家具を選ぶとき、デザインや価格だけで決めていませんか?
家具は、長く使う大切なアイテムだからこそ、安全性や保証にも注目したいものです。
今回は、家具選びの際に知っておきたい「安心」と「安全」を見極めるための5つのマークについてご紹介します。
●F★★★★(エフ・フォースター)
「F★★★★」は、家具や建材に含まれるホルムアルデヒドの放散量を示す等級マークです。「F★」から「F★★★★」まであり、星の数が多いほど、ホルムアルデヒドの放散量が少ないことを意味します。最高ランクの「F★★★★」は、安全性が最も高い製品に付けられる信頼性のある指標です。この等級は、JISやJAS、国土交通省が基準を定めており、他の認証マークの基準としても採用される重要なマークとなっています。
参考:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」
●室内環境配慮マーク
このマークは、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)の放散量が少ない家具に貼付され、室内環境への影響が少ないことを表しています。安全性が高い「F★★★★」「F★★★」の製品で、かつ塗料はホルムアルデヒドを含まないものに限定されています。小さな子どもやアレルギー体質の方がいる家庭は特に確認しておきたいマークです。
参考:日本家具産業振興会
●国産家具マーク
(社)日本家具産業振興会が認定するこのマークは、製造工程がすべて日本国内で行われた家具に付けられます。さらに、製品の強度やシックハウス対策など、厳しい認定基準をクリアしています。また、修理対応もあるので安心して長く愛用できる点も魅力です。このマークを選ぶことで、日本の職人技術や地場産業を支えることにもつながります。
参考:日本家具産業振興会
●SA・FUマーク
SA・FUマークの「SA・FU」は、「Safety Furniture」の略で、「安全な家具」を意味します。このマークは、日本家具産業振興会が運営する「SAFU制度」に加入し、製品安全性ガイドラインに基づいて製造された家具に付けられます。万が一商品の欠陥により事故が発生した場合、賠償金が支払われる仕組みになっています。
参考:日本家具産業振興会
●SGマーク
SGマークは、製品安全協会が認定した安全基準を満たした家具などに付けられています。転倒や破損による事故を防ぐ構造を評価しており、小さな子どもや高齢者がいる家庭で安心して使用できます。また、SGマークが付いた製品に欠陥があった場合、協会から賠償金が支払われる仕組みもあります。
参考:製品安全協会
家具選びは安心と安全が大切
家具は、家族の暮らしを支える大切な存在です。これらの認証マークを参考にすれば、安全で健康的、さらに環境に配慮した家具を選ぶことができます。
デザインや価格とともに、こうした基準にも目を向けて、長く安心して使える家具を選んでみてはいかがでしょうか。