内装リフォームの基礎知識!知っておきたい注意点総まとめ!

2022.01.10

内装リフォームの基礎知識!知っておきたい注意点総まとめ!

 

家の中は特に汚れや劣化が目立つので、新しく綺麗にリフォームしたくなりますよね。

毎日の生活の中で使い勝手が悪くなったり、もっと性能の良い製品に替えたいなど、15年程使っていれば、少しずつそのように感じてくるものです。

内装リフォームのポイントは、部分的に工事をするのではなく関連するところは全て同じタイミングですることです。

今回は、住宅の内装全般に目を向けて、具体的な要素と決め方や工事の完了までの流れなど解説します。

 

内装の具体的な要素と決め方

 

内装に含まれる具体的な要素とともに、それぞれの決め方を解説します。

 

・床材

 

内装には様々な要素が含まれており、その中でも床材は最初に決めるべき要素です。

床材は一般的に木材やシート貼りのフローリングが主流ですが、部分的にタイルを用いたりアクセントをつけることによっておしゃれな印象を与えることができます。

床材の色目を決める時も、設置する家具の色などを意識してコーディネートしましょう。

また、水廻りなど耐水性が必要な場所にはクッションフロア、もしくはフロアタイルなど掃除のしやすさも選ぶのもおすすめです。

最近では玄関やリビング、ダイニングでもフローリングではなくフロアタイルが採用されることも多くなりオシャレな演出も人気となっています。

例えば、大理石調などの石目調のフロアタイルを使用すれば、ラグジュアリーで高級感あふれる雰囲気を出せるでしょう。

さらに複合フローリングやフロアタイルの色柄のバリエーションも豊富なので、さまざまなイメージに仕上げることができるのです。

 

ここでもう一つおすすめである自然素材の無垢材フローリングは、肌触りも良く経年により日焼けや傷も魅力的な味として楽しめます。

無垢材は自然素材のため調湿作用で湿気を吸収、放出する素材なので健康志向の方におすすめです。

床材は様々な素材の製品がある中で、自分のライフスタイルに合ったイメージのものを選びましょう。

 

・天井と壁のクロス

 

天井や壁に貼るクロスは床材の色を考慮してコーディネートしましょう。

それらとの相性が悪いと、照明や家具のデザインも決めにくくなり全体的に統一感がなくなります。

基本的には部屋を明るくするため、白っぽい色目で織物調や石目調などオーソドックスなクロスを使うことがおすすめです。

あまり個性的でインパクトの強い色柄を選ぶと、部屋のイメージがキツく感じたり暗く見えることがありますが、部分的に使うとその個性がコーディネートされ映えるでしょう。

例えば、トイレだけ雰囲気を変えたり、寝室やリビングなどの一面のみをアクセントクロスで彩るのも良いでしょう。

ベースになるクロスを決めたら、遊び心で色々な色柄のクロスで楽しんでみるとオリジナリティのある空間を演出することができます。

 

また基本的にクロスといえばビニールクロスですが、紙製や布製などもあり素材が違うことで見た目の印象も変えられます。

和風のイメージを紙製のクロスで表現したり、上品で優雅な雰囲気の布製クロスを貼ることでビニールクロスにはない雰囲気が味わえます。

 

さらに、汚れ防止や防カビなどさまざまな機能があり、掃除しやすく健康にも配慮した加工が施されています。

室内でペットを飼われている家庭や最近多いアレルギー体質のお子様がおられる家庭では、機能性のあるクロスがおすすめです。

 

最後に、壁といえば珪藻土の塗り壁です。

珪藻土は調湿効果と消臭効果に優れ、健康への意識が高い方に好まれます。

価格が高いことと、塗り壁なので経年劣化で多少もろくなって剥がれてくることもありますが、基本的には素晴らしい機能を持った自然素材の壁材といえます。

天井や壁も床材同様に、さまざまな素材と色柄のバリエーションがあるので、珪藻土も含めて考えてみてはいかがでしょうか。

 

・建具

 

