キッチンリフォーム!食洗機スライドオープンとフロントオープン徹底比較!
2022.02.09
キッチンリフォーム!食洗機スライドオープンとフロントオープン徹底比較!
食洗機は、食器洗いが苦手な人にはありがたい存在です。
大きな汚れだけサッと流せば、あとは食洗機が洗ってくれますし、手洗いより節水にもなるので楽で経済的だと思いませんか?
食洗機は、毎日の家事を楽にしてくれるキッチンには欠かせない設備の一つだと思います。
各メーカーからさまざまなタイプの食洗機が販売されていますが、リフォームする際どれを選べば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
また、食洗機には大きく分けると、スライドオープンとフロントオープンの2つのタイプに分類されます。
今回は、その2つのタイプのどちらが良いのか、それぞれの特徴と使い方など具体的に解説します。
食洗機スライドオープンの特徴と使い方
どちらかといえばスライドオープンの食洗機の方が主流で、たくさんの人が使用されています。
スライドオープンタイプの特徴と使い方について紹介します。
スライドオープンの特徴
スライドオープンとは、扉を手前に引いて開ける引き出しタイプの食洗機のことです。
ボックスタイプになっており、上から食器を入れる構造です。
そのため、出し入れが楽で足腰への負担があまりかかりません。
また、スライドオープンの食洗機は1回の使用水量が手洗いの約1割で、水道代が節約することができます。
省エネ性能の高さとランニングコストを抑えることが可能なのです。
サイズや機能の種類も豊富で、家族の人数や調理器具に合わせてサイズの選択ができるため、エコで自由度が高いところが特徴といえます。
さらにスライドオープンは、ミドルタイプとディープタイプの2種類の大きさがあります。
ミドルタイプは最も一般的で、一方ディープタイプは、調理器具や大きな食器などを一度に洗える容量があるのが特徴です。
食器から調理器具まで一度にあらゆるものを洗いたいのであればディープタイプを選択する方が良いでしょう。
スライドオープンの使い方
スライドオープンの食洗機は、収納が上カゴ、下カゴ、小物入れに分かれており、それぞれの場所に適した食器を納めることができます。
上カゴはグラスや小鉢など少し小ぶりな食器で、下カゴは皿や茶碗など大きめの食器、小物入れにはお箸やスプーンなどカゴに合わせて収納します。
食器を綺麗に洗浄するためには、収納する際に食器同士の間隔を均等にして、汚れがスムーズに落ちるようバランス良く収納することがポイントです。
食器の底に水が溜まらないように、少し傾けてセットするのがコツです。
食器を洗浄したあとは、乾燥までしてくれるので衛生的で、お子様の食器も安心です。
終われば食器を食器棚やカップボードなどいつも収納している定位置に戻すだけです。
スライドオープンのミドルタイプ・ディープタイプの違い
スライドオープンの食洗機には、容量が違うミドルタイプとディープタイプの2種類があります。
ミドルタイプは、家族の人数4〜5人分、ディープタイプは5〜6人分が目安です。
しかし、最も重要なのは家族の人数よりも食器や調理器具の大きさで選ぶことです。
大きい食器が多く、調理器具も一緒に食洗機で洗いたい場合にはスペースが必要になります。
ある程度のスペースが必要であれば深さや幅にゆとりがあるディープタイプを、一般的な食器だけを洗う場合にはミドルタイプがおすすめです。
1回にどれだけの食器と調理器具を洗うかを想定して、どちらのタイプが家庭に合っているかを考えて選びましょう。
食洗機フロントオープンの特徴と使い方
スライドオープンに対して、扉の開き方や容量が違うフロントオープンタイプがあります。
フロントオープンタイプの特徴と使い方について紹介します。
フロントオープンの特徴
フロントオープンとは、前扉を90℃に開きカゴを引き出す前開きタイプの食洗機のことです。
スライドオープンのように箱状ではなく周囲に隔たりが無いので、どの角度からでも食器が入れやすく、大きな鍋から特殊な形状の食器まで入れることができます。
