給湯器はいつまでもつの?耐用年数と交換時期のタイミングを解説!

2022.02.09

給湯器はいつまでもつの?耐用年数と交換時期のタイミングを解説!

 

給湯器っていつまで使えるのだろう?

壊れたらすぐ取り替えないとお湯が出なくなるので、突然の大きな出費になるのではと思っている方も多いのではないでしょうか。

壊れるまで使用するのか、壊れる前に耐用年数が過ぎたら交換した方が良いのか迷うところです。

今回は、給湯器の耐用年数と交換時期のタイミングについて解説します。

 

給湯器について

 

給湯器を取り替えるタイミングの多くは、故障して使用できなくなった時が多いのではないでしょうか。

特に冬の寒い時期には、給湯器を使用する頻度が多くなり給湯器の稼働率が上がります。

そのため耐用年数が過ぎていると、給湯器が急に壊れてしまうといったことがよく起こります。

給湯器はお風呂やキッチンなど毎日の生活には欠かせない存在です。

買い替えが必要になった時に、タイミングによっては給湯器の工事が集中していたり、望んでいる給湯器が欠品していたりで、すぐに交換できない場合があります。

給湯器の耐用年数を理解した上で、計画的に給湯器の交換を検討していくことが必要です。

 

給湯器の耐用年数

 

一般的に給湯器の平均的な耐用年数は、10年から15年程度とされています。

使用頻度や給湯器の種類などにもよりますが、それぞれのメーカーで標準的な条件で使用した場合、安全上支障なく使用可能な設計標準使用期間は家庭用で約10年と設定しています。

あくまでも平均的な耐用年数なので目安として考えてください。

もし給湯器を使用している際に、普段聞いたことのないような異常な音が発生していたり、お湯の温度は熱くなったり冷たくなったり、水からお湯に変わるまでに時間がかかり過ぎたりしていたら交換の時期かもしれません。

また、10年を経過しても通常通り使用できる場合もまれにあります。

給湯器メーカーは一定期間ごとに新しい機種のモデルチェンジをするために、旧型の給湯器の部品の取り寄せができない場合があります。

特に冬は給湯器のトラブルが多い季節なので、修理や給湯器そのものの交換を依頼しても日数がかかってしまう可能性もあるので注意が必要です。

 

給湯器を交換する時の判断基準

 

給湯器を交換する時期の判断基準は、耐用年数を目安に交換することです。

給湯器の寿命は一般的に10年前後といわれていますが、10年経った給湯器は温度にばらつきがでたり、お湯が出るまでに時間がかかるなどの症状が少しずつ現れてきます。

それでは、給湯器にどのような症状が出てきた場合に交換を考えなければならないのか見ていきましょう。

 

・リモコンにエラー表示が出るようになった

・点火しにくくなった

・お湯の温度が安定しない

・お湯が出てくるまでに時間がかかる

・給湯器から大きな音がする

・給湯器の排気口あたりに錆が出てきた

・給湯器周りから水漏れしている

・異臭がするようになった

などが挙げられます。

上記のような症状が出てきた場合は、給湯器の交換をおすすめします。

 

給湯器を故障させないための工夫

 

給湯器が故障する原因は、さまざまな要因が考えられます。

給湯器の中にはガスの燃焼を制御する部品や水の流量を制御する部品とそれぞれのセンサーがあります。

水をお湯に変換する熱交換器や空気を送る部品、着火させるための部品や凍結を予防する部品、適正温度を保つ制御部品、電子基板などたくさんの部品で成り立っています。

それぞれの部品が経年劣化と共に正常に作動しなくなってくるのですが、給湯器の使い方によって寿命を延ばすこともできるのです。

どのようなことに気をつければ、給湯器が長持ちするのか見ていきましょう。

 

・給湯器の使用時間を抑える

 

給湯器の寿命は約10年なので、時間で計算すると3650時間の燃焼に対応するように設計されています。

つまり1日1時間の燃焼時間で一年で365時間により10年の耐用年数ということになります。そのためお湯を出しっぱなしにしたりすることで、燃焼時間が増えてしまうと寿命は短くなってしまいます。

お湯は必要な時に必要なだけ使用することで燃焼時間を抑え、給湯器を長持ちさせることができるのです。

また、燃焼時間を抑えることは省エネにも役立ちます。

 

・凍結を防止する

 

給湯器のよくある故障の事例として、内部の熱交換器の破損による水漏れがあります。

冬に長い期間給湯器を使わない場合、電源を抜いてしまうと給湯器の内部の凍結防止ヒーターが作動しなくなります。

そのため給湯器内に溜まっている水が凍結して膨張し破損の原因になるのです。

冬の期間は給湯器の電源は抜かないようにしましょう。

なお長期間給湯器を使用しない場合は、コンセントを抜いたりブレーカーを落としたりするので、給湯器内部の水抜き栓を開いて中に水が残らないようにしてください。

また給湯器の故障ではありませんが、冬場において配管が凍結してしまうことがあります。 その場合は、就寝前にお湯の蛇口から少量の水を出し続けることで配管の凍結を防ぎましょう。

