寒い季節が近づくと、家の中の温度が下がり、冷え込みに悩まされることが多くなります。
特に、冬の寒さが厳しい地域では、家全体の断熱性能が不十分だと、暖房の効きが悪く、光熱費もかさむものです。
そこで今回は、効果的な家全体の断熱リフォームについてご紹介します。
●床下断熱で足元の冷えをシャットアウト
家が寒い原因のひとつは、床下からの冷気です。
床からの冷え込みは足元に直接影響を与えるため特に寒さを感じがちです。
築年数が経った家は、断熱材が薄かったり入っていなかったりすることが多く、暖房を複数使ってもあまり暖かく感じない…なんてこともあるでしょう。
そこで床下に断熱材を施工することで、冷たい空気の侵入を防ぐことができます。
断熱方法の一例として、床下に発泡ウレタンフォームを吹き付けたり、断熱材を張り付けたりする方法があります。よれにより気密性を高め冷気をしっかり遮断することができます。
どちらが良いのかは、それぞれ向いている場所などがあるので、リフォーム時はプロに相談してみるとよいでしょう。
工期は1~2日と短めなのも魅力です。
●天井・内壁の断熱で家全体を効率よく暖める
暖かい空気は上に上がるため、天井や壁の断熱が不十分だとどれだけ暖房を使っても熱が逃げてしまいます。
天井や壁の断熱を強化することで室内の温度が安定し、無駄なエネルギー消費を防ぐことができます。
リフォーム方法として、既存の壁や天井に断熱ボードを張ったり、既存の壁に断熱材を塗装する方法などがあります。
工期は2日から1週間程度で、大掛かりな工事をしなくても効果を感じられやすいリフォームです。
●窓や玄関の断熱でさらに暖かさをプラス
家の中で最も熱が逃げやすい場所が窓や玄関です。
床下や壁を断熱しても、窓や玄関から冷気が入れば効果は半減してしまいます。
複層ガラスや断熱サッシを取り入れることで、外からの冷気を防ぎ、室内の暖かさを保つことができます。
さらに、ドアの隙間を埋めるパッキンの交換や窓枠の補修も、手軽で効果的な断熱対策です。
工期は1~2日程度になります。
●信頼できる業者に依頼して、確実な断熱を
断熱リフォームを効果的に行うには、正確な施工が必要です。
断熱材に隙間があったり施工が不十分だとその効果を十分に発揮できません。
経験豊富で信頼できる業者に依頼することで、しっかりとした断熱対策ができ、冬場も快適に過ごせる住まいを実現できます。
また、断熱診断やサーモグラフィーによる調査を活用して、家のどこを優先して断熱すれば効果的か、プロに相談してみるのも一つの手でしょう。