建具は、人が出入りするために使いやすいことが条件で、内装の中では重要な部分といえます。

建具の種類は開き戸、折れ戸、引き戸とあり、それぞれの特徴を生かした配置を考えることが大切なのです。

よくあることに最初に家を建てる時には、よく考えたつもりでも生活してみると建具のタイプを替えたくなる場合があります。

また、実際に使ってみて気付くことや、年齢を重ねるごとに生活スタイルが変化するということもあるでしょう。

例えば、開き戸より引き戸の方が楽に動かせたり、介護が必要な高齢者がスムーズに浴室へ入れるように出入り口の開口が欲しいなど年月と共に要望が変わってきます。

建具のリフォームは、家の構造上できないこともありますが、さまざまな製品と方法があるので業者に相談すれば良い提案をしてくれるでしょう。

 

・水廻り

 

水廻りのリフォームは、家事をする方にとって最もリニューアルさせたい部分ではないでしょうか。

キッチンの使い勝手が悪かったり、浴室が汚くなってきたりでスッキリ一新したいところでしょう。

最近の住宅設備は、さまざまな機能があり欲しくなるようなオプションがたくさんあります。

例えばキッチンでは、レバーに触れなくてもセンサーで水が出る水栓や、ボタン一つで降りてくる自動昇降式の吊り戸棚など便利なものが次から次へと販売されています。

浴室も肩にお湯がかかる浴槽であったり、天井面に大きなシャワーが付いていて体全体に浴びることができるような設備であったりと進化し続けています。

つい欲しくなってリフォームしたいと思ってしまっても仕方がないほど、魅力的な機能が満載なのです。

 

また、水廻りのリフォームには設備のみを入れ替える工事だけでなく、要望によって間仕切り壁を解体する大掛かりなものもあります。

例えばキッチンの方向を変えたい、洗面脱衣所を広げてキッチンからも出入りできるように動線を2wayにしたいなど間取りに大きく影響するでしょう。

水廻りは家事をする方にとって、効率よく作業をするためにどうすれば動線を確保できるかは大切な課題です。

そのためには業者と相談しながら決めていくことが重要です。

リフォームする際は、自分の思いとプロの意見を総合的にまとめてベストな工事ができるようにしましょう。

 

・照明

 

照明は工夫次第で部屋の印象を変化させることができる重要な内装の一つです。

リビングにダウンライトを付けたり、間接照明を付けて雰囲気を変えることも可能です。

大掛かりな工事になるので、間取りの変更などのリフォームの際は検討すると良いでしょう。

また、トイレや玄関、2階の廊下など人が通る時のみ必要なところは、センサーライトにすることで消し忘れや付ける手間が省けます。

リフォームをする際は、照明も現状のままで良いか考えた上で検討してみてはいかがでしょうか。

 

・カーテン

 

カーテンは、部屋の中でも大きな面積を占めるため、部屋の印象を大きく変化させる重要な要素です。

布製のタイプだけではなく、ブラインドやロールスクリーンなどたくさんの種類があり、

部屋のイメージに基づいて用途や使い勝手、予算を考慮し選ぶようにしましょう。

部屋をリフォームする際、カーテンも合わせてリフォーム会社に提案してもらうと上手くコーディネートしてくれます。

 

内装を決めてから工事が完工するまでの流れ

 

内装を決めた後に工事が完工するまでどのような流れになるのか解説します。

 

・打ち合わせ

 

契約前に打ち合わせを行い、自分たちの内装に対する希望をリフォーム会社にしっかりと伝えましょう。

その際希望する内容によっては、実現が難しい可能性もあるのでなるべく希望に近い内装を考えてもらいましょう。

自分たちの理想的なリフォームをするために、打ち合わせは細部までしっかりと話し合い確認することが必要です。

 

・ レイアウト案の作成

 

間取りの変更があるリフォームでは、新築同様にプラン設計が必要です。

場合によっては壁を撤去したり柱を抜いたり、新たに柱や壁を新設することもあります。

その設計図をもとに天井や壁、床や建具の仕様をイメージと合わせていきましょう。

さらに水廻りなど住宅設備の入れ替えがある場合は、サイズが変わって使いにくくなっていないかなど確認することが必要です。

例えばキッチン前は標準より広くしたいなど、それぞれの要望は主張することを忘れずに打ち合わせをしましょう。

レイアウトと仕様書をもとにイメージ通りになっていることがポイントです。

 

