冬の乾燥した季節は火災が増加する時期です。
火の元に気をつけるだけでなく、日々の暮らしに「防炎製品」を取り入れることで、火災リスクを軽減できます。
今回は、防炎製品とは何か、どのように取り入れればよいかを分かりやすく解説します。
●防炎製品とは?どのような効果があるのか
火災が起こると、その広がりは予想以上に早いものです。
しかし、防炎製品はその「広がり」を抑えます。
これにより避難の時間を確保し、被害を最小限に抑えることができるのです。
防炎カーテンやラグ、クッションカバーなどの製品は、火の勢いを弱め、火災時の延焼を防ぎます。
特に小さなお子様や高齢者がいるご家庭では、その「数分」の余裕が命を守るカギになります。
防炎加工が施された製品には、「防炎ラベル」や「防炎マーク」が付いています。これを目印に商品を選ぶこともひとつの方法です。
・防炎製品ラベル
参考:公益財団法人日本防炎協会/https://www.jfra.or.jp/member/s06.html
防炎製品ラベル:日本防炎協会が認定するマークで、寝具やエプロンなどの防炎製品に表示。防炎製品認定委員会の基準を満たした製品に付けられる。
・防炎マーク
参考:一般社団法人日本インテリア協会/https://www.nif.or.jp/about
防炎マーク: 一般社団法人日本インテリア協会が定めたマークで、カーテンやじゅうたんなどの難燃性能を持つ製品に表示。消防法施行規則の基準をクリアしたものが対象。
●どこから始めればいい?日常生活に防炎製品を取り入れる方法
火災対策は、大きな準備をしなくても少しずつ始められます。
まず、以下の場所から見直してみるのがおすすめです。
リビング:防炎カーテンや防炎加工のラグを取り入れる
キッチン:防炎エプロンを用意する
寝室:寝室のカーテンや毛布を防炎製品に交換
特に、小さなお子様や高齢のご家族、ペットがいる場合は、避難時間を確保するためにも防炎製品を取り入れると心強いですね。
また最近ではデザイン性の高い防炎製品も多く、インテリアにこだわる方にも選びやすいものが揃っています。
どの製品が防炎加工されているかは、「防炎ラベル」や「防炎マーク」で簡単に確認できます。
● 火災のリスクを軽減する「心の準備」
「我が家にかぎって火災は起こらないだろう…」そんな風に思われる方もいるかもしれません。
しかし、火災は予測できないタイミングで発生します。
その原因も、電気製品の不具合や油の飛び散り、思いがけない小さな火種から始まることも多いものです。
万が一に備えて防炎製品を取り入れることは、火災に立ち向かうための「心の準備」と言えるでしょう。
まずは試しにエプロンやクッションカバーなど、手軽に取り入れられるアイテムから始めてみてはいかがでしょうか。