ひとり暮らしのために将来を考えた機能性と防犯性のリフォームを徹底解説!

2022.02.09

ひとり暮らしのために将来を考えた機能性と防犯性のリフォームを徹底解説!

 

近年、中古マンションや平屋の一戸建てをリフォームして、ひとり暮らしを楽しんでいる人たちが増えています。

その人の個性的なスタイルや、その人らしさを表現できるのがリフォームの良さです。

ひとり暮らしの特権は、何でも全て自分一人で決められる自由なところではないでしょうか。

そういった意味では、ひとり暮らしはうらやましく憧れの対象ともいえます。

一言でひとり暮らしといっても年齢や性別もさまざまで、ひとりがゆえに将来的な課題があることも事実です。

今回は、ひとり暮らしの自由を望み、楽しく快適で安全に過ごせる住まいを実現するには、どのようなリフォームが必要なのかを解説します。

 

ひとり暮らしリフォームのポイント

 

ひとり暮らしは、自由で自分らしくリフォームすることができます。

趣味の部屋を作ったり、料理好きならキッチン周りを充実させたりパーティー好きなら広いリビングを作ったりもできます。

ひとり暮らしのリフォームで意識するべきポイントを解説します。

 

・先のことを考えてリフォームする

 

ひとり暮らしは、しっかりと将来を見据えたプランを立てることが大切です。

一戸建ての平屋であってもマンションであっても今の年齢は別にして、そこで住み続けるために年齢を重ねた時のことも考えてリフォームすることが必要です。

例えば、部屋の建具や浴室の扉は開閉が便利な引き戸にするなど、将来的に便利で安全で機能性の高いものを採用することが重要でしょう。

 

・動きやすい動線を意識したリフォームをする

 

ひとり暮らしをするなら、自分のライフスタイルに合った使いやすく動きやすい部屋にしたいものです。

広さはそれほど必要ではなくても、ひとり暮らしだから実現できる自分専用の快適空間を確保しましょう。

例えば、寝る直前や朝に目覚めのシャワーを浴びるスタイルの人には、バスルームとベッドルームを繋げるなど自分にピッタリの動線を作ると良いでしょう。

水廻りを一直線に繋げて家事動線を使いやすくしたり、トイレとベッドルームを隣接させたりと自分の動きに合った生活動線にリフォームすることが重要です。

 

・安全安心な防犯を考えたリフォームをする

 

マンションの場合はある程度防犯性が高く守られていますが、一戸建てはセキュリティが重要になってきます。

玄関ドアは、防犯性の高いキーシステムが付いているドアに交換することや、窓にシャッターを付けること、二重窓にするなどひとり暮らしを狙った犯罪から身を守るリフォームが必要です。

ひとりでも安心して住める環境を作るリフォームを心がけましょう。

 

・バリアフリー設計にリフォームする

 

若い人のひとり暮らしにはあまり関係がないようですが、やはり将来的なことを考えると高齢になり車椅子生活になる可能性もないとはいえません。

また、バリアフリーにするとわずかでも段差が無くなり、つまずくこともなく車椅子でなくても生活しやすい環境になります。

リフォームを検討する場合には、バリアフリーにすることも大切な要素のひとつです。

 

ひとり暮らしの間取りの考え方

 

ひとり暮らしの間取りやレイアウト設計は、どのようにすれば将来的にも安心なのか解説します。

 

・楽しく過ごせるひとり暮らしの快適な間取りとは

 

ひとり暮らしなので自分の好みに合わせた間取りにできるので、それぞれのライフスタイルによってこだわりたい部分をピックアップしてリフォームを考えましょう。

お風呂が大好きな人は、さまざまな癒しの機能が付いたシステムバスでゆったりくつろげる空間を作れます。

肩への打たせ湯やジェットバス、調光できる照明など多機能なシステムバスもあります。

ベッドルームも好みの観葉植物やアロマ、調光・調色機能の照明などリラックスできる自分らしい空間にカスタマイズしましょう。

洗濯物も浴室乾燥機で乾かすのも良し、室内干しならリフォームでスペースを作って置くことも必要です。

また、ひとり暮らしのレイアウト設計は、LDKとベッドルームの間に水廻りを配置するのがベストです。

トイレや洗面、バスルームはLDKからもベッドルームからも出入りできる2 Wayが理想的で、一戸建ての平屋などでスペース的に余裕があるならこのパターンが良いでしょう。

