洗面所リフォーム!知っておくべき注意点と選び方を徹底解説 !
2022.02.09
洗面所リフォーム!知っておくべき注意点と選び方を徹底解説 !
洗面所は洗面や脱衣、洗濯など使用する用途がたくさんあり、色々な物を収納しなければならない最も重要な部屋といえます。
そのため本当はよく検討されるべきなのに、リビングやダイニングキッチンなどと比べてあまり重要視されないのが洗面脱衣所なのです。
新築の時にあまり考えずに設計した、または建売やマンションで既に設計が決まっていたということで、使いにくい洗面脱衣所になってしまったということがよくあります。
今回は、これだけはリフォームをする前に知っておいてほしいという注意点と洗面台の選び方を解説します。
洗面台の選び方
洗面所のリフォームをする場合に知っておきたいことの一つとして、洗面台の選び方があります。
洗面所のメインとなる箇所なので、快適に使用できるような洗面台を選びましょう。
・ 洗面台と洗面化粧台を目的で選ぶ
そもそも洗面台は、最低限の機能のみの洗面台と身だしなみを整えるための機能が付いた洗面化粧台の二つに分けられます。
どちらも洗面台と呼ばれることが多いですが、厳密な定義としては異なるのです。
洗面台は洗顔や歯磨きを行うための台であり洗面ボウルと水栓、鏡といった最低限の部品からできています。
洗面化粧台は、化粧や髭剃りなど身だしなみを整えるために必要な照明や収納といった機能が備わっています。
化粧は洗面所ではなく別の場所でするという人は、洗面化粧台ではなく洗面台でも良いでしょう。
それぞれのライフスタイルに合わせた洗面台を選ぶと快適に使うことができるはずです。
・サイズを考える
洗面所のリフォームの場合、元々の洗面所の広さによって交換できる洗面台のサイズが限られます。
洗面所を広くしない場合、これまで使っていた洗面台と全く同じサイズのものを選ぶと無難です。
その上で、 家族の人数やライフスタイルに合わせて選びましょう。
家族の人数が多く、同じ時間に洗面台を使用することが多いのであれば幅が広い洗面台がおすすめです。
また幅だけではなく、洗面ボウルまでの高さも使い勝手に影響します。
家族の身長に合わせた高さの洗面台を選ぶと、腰などに負担をかけることなく無理な姿勢で使えるものを選びましょう。
洗面台は、洗面所の広さに合っているか、ボウルの高さは使い勝手が良いのかを意識するようにしてください。
・ 洗面台の機能性
洗面台は、機能性が高いとコストも上がってきます。
家族のライフスタイルに合っている機能を選ぶことが最も大切で、高価で機能性が高いものが良いとは限りません。
例えば、洗面ボウルの大きさは洗濯物のつけ置きや手洗いをするのであれば大きい方が良いですが、手や顔を洗うだけで良いという場合は小さい方がお手入れが簡単です。
あまり使わないにも関わらず大きいものを選ぶと、お手入れが大変でスペースばかり取ります。
洗面台で一体何をするのかということを考え、大きさを選ぶのが良いのではないでしょうか。
・ デザインを考える
洗面台は、各メーカーからさまざまなデザインの製品が販売されています。
せっかくリフォームするのであれば、気に入ったデザインの洗面台を選びたいものです。
洗面所の雰囲気や他の部屋とのバランスなどを考慮した上で、家のイメージに合ったものを選びましょう。
色や質感など画像だけではわからないことがあるので、実際にショールームへ行って実物を見ることをおすすめします。
・収納のタイプ
洗面台の下の収納スペースは、キャビネットが設置されていることが一般的です。
そのキャビネットには、開き戸タイプと引き出しタイプ、その混合タイプの3種類に分けられます。
開き戸タイプは昔ながらの洗面台に多いですが、大きな物を収納したい場合には引き出しよりもメリットがあります。
中に棚やラックを設置することで、収納する物に応じた使いやすいスペースにすることが可能です。
また、引き出しタイプは小物を分けて収納できることと、開いた時に中身全体を見やすくすることができます。
