リフォームは世代によってどう変化する?50代60代世代の考え方を解説!

2022.02.09

リフォームは世代によってどう変化する?50代60代世代の考え方を解説!

 

50代60代の世代の人は、そろそろマイホームのリフォームを考えている人が多いのではないでしょうか。

その理由として仕事のセミリタイヤや本格的なリタイヤ、子供の独立などでライフスタイルが大きく変化することが挙げられます。

また古くなった家は、あちらこちらに不具合が出て住みにくさを感じてくる頃です。

仮に30代で新築購入したとすると、すでに20年以上が経過してることになります。

今回は自宅のリフォームを考え始めている50代から60代の人に向けて、第二の人生を快適に暮らせるリフォームを解説します。

 

50代以降のリフォームする理由

 

リフォームするには色々な理由がありますがきっかけは人それぞれです。

50代60代の人たちがリフォームをする理由を解説します。

 

・子供の独立

 

50代以降の人たちがリフォームする理由は子育ての卒業です。

子育て中は、どうしても子供中心の生活になってしまいます。

インテリアひとつにしても自分の好みを優先するよりも、子供の安全を考えていたのではないでしょうか。

また子供の教育費にお金がかかるため、リフォーム費用を捻出するのも簡単ではありません。

50代60代のリフォームは、子供の成長や独立をきっかけにインテリアを一新したり、子供部屋を書斎を兼ねた趣味の部屋にしたりといったケースが多いのです。

 

・親の介護

 

50代60代は親との同居や介護をきっかけとしたリフォームも考えられる年代です。

親との同居を考え二世帯住宅にリフォームしたり、足腰に不安がある高齢者も安心して過ごせるように段差をなくしたバリアフリー対応の住宅にリフォームしたりします。

その他にも入浴中の事故を防ぐためにシステムバスを取り替えたり、ヒートショック予防に浴室暖房機や脱衣所の暖房を設置したりします。

介助のためにトイレの幅を広げたり、あらゆるところに手すりをつけたりする介護のためのリフォームがあげられます。

介護が必要になってからリフォームするのは大変です。

親の介護をする予定がある人は、できるだけ早くリフォームをしましょう。

 

・ペットとの共存

 

50代60代は時間的にも精神的にもゆとりが持てる世代です。

そのためペットを飼い始めた方も多く、ペットと快適に暮らせる住まいにリフォームするケースもあります。

ペットを飼うと壁や床が汚れ爪で傷をつけたり、臭いが気になったりします。

とはいってもペットも大切な家族の一員です。

ペットにも暮らしやすい住環境にしてあげることが必要です。

汚れや傷のつきにくいクロスや腰壁の施工などで壁を守り、エコカラットや珪藻土などで臭いを吸収させます。

特に犬は床が滑りやすいため股関節を傷めることがあるので、床材の選び方には注意が必要です。

リフォームの際にはペットが暮らしやすく、傷に強い建材を使うことをおすすめします。 消臭効果や掃除のしやすさなどを重視した素材も考えて選びましょう。

 

・身体が元気な間に老後の準備をする

 

マイホームをリフォームするとなると、業者の選定や打ち合わせ仮住まいへの引っ越しなど、住まいを片付けたりすることが多く時間と手間がかかります。

少しずつ年齢を重ねると体力や気力が保てるか不安を感じ、少しでも若いうちにリフォームしておこうと考える50代60代は少なくありません。

バリアフリーなど将来的に住みやすさも考えたリフォームを、今のうちに行っておけば安心して老後を迎えられます。

 

・実家を相続し受け継いだ

 

実家を相続してリフォームをする50代60代の人たちもいます。

少子高齢化の影響で空き家の急増が社会問題になっていますが、相続した実家をリフォームして有効活用する人もたくさんいます。

現在の自宅からの住み替えはもちろん、立地によってはセカンドハウスや別荘として利用することもあります。

都市部などの利便性の高いエリアでは、賃貸や民泊、シェアハウスなどの需要も見込め、副業として活用している人もいます。

住む人がいなくなった実家をリフォームして、賃貸経営を始めるということは空き家対策にもなり、家賃収入も得られるので老後の理想的なパターンといえるでしょう。

 