あとは、段差をなくすバリアフリー設計にすることです。

マンションはエレベーターを使い、室内はほぼバリアフリーになっていますが一戸建ての場合はリフォームで段差をなくすことが将来への安心に繋がります。

 

・自分だけの限られた空間作り

 

ひとり暮らしに限ったことではありませんが、人は好きなものに囲まれていると幸せな気分になります。

好きなポップアートを壁に掛けたり、コレクションしている物を飾ったり、観葉植物で緑いっぱいにしたりと満足な空間を作ると楽しくなります。

平屋ならインナーガレージを作って、好きな車やバイクを眺めるのも良いでしょう。

また、オシャレな人は洋服や靴、カバンなどたくさんある人は収納が必要です。

そんな人には、大きなウォークインクローゼットをリフォームで作ることをおすすめします。

自分の好きなものに囲まれて暮らせる幸せな空間を作りましょう。

 

・好きなペットと共存する

 

ひとり暮らしにとって、ペットは癒される効果もありますがお世話することも大切です。

ペットと共に暮らすことは、ペットの一生を面倒見ることで立派な家族の一員です。

リフォームする場合は、ペットの暮らしやすい環境を作ってあげる設計を考えることが必要でしょう。

不在の時でも過ごしやすい環境にしてあげて、カメラを使って外出先からでもスマートフォンで確認できようにすれば安心ですね。

 

・来客が多い家の間取り

 

友人や知人、仕事仲間など人が集まることが多い家は、大きなLDKが理想です。

料理を作ったりキッチンに立つ場面が多いなら、キッチン周りも充実させておくことが必要でしょう。

大勢でパーティーなどをするなら食器やグラスもたくさん必要で、そこそこの大きさの冷蔵庫も欲しいところです。

ゆったり座れるソファや大画面のテレビもあると、よりくつろぐことができます。

また、車での来客の駐車スペースの確保や泊まれるゲストルームなどもあれば言うことなしです。

人を呼ぶことが好きな来客の多い家は、その前提でリフォームすることをおすすめします。

 

ひとり暮らしリフォームで気をつけたいポイント

 

ひとり暮らしの住まいはライフスタイルの変化に伴い、マンションや一戸建てに住んでいても引っ越しをしてしまう可能性などが出てきます。

また物件を購入する際は、どのような物件が良いのかなど、ひとり暮らしの住まいのリフォームを行う際に気をつけたいポイントを解説します。

 

・間取り変更が可能か確認する

 

建物の構造によっては間取り変更やスケルトンリフォームなどの大規模な工事ができない場合があります。

 一戸建てのリフォームでは、建物の構造がツーバイフォー工法やプレハブ工法の場合、耐力壁によって建物自体を支えているため、間取りの変更が制約されることがあります。

また、増築を伴うリフォームの場合は、都市計画法や建築基準法で建ぺい率や容積率の上限が定められていることがあるので事前に確認が必要です。

 

マンションのリフォームの場合、壁式構造を採用している建物では建物を支える構造壁は取り壊すことができないため間取りの変更に制約が出てきます。

また、マンションの玄関ドアやサッシなどは共用部分にあたるため、リフォームをすることが不可能です。

その他管理規約によって、リフォームに関する禁止事項が定められている場合があるので、事前に確認しておくことが必要です。

 

・耐震性と老朽化していないか確認する

 

中古物件を購入してリフォームする場合、建物の耐震性に問題がないかという点にも注意が必要です。

現在の耐震基準は1981年に改正された法律に準じているため、1981年以前に建てられた物件には旧耐震基準が採用されている可能性があります。

築年数が経っている物件は、一般的に物件購入価格が抑えられるというメリットはありますが、耐震補強工事が必要になることもあります。

旧耐震基準の物件を購入する場合には、住宅診断士や耐震評価士などに耐震診断を依頼し新耐震基準に満たない箇所があればリフォーム時に耐震補強工事をすることをおすすめします。