上から物が取りやすく、引き出しタイプは最も人気のあるキャビネットのタイプでしょう。
混合タイプは、大きな物を開き戸部分に入れ、小物を引き出し部分に収納するという使い分けをすることで有効に活用できます。
洗面台の収納は何を収納するかによって変わってくるので、この3タイプの中から一番使い勝手の良いキャビネットを選びましょう。
・ミラー
洗面台にとって、鏡は最も重要なパーツのひとつです。
洗面台の鏡は、一面鏡か三面鏡のどちらか一方を選ぶのが一般的ですが一面鏡はすっきりした見た目に仕上がるため洗面所をシンプルにしたい人におすすめです。
また、鏡の横に収納棚がついているものもあり、三面鏡は鏡の中が収納になっていることが多く化粧品など収納することができます。
洗面台で化粧などの身だしなみを整えることが多い人は、左右のバランスも見やすい三面鏡がおすすめです。
・水栓
水栓には大きく分けて四つの種類があります。
どれを選ぶかによって見た目や使い勝手が代わります。
・吐水と止水というシンプルな機能しか付いていない単水栓
・2つのハンドルを使って、水とお湯を選ぶことができる2ハンドル混合水栓
・1つのハンドルで温度を調節できるシングルレバー混合栓
・吐水口から出る温度が一定に保たれるサーモスタット混合水栓
などがあります。
洗面台では2ハンドル混合栓、シングルレバー混合栓が使い勝手が良く、最もよく使われています。
また水栓の位置も鏡の下部分にビルトインされているタイプがあり、ビルトイン水栓は周囲に水が溜まることがないため衛生的に使用することができます。
掃除が苦手な人にはおすすめです。
・ 洗面ボールの素材
洗面ボウルは陶器で出来ていることがほとんどですが、他にも人工大理石やホーローといった素材でできているものもあります。
陶器は光沢のある見た目が特徴であり、傷が付きにくくお手入れしやすいことや種類が豊富で比較的コストが安いのが人気の理由です。
反対に衝撃が加わると割れやすいのがデメリットです。
人工大理石は、アクリルやポリエステルが主成分となっている素材であり、デザイン性が高いのが特徴です。
大量生産しやすいため価格が安く手入れも楽ですが、見た目が少し安っぽく見えてしまうかもしれません。
さらに傷や汚れが付きやすいことがデメリットです。
そして、ホーローの洗面ボウルは陶器のように割れる心配もなく、水や湿気にも強く長く使うことができる素材です。
表面にコーティングされている釉薬が剥がれるとベースの金属が錆びてしまうこともあるので注意が必要です。
洗面所リフォームの注意するポイント
洗面所のリフォームは洗面台を選ぶだけではありません。
家族が快適に使える洗面所にするために、どのようなことに注意すれば良いリフォームができるのか解説します。
・設置スペースのサイズを考える
洗面台を選ぶときは、洗面所の広さや設置可能なスペースによって選ぶサイズが 変わってきます。
洗面所に入る大きさだからといって、あまりにギリギリのサイズを選んでしまうと脱衣スペースとして使い勝手が悪くなることもあります。
洗面台として使い勝手が良いサイズでありながら、脱衣や洗濯なども行いやすいようにバランスを考えることが必要です。
少し余裕を持ったサイズ感が必要でしょう。
・ 家族の身長と洗面台の高さのバランス
洗面台のサイズは横幅だけではなく高さも重要です。
洗面ボウルまでの高さが身長に対して低すぎると腰に負担がかかってしまい、高すぎると顔洗う時に腕を伝って水が溢れてしまい服を濡らしてしまうことがよくあります。
家族の身長に合わせた高さというのは、基本的には身長÷2の高さがちょうど良いといわれています。
家族によって身長が違うとは思いますが、極端に高すぎたり低すぎたりしないような高さをバランスよく選ぶようにしましょう。
・ 給排水管の位置
洗面台下のキャビネットの中に給排水管を通すことが多いですが、洗面所の床の部分にも給排水管があるかを事前に確認しておく必要があります。
給排水管の位置によっては、設置したい場所に洗面台を設置することができない可能性もあるためリフォーム業者に依頼して確認してもらうことが必要です。