・費用の見積もり

 

プラン設計が完成し、それぞれの仕様が決まれば明確な見積もりが出るので予算内に収まっているか見ておきましょう。

 

・着工

 

工事はトラブルが無い限り工程表をもとに着々と進んでいきます。

工事の進捗状況を確認して、疑問点や確認事項は担当者に説明してもらいましょう。

 

・引き渡し

 

完工後は契約通りに工事が完了しているかチェックします。

工事担当者や営業担当者とともに、実際に現場で不具合が生じている箇所が無いか一つずつ確認していきます。

気になる部分があればこの時点で必ず話し合っておきましょう。

問題なければそのまま引き渡しとなります。

 

暮らしやすい内装選びのポイント

 

暮らしやすい内装にするために意識したいいくつかのポイントについて解説します。

 

・ 床の素材にこだわる

 

床は内装の中でも大部分を占めているため、インテリアに対して与える影響も大きくなります。

そのため床の素材はなるべくこだわることによって素敵な雰囲気になります。

なお、家全体の床の素材にこだわることが予算的に難しい場合は、人が多く集まる LDK の床の素材だけでもこだわると高級感のある上質な雰囲気に近づけることが可能です。

 

・空間のバランスを考える

 

空間をすっきり見せるためには、窓や建具の高さを統一するなど全体のバランスがポイントになります。

また同時に照明の配置や家具の置き方など、違和感がないように意識すると空間にまとまりがありスッキリと見えます。

揃っていないと違和感が感じられるため、見た目が悪くなるので高さの統一感は重要です。

 

・コンセントの場所を考える

 

コンセントの場所はどこに何を置くかによって変わってきますが、日々の生活をスムーズに送るためにはコンセントの配置は重要です。

内装を決める際に、コンセントの位置に配慮しておかないと実際に暮らし始めてから使いにくいと感じる恐れがあります。

家電の設置場所をイメージした上で、どこから電源を確保するのかを考えておきましょう。

 

 暮らしやすい内装のアイデア

 

おしゃれで暮らしやすい内装のアイデアについて具体的に解説します。

 

・ 異素材を組み合わせた内装

 

おしゃれな内装の組み合わせの一つとして、異素材同士を組み合わせる方法があります。

例えば、基本的には木の床材を使用しつつ、一部にタイルを貼ることもひとつのアイデアです。

そのタイルのエリアに植物を配置すれば、室内に中庭のような空間を演出できるでしょう。また、壁の一部に珪藻土を塗ったり、エコカラットなど調湿性のある壁材を部分的に貼るのも異素材でおしゃれです。

見た目と機能性を考慮して個性的な内装に仕上げることができるのです。

 

・段差を生かす内装

 

家の中の段差を活用すると空間にメリハリをつけることができます。

それをスキップフロアといい、それぞれの目的に応じた空間を区別するために壁の仕切りではなく床の段差をつけることで区別します。

たとえスペースが狭くても壁で仕切るわけでは無いので、空間の有効活用が可能なのです。

例えば趣味の場所やペット用のスペースなどを設けたい場合も、段差を活用すると自然な区切りができるためオシャレな空間になります。

 

まとめ

 

リフォームといってもトイレの取り替えから、間取り変更を要する大掛かりなリフォームまでさまざまな工事があります。

リフォームする場所や工事内容に応じて、注意するポイントは変わってきます。

リフォームする前に、まずは現状の不満点を可能、不可能は別にして、全て書き出してみましょう。

キッチンが汚いので替えたい、浴室は最新の機能がついたシステムバスが良いなどやりたいことと、不満点を自分で確認することでリフォーム内容が見えてきます。

それを全て業者に伝えることで、より良い提案やアドバイスが出てくるのです。

頭の中だけで考えていては理想の住空間は実現できないので、まずは業者に不満を話してみることから始めましょう。