内装リフォーム洗面・トイレの失敗しない方法と注意点を解説!
2022.01.10
内装リフォーム洗面・トイレの失敗しない方法と注意点を解説!
水廻りのリフォームでキッチンとシステムバスは大きな工事になりますが、洗面やトイレは比較的簡単に交換することができます。
コストもそれほどかからないので、とりあえず洗面台だけ替えたい、トイレだけ新しくしたいという方は多いのではないでしょうか。
今回は、洗面所をリフォームする前に知っておくべき注意点とトイレのリフォームで失敗しない方法などを解説します。
洗面所リフォームのタイミング
基本的に洗面所のリフォームをする場合、リフォームのタイミングは浴室リフォームと同時にするのがおすすめです。
なぜなら、洗面所がお風呂の脱衣所である場合に限りますが、浴室をリフォームする際出入り口のドアを設置するために洗面所側の壁と床を一部傷めてしまうからです。
浴室のみのリフォームだけでも洗面所と浴室の面の壁が傷むので、壁紙など仕上げ材の張替えが必要になっていきます。
また、壁材の張り替えのために洗面台や洗濯機などを脱着したり、クッションフロアーなどの床材の張り替えも必要な場合もあります。
このように浴室リフォームだけでも、洗面所にかかってしまう費用が含まれるのです。
古くなった洗面所の脱着や壁の部分補修にお金をかけるなら、この際浴室と一緒に洗面所のリフォームしてしまったほうが無駄がありません。
そもそも浴室をリフォームをしたいタイミングには、洗面所もそれなりに老朽化しているので一緒にリフォームするのはタイミングとして良いでしょう。
わずかな費用の差で浴室リフォームだけにしてしまうと、割高になってしまうので両方リフォームする方が断然お得でおすすめです。
洗面所に収納するものを確認する
洗面所に収納するものは各家庭によってばらつきがあると思います。
洗面所に必要な定番のものとしては、歯ブラシや歯磨き粉、化粧品や整髪料、ドライヤーや髭剃りなど前に立って使うものは大抵は収納することができます。
また、洗面所に物を入れる収納スペースがある場合は、タオルやパジャマなどを収納しておけますが収納スペースがない場合は洗面台に有れば便利です。
そのためにも洗面所にどれだけのものを収納したいかを確認しておきましょう。
洗面台の選び方
洗面台を選ぶポイントは、収納力と洗面ボウルの大きさと水栓の使いやすさです。
まず収納力ですが、洗面台のカウンター下やミラーの中のスペースは各メーカーや製品によって様々な収納機能があります。
例えば、電動歯ブラシの充電コンセントを挿しっぱなしにしたまま収納できるミラーであったり、引き出し式の体重計収納スペースが付いていたりと工夫されています。
洗面台特有のボウルの下にある邪魔な配管スペースを改良して収納量を増やした引き出しや、めいいっぱい引き出せて物の出し入れがしやすい引き出しなど、よく考えられた洗面台があります。
洗面台に収納するものを確認し、上手く収納できる自分に合ったタイプを選びましょう。
次に、ポイントとなるのは洗面ボウルの大きさです。
顔を洗う時や洗面台で手洗いする時など、床に水がこぼれて濡れてしまうことがよくあるのではないでしょうか。
毎朝、家族一人一人が顔を洗うたびに、床に水を飛ばしていては足元が濡れてしまいます。
洗面所の大きさにより洗面台も選べる幅は決まってきますが、できるだけ洗面ボウルは大きい方が良いでしょう。
洗面所を広げるリフォームを検討する
洗面所がどうしても狭い場合、収納したいものが入らない場合は、洗面所そのものを広げるリフォームをすることを検討してみましょう。
そもそも今までの新築住宅の設計では、どうしても洗面脱衣所は広く取られてないことが多いです。
どうしてもリビングやダイニング、他の部屋のスペースが欲しいため、しわ寄せは洗面所にきてしまいます。
しかし、洗面所ほどものが必要な場所はないので、収納力が必要になるのです。
何年か前の設計を見ていると浴室が一坪、洗面脱衣所も一坪という間取りが非常に多く使い勝手の悪さを感じます。
そのため最近の設計は浴室の横に脱衣所があり、洗濯機、洗面台、その横には室内干しができる洗濯干しスペースや家事室などがつながっている設計が好まれます。