50代以降の人たちがリフォームするメリット

 

50代以降の人たちが、自宅のリフォームをする人が増えているのは、どのような理由なのでしょうか。

それは人生の節目と今後の人生を考えるタイミングだからといえるのではないでしょうか。また50代以降のリフォームには、たくさんのメリットがあるので見ていきましょう。

 

・自分たちの趣味に変えられる

 

子供がいる頃は子供中心に何事も考えてしまいがちで、小さい頃のままの状態がずっと続いているのではないでしょうか。

50代を過ぎると子育てで慌しく過ごしていた頃とは違い、家でゆっくりとくつろげる時間も多くなります。

また自分たちが若い頃とは、インテリアの好みも変わっているはずです。

子供が就職や結婚で巣立った後は、夫婦あるいは自身のこだわりを反映させたインテリアなど憧れの空間を実現する人が増えています。

夫婦それぞれの趣味を生かした部屋を作ったり、自分たちのこれからのライフスタイルに合わせたリフォームが可能です。

 

・リフォームする最適な年齢

 

50代60代のリフォームはタイミングとして最も適した年齢です。

家を建て替えるとなると費用が高く考えてしまいますが、リフォームなら予算に合わせて何とか出来そうです。

しかし新築と比べて工期も短く費用も比較的安くできるため、ハードルが低いように思われますが、70代や80代になってからでは二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

業者との打ち合わせの他にも、仮住まいに引っ越しをしたり不要な物を処分する断捨離なども必要になってきます。

体力的にも精神的にも50代60代のうちに、快適な住まいを手に入れたいと思われる人が多いのです。

また人生100年時代と言われる昨今ですが、その後の人生も考えて50代60代がリフォームを行う適齢期といえるのではないでしょうか。

 

・バリアフリー対策

 

50代60代になると最も心配なことは健康問題です。

自分ではまだまだ元気なつもりでも、ちょっとした段差でつまずいたり足を滑らしたりすることがあります。

実は中高年の家庭内事故は交通事故よりも多く、溺死や転倒転落の割合が高くなっています。

そうなる前に早めに家の中をバリアフリー化することをおすすめします。

ケガをしたり病気をしてからのリフォームは大変な労力を伴います。

介護が必要な親御さんと一緒に暮らしている方はもちろん、お孫さんが遊びに来た時などちょっとした段差につまずいて転んだり、出っ張りにぶつかってケガをするなどの心配もなくなります。

50代で高齢者向けのリフォームをするのは、少し違和感を感じることもありますが先のことを考えることが必要です。

50代でリフォームをする際は、車椅子に乗っても通れるように廊下や洗面所、トイレなどのスペースを広めにしておくことと、手すりの設置をできるだけ多く作っておくと良いでしょう。

 

・夏の暑さと冬の寒さ対策

 

家を建ててから20年から30年が過ぎ、家は当然経年劣化をしています。

その一つに断熱性が挙げられます。

築年数の古い家は、断熱材も性能の低いものしかありませんでした。

また経年劣化により断熱材が垂れ下がっていたり、欠損していたりすると全く断熱していないのと同じです。

近年の断熱材は飛躍的に進化し気密性や断熱性能は向上しています。

地球温暖化の影響で夏の暑さは年々厳しさを増しています。

特に年齢を重ねると気温の変化に体がついていかなくなり、熱中症のリスクが非常に高まります。

また冬場は家の中で温度差で起こるヒートショックも問題になっています。

年齢を重ねれば重ねるほど厳しい暑さや寒さによる体への負担はかなり大きくなってくるのです。

劣化した断熱材の入れ替えや遮光断熱効果のあるサッシに取り替えるなど、住まいの室温を一定に保つことができる環境が求められます。

そのためにも断熱性を向上させることが最も重要なのです。

 

業者選びのポイント

 

