オフィスのクロスを張り替える場合の種類と特徴!
2024.06.21
オフィスのクロスを張り替える際、どのようなクロスに張り替えれば良いのか考えてしまいますよね。
一戸建て住宅やマンションに使っているクロスと同じで良いのか、オフィスに適したクロスはどんな種類のクロスなのか、費用はどのくらいかかるのかなど疑問が出てきます。
そもそもクロスは、さまざまな種類・素材・機能性があり、部屋の用途や場所の環境、コンセプトに応じて選ぶことが必要です。
この記事では、オフィスという特定の場所にこだわり、クロスの選び方から費用まで丁寧に徹底解説していきます。
オフィスに適したクロスの種類と特徴
クロスは、ビニールや紙、布などの素材で作られており、壁を保護し部屋の装飾を目的としています。
一般的によく使用されているのは、ビニール製のクロスです。
安価で施工しやすく、汚れたときにも拭き取りやすい性質があります。
最近では、消臭や防カビ効果のある機能性の高いクロスもあり、デザインも豊富で選ぶのに迷ってしまうくらいです。
クロスにもグレードがあり、ワンルームマンションなどでよく使用される一番安価なスタンダードクロス(量産品)から、高級住宅や高級店舗に使用される高価で高性能なハイグレードクロス(1000番台)まで多種多様です。
クロスの種類や特徴を説明しながら、オフィスに適したクロスを紹介していきます。
・クロスの素材
・ビニールクロス
最も一般的で住宅やオフィス、店舗でも多用されているのが、ビニールクロスです。
安価で品質も安定しており、ふき取りが容易にできるので掃除もしやすく、耐久性にも優れています。
デザインや色も豊富で、イメージにあったクロスが見つけやすいタイプです。
ビニールクロスは、塩化ビニール樹脂を素材として、シートに紙を裏打ちした製品です。
織物調や石目調などさまざまなタイプに分類され、表面加工も凹凸のあるエンボス加工や発泡加工されたものもあります。
最も扱いやすく、総合的に見ても選ばれやすいタイプのクロスです。
・織物クロス
織物クロスは、繊維を布と同じように織り込んだ素材です。
シルクや麻、レーヨンなどの糸を贅沢に使用したクロスで、高価で高級感があります。
また、繊維を織るのではなく、熱処理や化学的処理することで、圧縮したり絡め合わせたりしてシート状にした不織布のクロスがあります。
一般的な織物クロスは、ビニールクロスに比べ、埃が付着しやすく水分や油分を含むとシミになったりするので、掃除を怠ると汚れが目立ってしまうデメリットがあります。
しかし、ビニールクロスでは表現できない味のある雰囲気を出してくれるので、高級感を出したい場面にはおすすめです。
オフィスでは、お客様をお迎えする来客スペースに施工すると、企業のイメージアップにもなるでしょう。
他には、高級ホテルや美術館など、品格を求められるパブリックスペースによく使用されます。
・紙クロス
紙クロスを大別すると、ヨーロッパやアメリカ製の洗練されたデザイン性のあるものと日本古来からある和紙などのクロスに分けられます。
最近では、木材のパルプではなく、ケナフや亜麻などの植物を原料にした非木材紙のクロスも注目されています。
非木材紙の原料は、二酸化炭素を吸収してくれるメリットがあり、環境保全にも役立つといわれています。
紙クロスは、天然素材なので、健康への配慮や環境にやさしくエコを意識した素材なのです。
また、紙クロスの中でも、輸入紙のクロスはゴージャスな柄やエンボス加工した大胆なプリント柄など、国内では見つけにくい色やデザインがあります。
一方、国内では日本を代表する和紙が、独特の風合いで人の心を和ませてくれます。
和紙は湿気も吸収し、乾燥時には湿気を放出するという特性があり、消音効果もあるといわれ性能も重視するのであれば、紙クロスも選択肢の一つに入れても良いでしょう。
・その他のクロス
その他にもさまざまな種類のクロスがあります。
1、調湿作用のある珪藻土クロス
2、金属・ガラス繊維が原料の無機質クロス
3、ポリエチレンなどの合成樹脂を主原料にしたオレフィン
4、薄くスライスした天然木やコルクと紙を張り合わせた木質系クロス
などがあり、目的や環境に応じて使い分けます。
業者に相談しながら、アドバイスをもらって選んでいくことをおすすめします。