食器や調理器具の種類を選ぶことなく、収納点数の多さと自由度の高いところが特徴です。
大きい調理器具や大量の食器を一度に洗浄できるため、まとめて洗いたい方や大勢の家族がいるご家庭に適しています。
フロントオープンの最大のメリットは、食器を出し入れしやすいところですが、2段組のカゴがスライドできるので、入れるときも取り出すときも大変スムーズです。
朝と夜に2回使用する人は、毎回のことを考えると出し入れがしやすいのは結構重要なポイントです。
また、たくさんの食器を一度に払うこともフロントオープンのメリットのひとつです。
朝の食器を水につけておいて、夜の洗い物と一緒にまとめて洗ったり、フライパンや鍋と一緒に入れられます。
人によっては、ガスコンロの五徳やグリルの焼き網なども洗うこともあります。
肝心の汚れ落ち具合は、こびりついたような油汚れはなかなか落ちないですが、とりあえず表面は綺麗になり落ちきっていないものは手洗いすると割り切れば大分洗う手間も省くことができます。
他には毎日沸かす大きなお茶のやかんも洗えるのでとても便利です。
一方フロントオープンのデメリットは、軽いものを洗うのが不向きであることです。
これはフロントオープン型に限ったことではありませんが、タッパーやプラスチック製のコップなど軽いものは水圧で吹き飛ばされてしまいます。
洗い終えた食洗機を開けた際に、タッパーやプラスチック製のコップがひっくり返って、内側にお湯が溜まっていることもあります。
さらにフロントオープンのデメリットは、少し小さめのお皿やお椀まで立てかけられるところがあまりないことです。
それぞれの家庭によって使う食器の大きさが違うので、仕方がない部分ではあります。
フロントオープンの使い方
フロントオープンの食洗機は、スライドレールで手前いっぱいまで引き出せる、フラットな上カゴと大皿やフライパンなどの大きな調理器具も収納できる下カゴで構成されています。
上カゴ、下カゴどちらから食器を入れ始めても、上カゴをスライドさせることができるため問題なく使用することが可能です。
食洗機に入れていく順序を気にせずに、収納ができるためストレスなく使用できます。
また、食器を乾かすのに便利な乾燥機能ですが乾燥を使うととても時間が長くかかります。
休日などは続けて食器を洗いたい時などがある場合、乾燥機能は使わず標準コースで乾燥なしにするとおよそ60%の時間で終わることができます。
お湯で食器がかなり暖かくなっているので、終わった後にすぐに開ければ何もせずに乾きます。
もう一点は電気代の節約です。
食洗機の最大消費電力が930Wの場合、1時間でおおよそ25円くらい電気代がかかります。
1日2回で1ヶ月だと1500円くらいになるので、深夜電力の時間帯も活用した方が良いでしょう。
スライドオープン食洗機とフロントオープン食洗機のポイント比較
スライドオープンとフロントオープンの2種類のどちらを選ぶにしても何を重視して決めるのか家庭によって条件が違います。
それぞれの項目でどちらが良いか判断しましょう。
スライドオープン食洗機とフロントオープン食洗機を、それぞれの重要ポイントについて比較していきましょう。
収納点数・庫内容量を比較
スライドオープンは、フロントオープンに比べると収納数は劣りますが、家族5人分程度の食器なら問題なく使用できます。
ミドルタイプなら収納点数は約40点、ディープタイプなら約48点程度です。
一方、フロントオープンは、かごの形状に制約されにくいためスライドオープンより収納力があり、大型鍋や特殊な形状の食器も丸ごと対応することが可能です。
フロントオープンの収納点数は約56点程度です。
食器・調理器具の入れ易さを比較
スライドオープンは、ボックスタイプになっているため食器を入れる際、体をかがめることなく入れることができます。
しかし、下カゴから上カゴへ順番に入れていく構造になっているため、入れる順番を考える必要があるのです。
大きな調理器具は庫内容量が小さいため、入れにくかったり入らないこともあります。