自分ではなかなか判断が難しいので業者に任せましょう。
・コンセントの位置
洗面台そのものにコンセントがついているものもありますが、洗面所は何箇所かコンセントを同時に使いたい場面があります。
洗面台をリフォームする際は、壁についているコンセントを隠さないように設置する前にコンセントの位置を確認し洗面台のサイズを決めましょう。
・業者の選び方
洗面台の設置は自分で行うことも不可能ではありませんが、水漏れの心配や古い洗面台の撤去などを考えると業者に依頼する方が無難です。
その際にリフォーム業者を選ぶ必要がありますが、解説してきた洗面台の選び方や注意するポイントなどをしっかりと考えてくれる信頼できる業者に依頼しましょう。
洗面台工事の進め方
洗面台の交換工事は、実際どのような手順で進むのでしょうか。
工事の工程を知っておくことで、工事に対して事前の準備をすることができます。
工事の工程について解説します。
・ 既存の洗面台の撤去
新しい洗面台を搬入する前に、現在設置されている洗面台を撤去することから始まります。
洗面台を運び出すためには、洗面所に置いてあるものを全て移動するだけではなく通路にも十分なスペースが必要になります。
また、取り外す作業のためにもスペースが必要になるので、工事の前にはスペースの確保をしておくことが必要です。
・ 周囲の壁や床の張替え
洗面台を入れ替えることによって、壁紙や床材を傷めてしまうことがあります。
壁紙や床を張り替える場合、新しい洗面台を設置する前に行うことが必要です。
洗面所にあるものは全て他の場所に移動させておき、スムーズに作業ができるようにしておきましょう。
・ 新しい洗面台の設置
新しい洗面台を搬入したら給排水管や電源などの設置工事を行います。
本体の設置が完了すればミラーやキャビネットの搬入設置をして完成です。
通水や漏水の確認をして問題がなければ工事は終了です。
洗面台のリフォームを成功させる方法
洗面台のリフォームにはそれなりに費用はかかり、気に入らなかったといって何度もやり直すことはできません。
工事を失敗しないためにも成功させる方法や秘訣を確認しておきましょう。
・選ぶときの優先順位を決める
洗面台にはさまざまな種類があるので、どれが自分に合う洗面台なのか決めるのに時間がかかってしまいます。
予算やデザイン以外にも清掃性や快適性、収納力などの視点からどのポイントに重点を置くのか優先順位を決めて洗面台を選びましょう。
現在の洗面台に対して不満がある場合は、それを解消できるような洗面台だとより満足のいくリフォームになるでしょう。
ショールームなどで実際に現物を見てみるとイメージしやすく、サイズ感や素材感なども把握できるのでおすすめです。
・ しっかりと計測する
いくら良い洗面台でも、自宅の洗面所のスペースに合っていないサイズであれば使い勝手は悪くなります。
間口の大きさや天井までの高さ、奥行きをしっかりと計測し設置して違和感がないかを判断する必要があるでしょう。
また、洗面所の出入り口や通路も忘れずに計測し、洗面台が搬入できるかどうかも確かめておくことが必要です。
・ 使う人や使い方を考える
洗面台は自分だけでなく家族全員が使用するものなので、使う人や使い方をよく考えて選ぶことが重要です。
自分にとって使いやすい洗面台であったとしても家族が使いにくくなってしまってはリフォームが成功したとはいえません。
例えば、女性が使いやすい洗面台の高さを考えたり、照明が明るいものや化粧品を収納しやすい洗面カウンターにするなどです。
家族の人数が多い家庭なら複数人で洗面できるよう洗面ボウルが二つ並んでいる洗面台も選択肢のひとつです。
まとめ
水回りの中でもトイレや洗面台のリフォームは、比較的低コストで実現できます。
老朽化や汚れが目立ってきたり使い勝手が悪い場合、最新の機能が付いた洗面台に替えたくなるでしょう。
洗面台の選び方とその注意するポイントに気を付けて業者のアドバイスを参考に洗面所のリフォームを成功させましょう。