トイレのリフォーム!種類とメリット・デメリット選ぶ判断基準まで解説!

2022.02.09

トイレのリフォーム!種類とメリット・デメリット選ぶ判断基準まで解説!

 

リフォームで新しいトイレにしたいと思っている人は多いのではないでしょうか。

リフォームの中では、比較的少額で取り替えが可能なのでトイレが汚くなってきたり、便座が割れてきたりが目立ち出すとやりたくなりますよね。

しかし、どのタイプを選ぶのが良いのかなかなか分かりにくいのが現状です。

トイレも大きく分けて3種類のタイプに分類できますが、どのタイプが自分の家に合っているのか知っておくと良いのではないでしょうか。

今回は、トイレの種類とそれぞれのメリット・デメリット、トイレを選ぶ判断基準まで解説します。

 

トイレの種類

 

トイレの種類には、一体型トイレ、分離型トイレ(組み合わせトイレ)、タンクレストイレと大きく分類すると3つの種類に分けられます。

それぞれのタイプに特徴やメリット・デメリットがあるので解説します。

どのタイプが自分に合っているかを決める参考にしてください。

 

一体型トイレとは

 

トイレを構成する主なパーツは3つあり便器、 便座水を流すためのタンクから成り立っています。

それぞれのパーツはトイレによって一つに合体しており、3つのパーツが一体となっているトイレの総称が一体型トイレといいます。

また、一体型トイレと分離型トイレには大きな違いがあり、一体型トイレはパーツが合わさっていることによって凹凸が少ない形状になっているためフォルムが非常にスマートです。

また、一体型トイレには手洗いがあるタイプと無いタイプがあり、この違いでサイズ感が変わってくることもあります。

一体型の手洗い器が別に手洗い器を設けるよりも、スペースを節約しやすいというメリットがあります。

 

 一体型トイレのメリット

 

一体型のトイレは比較的新しいタイプのものであり、凹凸がないのですっきりとした外見がトイレを広く感じさせてくれるというメリットがあります。

トイレは基本的に一人で入るプライベート空間なので、あまり狭苦しいよりもやや広めの方がリラックスできるのではないでしょうか。

また、凹凸が少ないと隙間や窪みに汚れが溜まらず綺麗な状態で保ちやすくなります。

簡単な掃除だけでいつも清潔に維持できるため、毎日のトイレ掃除を大幅に楽にすることができるでしょう。

他には、一体型トイレのメリットは節水が挙げられます。

メーカーや商品によっても多少の差はありますが、一体型トイレは分離型トイレと比較しても洗浄水が少なく済むタイプのものが多いです。

あるメーカーの製品では、従来のトイレの標準的な水量と比べて、洗浄に必要な水がなんと70%も軽減されているのです。

年間で約3万円ほどの水道代が節約できるケースもあるため、水道代の高さに悩んでいる方は一体型トイレの採用を検討されてはいかがでしょうか。

 

 一体型トイレのデメリット

 

一体型トイレのデメリットとして挙げられるのは故障に弱いということです。

一体型トイレは、その名の通り全てのパーツが一体となっているため、どこか一部に故障が発生するとその部分だけを交換することができません。

故障した場合には、トイレを丸ごと交換することになり、経年劣化に対しても修繕費が高くついてしまうのです。

その点では、部品ごとの交換が可能な分離型のトイレの方が優れているといえるでしょう。

またメリットである節水ですが、その節水が原因で経年劣化により下水配管が詰まりやすくなってしまう場合があります。

下水の配管が正確に勾配が付いていれば問題はないのですが、やや緩やかであると節水タイプは洗浄水の量が少なく途中で詰まる可能性がでてくるのです。

一体型トイレは、長期で見た場合、メンテナンス面には多少の不便がいくつか出てくる可能性があります。

 

分離型トイレとは

 

便器と便座、タンクの3つを組み合わせたトイレを分離式トイレといいます。

どの部分が故障しても簡単に変えることができる全国で最も多いタイプのトイレです。

便座部分も機能性の高い便座に交換することができるため、高性能や多機能の便座を選ぶことができます。

一体型トイレやタンクレストイレでは、部分的な交換は不可なので分離型の最も優れた特徴といえるでしょう。

 