リフォームを行う際に業者を選ぶのは大変難しいものです。

自分たちに合った業者を選ぶためのチェックポイントを紹介します。

 

・50代60代をターゲットにしている業者なのか

 

リフォーム会社の多くは、ハウスメーカーのように事業規模がそれほど大きくありません。そのためリフォーム会社は、得意としているターゲットがあります。

ローコストが得意で20代から30代をターゲットにしているリフォーム会社もあります。

シニア向けに上質な空間を得意としている会社もあります。

依頼するなら50代60代の実績が多い会社が安心です。

実績と同じ数の家族に向き合ってきたため、50代60代の悩みに寄り添ってきた分シニア世代が求める家づくりを熟知しているのです。

熟知しているからこそ、50代60代に適したリフォームプランを提案してくれます。

バリアフリーはもちろん、生活動線をなるべく短くすることも考えておかなくてはなりません。

夜中にトイレに起きることが増えるなど、考慮した間取りなどの配慮が必要です。

夫婦二人での住まいになるのなら、寝室に隣接したサニタリールームを作ることがおすすめです。

サニタリールームとは、トイレや浴室などをまとめたホテルライクな仕様のことです。

このように多角的に配慮が行き届いたプランの提案は、50代60代向けのリフォーム実績が少ない業者には難しいかもしれません。

業者を選ぶ際は、自分たちの将来まで考えて提案してくれる業者を選びましょう。

 

・要望が反映された提案をしてくれるか

 

リフォームで最優先したいことに、機能性やデザイン、価格など人によって要望は異なります。

施主の話を丁寧に聞きとり、要望を汲み取った提案をしてくれる業者かどうかをチェックしましょう。

分からない点について質問した時に、素人にもわかりやすい説明をきっちりとしてくれるかどうかも重要なポイントです。

難しい専門用語や分かりにくい言い方など不親切な担当者なら違う業者にしましょう。

必要に応じてコンピューターグラフィックを使った画像や具体的なサンプルを使って説明してくれる業者なら安心です。

さらに要望を叶えるのが難しい場合は代替え案を提示してくれたり、予算オーバーなら費用を抑えたプランも提案してくれるなど、予算配分にも気を遣ってくれる業者は良い業者といえるでしょう。

プランのメリットだけではなくデメリットもしっかりと伝えてくれる業者は、自社の利益と同じくらい顧客の利益を大切にしているということです。

 

・担当者と相性が合うか

 

業者の担当者との相性が良くない場合、こちらの要望がうまく伝わらず理解していない場合があります。

意思の疎通が図り辛いことは、ストレスとなり自分の伝えたいことが伝わらないもどかしさがあります。

 人と人の問題なので相性が良い悪いは仕方がないことです。

その場合、担当者を変更できなければ業者を変えることも考えなければなりません。

 

・アフターサービスが充実しているか

 

アフターサービスの充実は業者を選ぶ重要なポイントです。

工事中に問題が起きたり、工事完了後に欠陥が見つかったりすることもあるので、どこまで保証されているのか確認しておきましょう。

不備があった時にもしっかりと対処してもらうために、書面で提示してもらうことが重要です。

より安心するために、リフォーム瑕疵保険に加入している業者に工事を依頼しましょう。

工事内容に欠陥が見つかって補修が必要になった場合には、施工業者が責任をもって補修を行います。

万が一施工業者が倒産した場合にも、保険法人から保険金として報酬費用を受け取れます。対象となる工事や保証期間などに条件があるため、保証内容については事前に確認しておきましょう。

 

まとめ

 

50代60代は年齢的にライフステージが変わる方が多く、子育ても一段落し少しゆとりができる世代です。

好きなインテリアや趣味を楽しんだり、老後に備えて健康的な暮らしができる住まいやバリアフリー住宅を準備するのに適した世代といえます。

人生100年時代といわれる中で、快適な住まいはなくてはならない存在です。

これからの人生をより豊かにするために、50代60代のうちにリフォームを行い理想の住まいを手に入れましょう。

まずは業者に相談するところから始めましょう。