防水トップコートのメンテナンス時期は?劣化のサインと重要性!

2023.09.19

ベランダやバルコニー、屋上などの防水のメンテナンスであるトップコートは
どのくらいのサイクルで工事すれば良いのかよく分からないですよね。

今回は防水工事に最も必要とされている防水の保護膜であるトップコートについて深く解説します。

 

 

・防水の種類別トップコートメンテナンスサイクル

トップコートのメンテナンスサイクルは約5年です。

5年でメンテナンスすることによって本来防水の役割をしている防水層が維持できるということなのです。

特にウレタン塗装は、前述の通り紫外線に弱いデメリットがあるため3〜5年の短いスパンで工事が必要になります。

また、防水層そのものの耐用年数は、トップコートのメンテナンスを定期的に行っている場合のみ維持できます。

いかにトップコートの塗装工事が重要かというのが分かりますよね。

この5年というメンテナンスサイクルでトップコートの塗り替えをおすすめします。

全ては防水層をいかにコストを掛けないで長持ちさせるのかが重要ということです。

 

 

 

トップコートが劣化すればどうなるのか?

次にトップコートがどのように劣化したらメンテナンスが必要なのかを見ていきましょう。

 

・色褪せが出てくる

外壁でも屋根でも外部にあるものは全て雨風や紫外線に常時さらされています。

当然ですが色もあせてきます。

床なので外からもそれほど見えないため美観を損なうことはありませんが、だからと言って放置してはいけません。

色褪せは、トップコートの劣化を示す最も分かりやすい目視で確認できるチェックポイントです。

 

・チョーキング現象が起こる

外壁のメンテナンスでもよくチョーキングについて解説していますが、
ベランダやバルコニーの床も同じです。

 

指で床を擦ってみましょう。

白い粉が指に付くようならチョーキング現象が現れています。

これは表面のトップコートが劣化しているサインなので早めの対策が必要になります。

 

・ひび割れが起こる

強い夏の紫外線と雨風により塗膜が悲鳴をあげ、
ひび割れまで達した場合も早めのメンテナンスが必要です。

防水層までひび割れが生じていたら、程度にもよりますが防水層のやりかえの可能性があります。

しかし、軽微なひび割れであればトップコートの塗り替えでも維持できます。

 

・汚れやコケ・かび

汚れや苔も外壁や屋根と同様に発生したらトップコートの劣化が進んでいる証拠です。

コケやカビなどが発生して放置していると、通常よりも劣化は一段と進んでいきます。

汚れや苔が発生した場合もトップコートの塗り替え時期と判断した方が良いでしょう。

 

・摩耗による劣化

ベランダやバルコニーは、洗濯物を干したり人が歩くことが多い場合に床の摩耗も考えられますよね。

その場合もトップコートの劣化は進みやすく擦れによる劣化は避けられません。

人が歩くことの多い場所であればトップコートのメンテナンスは定期的に行う必要があります。

 

・剥がれてくる

床の表面が剥がれていたらその状況に応じた対処が必要になります。

トップコートの塗装で維持が可能なのかを点検してもらいましょう。

 

 

このように色褪せとチョーキングが発生したらトップコートの塗り替えを依頼することが必要です。

ひび割れ・汚れや苔・摩耗・剥がれが発生した場合は、
トップコートだけの対処では追い付かない場合もありますので早めの点検が必要不可欠です。

屋根や外壁と同様に外部に存在する場所は劣化の進み方が早く、
雨水の浸入があれば雨漏りや壁内の腐食、シロアリの発生などのリスクがあります。

壁内の腐食やシロアリの発生が判明してからでは、
相当高額な費用をかけて工事をしないといけなくなる可能性も出てきます。

そうならないように早め早めに対処することは、
建物の寿命を伸ばすことに繋がり余計な費用もかかりません。

 

 

トップコートの重要性

それではトップコートがどれだけ重要なメンテナンスなのかを見ていきましょう。

 

・防水層を長持ちさせる

防水層を出来るだけ長持ちさせ、
耐用年数ギリギリまでしっかりと雨水の浸入をブロックさせることが重要です。

トップコートは建物そのものを守るために必要なメンテナンスなのです。

 

・紫外線や摩耗から守る

外部がゆえの大敵は紫外線と雨風、そして人が歩くなどの物理的摩耗でより劣化を進めます。

それから守るのがトップコートのコーティングです。

近年の夏の暑さは尋常ではありません。

気温も異常なほどに高温で紫外線の強さも年々厳しくなっているように思えます。

その過酷な状況から家を守るために防水箇所には必ずトップコートが必要なのです。

コーティングが本来の防水層を強い衝撃や擦れからも守ってくれます。

 

・トータルコストを抑えられる

トップコートのメンテナンスを定期的に行うことは、トータルコストを抑えることに繋がります。

トップコートの剥がれ落ちた防水層は劣化が早く進み寿命を縮めていきます。

そうなれば本来なら12年の耐用年数であっても、8年や10年で防水工事のやりかえに迫られます。

家を持つということはそこで暮らす以上メンテナンスは不可欠です。

ということは出来るだけ長持ちさせることに意識を向けた方が良いと思いませんか?

トップコートのメンテナンスをすることは、
防水層を出来るだけ維持し長持ちさせることがトータルコストを抑えることに繋がります。