また、家事室とキッチンとつなげて奥様の家事動線をスムーズに考えられた設計もよくあります。
家族構成や生活スタイルによって使い勝手の良い設計にすることが大切で、もし洗面所が現状狭いのであれば広げるリフォームを検討しても良いのではないでしょうか。
洗面所のコンセントについて
洗面所で使う電気製品は意外とたくさんあります。
・ドライヤー
・電気シェーバー
・電動歯ブラシ
・洗濯機や乾燥機
・電気ヒーター
・掃除機
などが挙げられます。
これらが不満なく使える位置にコンセントがあるかをよく確認してみましょう
足りなくていつも抜き差ししなければ使えないのであれば、リフォームをする際にコンセントを増設することも必要です。
給水給湯管などの配管をチェックする
洗面台に寿命があるように、給排水管や給湯管などの配管にも寿命があります。
特に、給水管にライニング鋼管という鉄管の内側に樹脂コーティングした菅を使ってる場合や、給湯管に銅管を使っている場合は20〜30年くらいで配管の寿命がきます。
さらに、中の樹脂コーティングがどんどん薄くなると、鉄部分が錆びて赤錆が出たり管自体がもろくなったりするのです。
給湯管に使われている銅管は劣化してくるとピンホールと呼ばれる小さな穴が開いてしまい、そこからお湯が漏れることもあるでしょう。
洗面所や浴室のリフォームを終えてから、給水管や給湯管からの水漏れで配管を交換しようとするとせっかく新しくした床や壁を傷めてしまうことになり、再施工する必要も出てくるのです。
さらに、洗面台を脱着しないと施工できないことも多く、かなりの無駄が出るので浴室と洗面所のリフォームをする場合は給水や給湯管が劣化していないかを業者に確認してもらうことが必要です。
洗面所の寒さ対策
最近では浴室暖房は一般的になってきましたが、洗面脱衣所の暖房はどれだけの方がしているのでしょうか。
洗面脱衣所が寒いと体が冷えて、その後お風呂の熱い湯船に入ることで一気に血圧が上がりヒートショックを起こします。
高齢者や血圧の高い方は特に注意しなければなりません。
ヒートショックを防ぐためには浴室暖房だけではなく、洗面脱衣所も暖かくしておくことが必要です。
洗面脱衣所の暖房は、衣服を脱ぐため電気ストーブはできるだけ避けて、エアコンのように温風暖房で温める方が火災のリスクが防げるので高齢者やお子様には安心でしょう。
洗面所の換気
洗面所はお風呂と脱衣所と兼用の場合、湯気などによって湿度がとても高くなる空間です。
特にマンションには窓のない洗面所が多く、換気扇がない場合もあります。
窓を新たに付けようとすると間取りをかなり大きくいじらなければならなかったり、そもそもマンションの場合は不可能だったりするので難しいのですが換気扇なら取付が可能です。
一戸建て住宅の場合なら、外壁に面していなくても換気扇を新設することが可能で、マンションの場合でも3室換気扇を採用すれば洗面所にも換気扇がつけられるでしょう。
3室換気扇とは、トイレ、浴室、洗面室の3カ所を1台の換気扇で換気してくれるもので、基本的には24時間換気になるので回しっぱなしということです。
洗面所は湿気やすく、収納しているタオルや衣服を湿らしたりカビの原因にもなるので、換気はとても重要なポイントの一つです。
トイレのリフォームの注意点
トイレをリフォームしようと考えている方に、事前に知っておきたい注意点や基礎知識を解説します。
トイレのプランの考え方
トイレをリフォームする際に、現状のトイレの使い勝手を元に不便なところを考えるとスムーズにプランが作れます。
よくあるトイレの不満は
・トイレが狭い
・トイレが寒い
・便器が掃除しにくい
・トイレに収納が欲しい
などが挙げられます。
まずトイレが狭いという問題については、単純に部屋を大きくリフォームできれば良いのですが、なかなか現実は難しいことが多いです。
そこで一つの方法として、今のスペースのまま便器を小さなものに交換すれば、トイレの狭さを解消することができます。
最近の便器は昔のものと比較すると、かなり小さくコンパクトになっているので圧迫感がありません。