分離型トイレのメリット

 

分離型トイレは 、一般的でシンプルなデザインにしたり、機能を付け加えられたりと便座の種類が豊富で細やかな要望を叶えられるメリットがあります。

価格が安く、リーズナブルでコストを抑えたい人にはおすすめです。

省エネ節水タイプや掃除のしやすい清掃性を選べるところがメリットで、性能や機能に応じて価格帯が変わってきます。

また、故障が生じた場合は、その部分だけを交換したり修理が可能なところです。

便座が割れてしまった場合は便座を交換できますし、便器やタンクに不具合が生じた時にも部分交換が可能なので出費も抑えられます。

さらに、それぞれのパーツを要望によって変えることもできるので、自分で好みのパーツに組み合わせることが可能なのです。

他には、タンク式なので水圧が弱くても問題なく使用できるので安心です。

分離型トイレは、ある意味どのような場合であっても柔軟に対応することができるタイプのトイレではないでしょうか。

部分的に交換や修理ができることは、メンテナンスにかかる維持費が安くつくのでトイレのリフォームに予算をかけたくない人におすすめではないでしょうか。

 

分離型トイレのデメリット

 

分離型トイレのデメリットは掃除がしにくいことです。

分離型は複数のパーツが組み合わさっているためどうしてもパーツとパーツの間に隙間ができてしまいます。

その隙間があるため埃が溜まりやすく掃除がしにくくなるのです。

最近では分離型のモデルも掃除のしやすい製品が次々と発売されているので業者に相談し提案してもらいましょう。

掃除のしやすさを重視したい場合は分離型の中でも比較的掃除のしやすさに特化した機種を選ぶことがおすすめです。

また一体型に比べると少しだけシンプルさが無いのが、分離型トイレのデメリットです。

分離型トイレは複数のパーツが組み合わさっているためどうしてもすっきりとした印象になりにくい傾向にあります。

従来からのトイレというイメージもあり、一体型トイレに比べるとスタイリッシュなフォルムではないためおしゃれ感が劣ります。

 

タンクレストイレとは

 

タンクレストイレとはロータンク、もしくは従来便器の後ろ側のタンクのないトイレのことを指します。

仕組みとしてはタンクレストイレはタンクから水が出るわけではないので水道管から直結して水を流すのです。

圧迫感がないスッキリとしたトイレ空間を実現するためにスタイリッシュに空間を演出することが可能です。

また標準装備で温水洗浄便座や節水機能が備わっている製品が多いのも特徴の一つです。

 

タンクレストイレのメリット

 

タンクレストイレのメリットはトイレ室内が広くなることです。

家の間取りの中でも比較的トイレは狭くなりがちですがタンクレスはコンパクトなので広い空間を確保することができます。

実際にタンクがあるトイレと比較すれば高さが30 CM 前後奥行きは10 CM 前後も小さく圧迫感や閉塞感をありません。

またタンクレストイレは凹凸のないシンプルなフォルムが特徴です。

平面部分の多いタンクレストイレはホコリや汚れが溜まりにくいため拭き掃除がタンク付きタイプに比べて圧倒的に楽に行えます。

タンク自体もかなり小さいので掃除するべきところの表面積も全体的に少なくなります。

今までタンクがかさ高く邪魔で掃除しにくかった床部分も掃除が非常に楽にできるのです。

さらにタンクレストイレはシンプルなデザインのためトイレの室内全体をすっきり見せてくれる効果があります。

壁面や床も見える範囲が増えるため広々とした清潔感のある空間生まれてきます。

他には機能的メリットとして水道直結なので水を連続で流せることができます。

タンクに水を貯める必要がないためたまるのを待つ必要がありません。

タンク付きのトイレの場合は水圧や商品によって差はありますがタンクに水をためるまでには約1分前後の時間が必要です。

家族が続けて使用する忙しい朝などはこのメリットが生かせるでしょう。

 

