新旧の耐震基準の違いって何?
2024.07.22
旧耐震基準と新耐震基準はどのように違うのか皆さんはご存知でしょうか?
いつから新耐震基準になったのかなど新旧の違いを見ていきましょう。
新旧耐震基準の違いはまずいつ建てられたかで、その際の確認申請が受理された日がいつなのかで分かれます。
耐震性能は、阪神大震災や東日本大震災、熊本地震や直近の能登半島沖地震など震度6強から7程度の地震で倒壊しないのが新耐震基準になります。
反対に旧耐震基準は震度5までの地震では倒壊しないというのが基準になっているので震度7レベルの地震が発生した時には耐えられない可能性が高いということです。
熊本地震の被害状況のデータを見ても、新耐震基準は約10%の倒壊に対して旧耐震基準の建物は30%近く倒壊しています。
しかし、新耐震基準だから必ずしも倒壊しないという保証はありません。
数回震度7レベルの地震が連続すると、半壊や倒壊もゼロではないということも覚えておきましょう。
ただし、2000年基準の耐震基準を満たしていれば熊本地震のデータから約2%しか被害は及んでおりません。
倒壊しない家づくりのポイント
より地震に強い家を選ぶなら耐震等級3を選びましょう。
・耐震等級1
一般的な一戸建て住宅は耐震等級1 が多い傾向にあります。
耐震等級1は、建築基準法が定める最低限の基準をクリアしている建物です。
震度5程度の地震では倒壊しませんが、震度 6から7の地震が何度も来ると倒壊のリスクは高くなります。
・耐震等級2
耐震等級1の1.25倍の耐震性能があります。
災害が起きた時の避難場所 や大勢の命を守るべき場所である 学校や病院などの施設は耐震等級2以上が義務付けられています。
・耐震等級3
耐震等級3 は耐震等級 1の1.5倍の地震に耐えられる強度の建物です。
耐震等級の中でも最高レベルの耐震強度があり、実際に警察署や 消防署は このレベルで建設されていることが多くあります。
震度 6から7の地震が数回来ても倒壊することなく建っているレベルとされています。
このように耐震等級には現状3つの等級に分かれています。
耐震等級3にすると多少なりとも建築費用が上がります。
必ずしも耐震等級3でなければならないという訳ではありませんが、予算があればより地震に強い方が安心ですよね。
万が一倒壊してしまったら?
万が一家が倒壊したら住宅ローンが免除されることは基本的にはありません。
状況によっては救済策はありますが、住宅ローンの現状を把握しておくことが重要です。
また、地震保険は火災保険の保険金額の50%しか掛けられないため、地震保険金で家を建て直すことは難しいので注意が必要です。
あくまで生活再建のための資金と捉えておきましょう。