 

賃貸でもリフォームできる物件もある

 

一般的に賃貸住宅では、リフォームを行うことができない場合がほとんどですが、物件によってはリフォームが可能な場合もあります。

賃貸物件情報サイトなどに、リフォーム可能物件と記載がある場合は、簡単なリフォームなら許可してもらえることがあります。

また、借主負担でリフォームする場合、通常入居前に貸主が行う修繕を借主の好みに合わせてリフォームすることができるところもあります。

費用も借主の負担になるので、その分賃料が低めに設定されているケースが多くあります。一般的な賃貸物件では、リフォームが可能であっても退去時には原状回復が求められる場合もありますが、借主負担の場合は退去時に原状回復の必要がないのもメリットです。

いずれの場合もリフォームが可能な範囲やその程度については、貸主の考え方によるところが大きいので貸主と相談した上で確認を取ってからリフォームしましょう。

 

ひとり暮らし物件のリフォームの流れ

 

ひとり暮らしのための物件購入と同時にリフォームを計画している場合、物件探しからリフォームを完成させるまでの工程が重要になります。

特に住宅ローンを利用する場合は、順序もポイントとなるので住宅ローンを利用する場合の中古物件購入とリフォームの大まかな流れについて解説します。

①物件探し

②リフォーム計画

③リフォーム業者探し

④リフォームの見積もり

⑤住宅ローン審査

⑥物件売買契約

⑦住宅ローン契約

⑧リフォーム工事契約

⑨リフォーム工事

⑩物件引き渡し

という流れになります。

 

リフォーム費用を住宅購入費用と合わせて借りる場合、住宅ローンの事前審査時にリフォーム費用の概算見積もりが必要となりますので、事前審査までにリフォームプランの大枠を決めておくことがポイントです。

 

ひとり暮らし物件のリフォーム事例

 

ひとり暮らしのリフォームにはさまざまなパターンがあります。

その事例を紹介します。

 

・実家の一戸建て住宅をひとり暮らし用にリフォーム

 

両親が住んでいた一戸建てをリフォームする場合、1階のLDKを大きくして来客をもてなせる空間に作り替えられます。

ホームパーティーや人を呼ぶことが好きな人にとってはLDKを大きく作ることがポイントです。

また、将来的なことを考えてバリアフリーに設計し、1階に寝室を作ったりも可能です。

この先ずっと将来的に住むのであれば、年齢を重ねていくことも考えて、万が一車椅子になっても生活できるような住環境に整えていくことも重要です。

他には、築年数の古い建物の場合は、耐震診断をした上で耐震補強工事をおすすめします。

地震災害時に危険にさらされないように、安全性には気を使ったリフォームが必要です。

業者に現状の耐震性を診断してもらい将来も安心して住める環境にすることが必要です。

 

・マンションを自分らしくリフォームする

 

マンションリフォームの場合は、共用部分に気をつけながら管理規約に基づいての工事が必要です。

多少水廻りの移動も可能で、排水の配管の勾配さえ取ることができればリフォームはできます。

3LDKや2LDKなどから壁を撤去して大きなLDKを作り、キッチンをバーカウンターにしたりみんなで楽しく調理するためにアイランドキッチンにリフォームすることもできます。

寝室とLDKさえあれば良いのであれば、1LDKの贅沢な空間にもできるでしょう。

また、マンションは元々収納が少ないため、大きなウォークインクローゼットを作ったり納戸を作ったりが可能です。

構造体である壁さえ撤去しなければ、さまざまなレイアウト設計が考えられます。

 

 

まとめ

 

一戸建てのひとり暮らしのリフォームは、玄関や室内の建具は引き戸にしてバリアフリーにするのが将来的には良いでしょう。

一戸建ては特に防犯性を高めるために、窓や玄関からの侵入を防ぐ工夫をリフォーム業者と考えましょう。

マンションのリフォームは、共有部分があるため管理規約に基づき工事をすることが必要なので注意が必要です。

ひとり暮らしは、誰にも気兼ねなく自由で個性的な住まいが実現できる素敵な暮らし方なのです。