珍しくないのだとか。
日本の場合は家の困りごとは業者に相談するのが一般的であるため、世界との文化の違いを感じます。
裏を返せばそれだけ日本の職人さんは腕が良いという事になりますね。
塗装一つにしても素人とプロの差は歴然としています。

プロに頼んだ方が間違いないことが分かりながら、なぜ日本でもDIYが普及したのでしょうか。
5つの理由をご紹介しましょう。

 

① 不完全さが魅力的な時代となっている
ダメージ、ムラ、使い古しなど一見ネガティブに聞こえる表現がカッコイイ時代です。
「ダメージ感を出して」「ムラがあるように仕上げて」と一昔前ではクレームに発展するような仕上げ方がむしろ「おしゃれ感」を演出し、カフェなどの店舗をはじめ、心理的に新しいヴィンテージスタイルが定着しました。
塗装や漆喰をムラなく均一に仕上げるのはプロにしか出来ないことですが、ムラがあって良しとするならば素人でもハードルが下がりますよね。

② メディアやインターネットで簡単にDIY方法を調べられるようになっている
職人さんの技やDIYコンテンツを各種WEBサイトやブログ、YouTube等でいくらでも検索できることができるのはハードルを下げる大きな要因と言えるでしょう。
素人のみならず、プロの育成手法としてもインターネット動画が使われているくらいですからあなどれません。
また、リアルではDIY教室、DIYイベントも各地で行われております。

③ DIY可能な賃貸物件が増えている
賃貸物件は手を加えてはいけないというのが今でも一般的ではありますが、DIY可能にしているあえて未完成な物件も増えてきました。
DIYで自分なりの空間を仕上げることができる物件は都内を中心に増えてきています。
東北では中古物件を購入しDIYをするという事例があります。
自分好みの空間を自分の手で仕上げるのは家づくりの楽しみでもありますね。

④ 賃貸物件に使用可能なDIY商品が増えている
賃貸物件は手を加えてはいけないというのが今でも一般的だからこそ、家に傷を付けずに手を加えられるDIY商品も増えてきました。
壁紙や棚など退去時に綺麗に撤去できる商品が手軽に手に入ることで女性でもファッション感覚で部屋をコーディネートすることができるようになりました。

⑤ 体験に対して価値が高まっている
なんでもスマホやPCで情報を検索でき、行ったことのない場所を見て、出会ったことのない人と繋がることができる世の中だからこそ、生身で体感することに価値を見出す方が多くなりました。
画面上で見るのと実際身を置くのでは情報量が違います。
近年のアウトドア志向が単なる流行りではないように、DIYもこれから価値が増していくでしょう。
なぜならモノではなく、チャレンジする事や達成感、充実感へ消費傾向が変わっているからです。
単なるモノとしての新しさではなく、心理上の新しさを常に求める私達が求めたのは「自己実現欲求」です。
自分自身を磨くことに無形のサービスが多くなりました。
ジムやヨガ、マラソン、英会話、料理等が挙げられますが、仕事や私生活がマンネリ気味でつまらない時に日常では味わえない達成感、充実感を味わいたいと求めるのは必然なのかもしれません。
では、家にいながら楽しみを見つけられないのか?という欲求に対しDIYは効果を発揮します。
自ら手を動かすこと自体に楽しみを覚え、上手くいかないことに悩み、それでも完成したときの達成感、その空間で過ごす充実感はDIYだから味わえることではないでしょうか。
そんな生活の実現に向けて日々DIYをしている実践例をご紹介しましょう。

趣味の海釣り用のボートと念願の物置

住宅取得を検討していたS様は多彩な趣味を持っています。
海釣りが趣味でボートを置くスペースや趣味用品の物置、友人を招く空間など、土地建物双方それなりの広さが必要でしたが、希望に近い物件ほど予算超過に悩む日々を過ごしていました。
新築や建売など住宅取得には様々方法がある中で「中古戸建住宅リフォーム」を選択する事に。
どの選択肢を選んでも一長一短ありますが、今回の優先事項である「広い土地」「外物置」を考えると購入時に駐車スペースや物置などが付いている案件が予算圧縮のポイントとなります。
そう、建物のリフォーム金額はある程度見込めるとして、土地の広さや既存状況により予算超過になりやすいポイントがエクステリア(外構)です。
土間コンクリートやカーポート、フェンス等こだわると数百万円になることも。
中古住宅のいい所は全オーナー次第でそういった条件がすでに付いている場合があるのです。
また、建物に関しては構造体など専門的な見解と技術が必要なところはプロに頼むとして、材料も可能な限りご自身で手配し、仕上げのフローリングや塗装もSさんがDIYすることで予算内に収めることができています。
こちらの実践例をご覧いただくことができますのでお気軽にお立ち寄りください。
▶DIYで仕上げる中古住宅OPENHOUSE

DIY中のお施主様

 

S様曰く、「思い通りに進まないこともしばしばだが、それもまた仕上がった時の達成感に繋がるところがDIYの魅力」との事。
内覧会予定日も仕上がっていないところもあるかと思いますが、未完成がゆえの"おもしろさ"をご覧ください。

プロに依頼した方がいい項目とDIYできる項目をピックアップしてみましょう。

〇プロに依頼したほうがいい項目
・建物を支える基礎工事
・構造体に関わる柱や壁、床などの木工事
・水道や排水などの設備工事
・電気工事
・屋根工事
・外壁工事

〇DIYできる項目
・クロスなどの内装工事
・漆喰などの左官工事
・仕上げ材を貼る木工事
・テーブル、ベンチなどの家具製作
・etc…

瑕疵(雨漏りや漏電、漏水、沈下など重大な欠損)に繋がる項目はプロに依頼し、そうでない項目はDIYで実践可能です。
また、照明器具やスイッチプレート、洗面化粧台など、工事が終わった後にでも設置できるものはご自身で手配することで予算圧縮が可能です。
ただし、業者依頼項目とご自身の項目を分けることで不具合が生じた時に責任の所存が分かりづらくなる事だけは覚えておきましょう。

「家は一生に一度の大きな買い物」と言われていますが、賢く物件選びをすることで国産車1台程度の予算で手に入れることも可能です。
優先順位を整理しDIYで予算を圧縮することで住宅取得はもっと身近で手軽なものになっていくでしょう。

DIYで仕上げる中古住宅OPENHOUSE
2019年2月2日(土)10:00~18:00
2019年2月3日(日)10:00~16:00
場所:山形市滑川地内→詳細は下記リンクへ

https://mirailab.info/event/23367

 

(山形支店 小関)

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宮城県・山形県・岩手県のリフォーム・リノベーションなら
くらし つながる ひろがる「クラシタス」  

私たちが目指すのは「壊れたから直す」「古くなったから新しくする」という
修繕・修復の他に
お客様のご要望と夢を追求し、
暮らし(クラシ)への付加価値を+(タス)事です。

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「古くなったから新しくする」という
修繕・修復の他にお客様のご要望と夢を追求し、
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