一方、フロントオープンは、上下2段のスライド棚で構成されているため、縦からでも横からでも食器が入れやすくなっています。
食器を入れる順番を間違ったとしても、後から入れることも容易にできるので、順番を考えなくても大丈夫です。
しかし、下カゴの端に大きな皿を入れた場合など、カゴからはみ出し閉める時に本体と緩衝する可能性があるので注意が必要です。
フロントオープンは、鍋やフライパンなどの大きな調理器具も下カゴに垂直に入れることが可能で丸ごと洗えます。
また、フロントオープンは下カゴに入れる場合、体をかがませる必要があるので足腰へ負担がかかるでしょう。
使用可能な洗剤を比較
食洗機には、専用の洗剤を使用する必要があります。
スライドオープンに使用できる洗剤は、粉末タイプ・ジェルタイプ・タブレットタイプが使用可能です。
一方、フロントオープンは粉末タイプのみが推奨されています。
ジェルタイプは垂れてしまい、タブレットタイプは下に落ちるため不向きなのです。
スライドオープン食洗機とフロントオープン食洗機の設置条件
食洗機を設置する場合、一般的にはキッチンのキャビネット部分やシンク下に設置します。
設置する条件は、キッチン天板の奥行や高さなど空間のサイズによって設置可能な機種が変わります。
リフォームの場合、スライドオープンからフロントオープンに交換も可能でその逆も可能です。
スライドオープンのミドルタイプからディープタイプへの変更など新しい食洗機の方が大きい場合は食洗機下の収納は使えなくなります。
キャビネット部分に設置する場合のサイズの目安は、キャビネット幅が45cm以上、天板奥行が60cm以上、高さ75cm以上が必要です。
新たに食洗機を設置する場合やリフォームで入れ替える場合の目安にしましょう。
食洗機の洗浄方法
食洗機は日頃から使っていると中が汚れてきます。
食洗機を洗うためには専用の洗剤を使っても良いのですが、クエン酸を使うと体に害もなくコストも安くで済みます。
実際にクエン酸で食洗機を洗う時には、クエン酸を食洗機の洗剤投入口に入れて一度運転するだけで綺麗に掃除ができます。
スライドオープンタイプであってもフロントオープンタイプの食洗機であっても掃除するのは同じ手間がかかるので、掃除についてはどちらが有利でもありません。
クエン酸を使っての清掃方法を紹介します。
①食洗機の洗剤投入口にクエン酸を大さじ3杯程入れます。
② お手入れコースというコースがある場合には、それを選び高温の蒸気を噴き出して汚れを浮かせて除去します。
お手入れコースがない場合は、すすぎの温度を高くする長い間洗浄できるコースを利用するなどで対応します。
③ 洗い終わると食洗機の中がぬめりも取れて綺麗になっています。
食洗機のサイズによってもクエン酸を入れる量が違うので、一度試して量を調節しましょう。
クエン酸は専用のクリーナーと比べても汚れの除去能力にはほとんど違いはなく、劣ることもありません。
クエン酸は自然素材なので体にも優しく、専用のクリーナーよりも安くで洗浄できるので経済的なのです。
毎回クエン酸で洗う必要はありませんが、汚れが目立ってきたりヌメリや臭いが発生してきた場合は、クエン酸を使って洗浄を行うと良いでしょう。
また食洗機を常に綺麗に保つ方法として、食洗機についている野菜や食べかすのフィルターを毎回掃除しておきましょう。
フィルターにゴミが残ったままにしておくと、カビやヌメリの原因となり食洗機の中も不衛生になってしまいます。
食洗機の中は、どうしてもカビが好む温度になりやすいので、水分もありカビが繁殖しや
すい状況になります。
毎回こまめに掃除することがいつも衛生的に使うコツでしょう。
まとめ
ビルトイン食洗機はスライドオープンとフロントオープンの選択に迷いますが、どちらが良いかは使い方次第です。
食器だけを洗うのか、調理器具も洗いたいのか、使いやすさの違いもあります。
食洗機も各メーカーがさまざまな製品を販売しているので、自分に合ったタイプを選びましょう。
まずは、業者に各メーカーの製品の説明を聞いた上で、家庭にあった食洗機を選びましょう。