タンクレス便器などを選べば、同じスペースでも広い空間に感じることができるでしょう。
次にトイレの寒さ対策ですが、外部からの寒さを和らげるにはトイレの窓を2重窓にすると良いでしょう。
2重窓は、既存の窓の内側にもう一つ窓をつけることで断熱性がアップし寒さを軽減できます。
それだけではなく、結露防止や防音性の向上や防犯性の効果も上がります。
他にも、小さな温風暖房機を利用して暖をとったり、足元が寒いなら床に性能の高い断熱材を入れるのも一つの手ではないでしょうか。
建物の条件や環境によって出来ることに制限は出てきますが、工事が可能なことは取り入れましょう。
また、トイレが寒いことで、ヒートショックも起こり得るので、出来るだけ家の中での温度差がないようにすることが健康を維持にもつながります。
他の不満には、汚れやすい、掃除がしにくいという問題がありますが、最近のトイレはその辺りが改良され掃除しやすい設計になっています。
新しい便器に変えることで掃除も簡単になり汚れも目立たなくすることができるのです。
最後に収納がなくて困っているという問題ですが、トイレの後方どちらかの角にコーナー収納を付けるか、間仕切り壁をくり抜く形で埋め込みの収納を付けるかのどちらかのリフォームで対処しましょう。
リフォーム便器について
リフォーム便器、あるいはリモデル便器などといわれるリフォーム専用の便器があります。
便器の排水管の位置を排水アジャスターで調整し、排水管の移動工事などを省略することができる便器をリフォーム便器といいます。
給排水の工事も不要となることが多いので、リフォーム費用は抑えることができるでしょう。
ただ注意しなくてはいけないのは、アジャスターをつけることによって配管が湾曲するためつまりの原因になる可能性が高くなる点です。
アジャスターの距離にもよりますので業者に相談しましょう。
トイレの位置を変更する場合
既存のトイレの位置と全く違う場所にトイレを新設する場合には、排水管の経路がポイントになります。
一戸建て住宅の場合は、トイレの便器から外部のマスまで十分な勾配を取った排水管が設置できるかどうかで、その位置に便器を移動できるかが決まります。
最近のトイレは省エネ型で節水タイプが主流になっているため、水の勢いが昔の便器に比べて弱くて流れにくいのです。
排水管の勾配が足りないとスムーズに外部のマスまで流れないため、詰まる原因にもなります。
勾配の問題は業者でないと、なかなか分からないので相談することが必要です。
トイレリフォームでの給排水工事
トイレをリフォームするタイミングで、絶対やらなければならないのが給排水管の確認です。
水回りの工事では、どの場所であっても同じことがいえるのですが、既存の給排水管がライニング交換など管の一部に鉄を使っているような管だと、鉄部分が錆びて劣化している可能性があります。
築年数の古い建物では、鉄の給排水管が主流なため塩ビ管や架橋ポリエチレン管などに交換することが必要です。
リフォームが終わってから給排水管の劣化による水漏れに気づき、再度工事をやり直すことにならないように給排水管の状況を確認しておきましょう。
トイレリフォームでの電気工事
トイレをリフォームするタイミングで、やっておいた方が良い電気工事があります。
まず、温水洗浄便座の電源にアースがついているか確認しましょう。
温水洗浄便座には必ずアースが必要なので、築年数の古い建物の場合はリフォームするタイミングでアースを新設するのがおすすめです。
また、冬に寒さを和らげるため暖房器具を付けられるように、コンセントも増設しておくと便利です。
暖房器具は大きな電気容量を必要とするので、温水洗浄便座とは別の専用コンセントを新設しておきましょう。
まとめ
洗面とトイレの水廻りリフォームについて解説してきました。
洗面台やトイレの製品を決めるのは簡単ですが、あとで後悔しないようにそれぞれの家庭に合った工事内容にすることが重要です。
不満に思っている問題点を一つずつ解決するために、どのような工事と製品選びが必要なのかを考えましょう。
まずは、業者に相談し解決策の提案をしてもらうことをおすすめします。