タンクレストイレのデメリット

 

タンクレストイレはタンクがないので当然手洗いがついていません。

そのため別に手洗いを設置する必要があります。

トイレとは別に手洗いを作りたい人には良いかもしれませんが今までタンク式トイレを利用してきた人には不便に感じるかもしれません。

スペース的に手洗いがつけられない場合もあるので注意が必要です。

タンクレストイレを設置する場合、新築でもリフォームでも同じですが注意したいのは水圧です。

タンクレストイレは水道直結式で必要最低水圧を満たしていなければ水流の調子が悪かったり詰まったりしてしまうのです。

この最低水圧とはトイレの機種によって異なりますので事前に確認しなくてはいけません。 なお一般的にマンションの高層階などでは水圧不足のため利用ができないことが多いです。

さらにタンクレストイレは電気を使って水を流す仕組みになっています。

手動レバーや電池式操作など各機種によって停電時に水を流すための対策はされているので断水にならない限り使用することが可能です。

ただし基本的には停電時にはバケツなどに水をためて流さなくてはならないのでタンク付きのトイレに比べると不便に感じることでしょう。

タンクレストイレは洗浄機付き便座が一体型のデザインになります。

新しいタイプの洗浄機付き便座が発売されてもその部分だけを交換できないというデメリットがあります。

温水便座部分だけが故障した時便座だけをすぐに購入して交換することが難しくメーカーメンテナンスの修理依頼をしなくてはなりません。

タンクレストイレは見た目はすっきりするのですが一体型ゆえに部分的な交換ができないことがあるので費用も高くついてしまいます。

 

トイレの選び方の判断基準

 

トイレを選ぶ際に、何よりも重要なのがトイレのスペースに応じたサイズであることです。

あまりにも窮屈なトイレになってしまうと不自由さを感じてしまうため、そこそこの広さを確保できるサイズ感のトイレを選ぶことをがおすすめです。

特に小さなお子様や高齢者の方などトイレの使用に不自由があるご家族とお住まいの場合は、その方にとっての利用しやすさを優先的に考慮してあげる方が良いでしょう。

またコスト面で、分離型トイレはリーズナブルな製品が多く揃っていますが、一体型トイレも価格帯は広く比較的安価なものもあります。

トイレは、ほぼ毎日のように利用する住宅設備ですので、コストだけで選ぶのではなく快適さを追求したほうが長い目で見た満足度は高くなるでしょう。

そして、節水性能も考慮し長期のランニングコストも考える必要があります。

一方、タンクレストイレは、各メーカーから機能面に優れた製品が出ているため、どれを選べば良いか迷ってしまう方もいるかもしれません。

品質が良く衛生面や清掃面にも工夫が凝らされているため、なかなか性能だけを見て選ぶのは難しいといえるでしょう。

そこで、選ぶ際に大きなポイントとして注目したいのが、ご自宅のトイレルームの広さとタンクレストイレのサイズとの兼ね合いです。

どんなに良いタンクレストイレでも、部屋の大きさと噛み合わなければ空間に違和感が 出てきます。

反対に狭くなってしまった場合も、居心地の悪さを感じることになるでしょう。

デザイン面もカタログやインターネットで見るのと同じように見えるかもしれませんが、実際に見てみると意外に違いがあるものです。

タンクレストイレ選びで失敗しないためには、ぜひ各メーカーのショールームやトイレの展示品などがあるリフォーム会社などに足を運び、サイズ感とデザイン感を実際に確かめてみることをおすすめします。

 

まとめ

 

3種類のトイレについて特徴やメリット・デメリットを解説してきました。

どのタイプが自分の家のトイレに合っているのか参考になったでしょうか。

価格で選ぶのか、掃除のしやすさで選ぶのか、見た目で選ぶのか、節水を重視するのかなどこだわりたい部分を優先して選ぶことをおすすめします。

まずは、業者に相談し各メーカーのショールームで、現物を見て体感することから始めていきましょう。