他には追い炊き機能付きの給湯器をお使いの場合は、浴槽のお湯を完全に排出せずに残り湯が循環金具より5cm程度上にある状態にしておきます。

機器が外気温を感知し自動的にポンプ運転を行い凍結を予防することができるのです。

 

・給湯器周辺の環境を整える

 

給湯器の周辺に大きな物が置いてあると、給湯器に異常が発生する場合があります。 屋外設置型給湯器の排気口の前に物置などが置いてある場合など、排気口近くに障害物があると排出された排気が給湯器の吸気口から入り、ショートサーキットを起こして不完全燃焼を起こします。

それは給湯器を故障させる原因になるので絶対にやめましょう。

給湯器の吸気と排気は給湯器を燃焼させるためにとても重要な役割があります。

吸気口を塞いでしまったり、排気口近くに物置などの大きな障害物を置くのは厳禁です。

また給湯器周囲にたくさんの雑草などが生えていると、給湯器の中に蜘蛛の巣がたくさん張られ、虫などが混入して故障の原因になることもあります。

給湯器の周囲には、物を置かず常にきれいな状態にしておくことが故障を防ぐ方法の一つです。

 

・入浴剤の使用に気を付ける

 

さまざまな効果がある入浴剤を使用する方も多いですが、給湯器を長持ちさせるためには使用する入浴剤に注意が必要です。

入浴剤にも色々種類がありますが、湯船のお湯に完全に溶ける透明感のあるものがおすすめです。

入浴剤の中には硫黄成分を含んだものがありますが、配管や機器の熱交換器が腐食してしまう可能性があります。

また炭酸の入浴剤の場合、追い焚きは炭酸の発砲が終わってから使用してください。

他にはバスソルトなど塩分の強いものや乳白色のものを使う時は、追い炊きはしないで使用後はすぐに排水することをおすすめします。

 

・リモコンについて

 

リモコンの運転スイッチが「切」の状態で、給湯栓を開けて水を出すと給湯器内部の通水部分の結露により機器の寿命が短くなります。

サーモスタット式混合水栓で運転が「切」の状態で水を使用する際は、必ずハンドルの設定を「水」の位置にしてから使用します。

また浴槽の循環金具をタオルなどで塞ぐと循環不良となり、お風呂が沸かせなくなってしまいます。

 

給湯器のお湯が熱い原因と対処法

 

給湯器のお湯が設定よりも高くなって熱いお湯が出た経験はありませんか。

いきなり高温のお湯に触れると、火傷をしてしまうという危険性もあるので原因を知って適切に対処することが大切です。

その原因はさまざまで対処法も異なりますので、一つ一つ対処方法を見ていきましょう。

 

・ 気温が異常に高い場合

 

夏場の暑い時に気温が高くなると当然水温も上がってしまいます。

水を飲もうと蛇口をひねって水を入れると熱湯のような水が出てくることもあります。

このようにすでに温まった水を給湯器がさらに温めてしまうと、出てくるお湯が設定温度以上に熱くなってしまうことがあります。

これを防ぐためには蛇口を大きく開き、温まった水が出る量を増やすことで設定温度に近いお湯にすることができます。

 

・別のリモコンの設定温度が高すぎる

 

浴室とキッチンでリモコンが別になっている場合、キッチン側のリモコンの設定温度が高くなっていたためにお風呂から熱いお湯が出たということも考えられます。

もちろんその逆のケースもあり得ます。

例えばキッチンの給湯温度を40°cにしていても、お風呂給湯を43°cに切り替えてしまうとキッチンから出るお湯も43°cになってしまうことがあります。

最後に操作したリモコンの設定温度がお湯の出る給湯器の場合、設定温度を変える際は注意しましょう。

リモコンによっては、浴室のリモコンを優先と表示されている場合もありますので確認しておきましょう。

 

・フィルターが汚れている場合

 

一般の家庭に最も多い一つ穴のタイプの浴槽の場合、穴の部分に取り付けられているフィルターが汚れていると熱いお湯が出てくることがあります。

この場合はフィルターを取り外して掃除をしましょう。

髪の毛やゴミなどが付着し汚れている可能性が考えられます。

 

・ 給湯の元栓が少ししか開いていない場合

 

給湯やガス栓の元栓の締め具合も給湯温度に影響することがあります。

さまざまな原因を追究し対処解決できない場合は、給水の元栓を確認し、きつめにしまっていると感じれば少し緩めてみましょう。

またガス栓も全開にして使うことが一般的なので、中途半端に閉まっていたら全開にしましょう。

 

・ 混合栓の故障の場合

 

水とお湯を混ぜて温度調整をする混合栓に不具合が生じている可能性もあります。

お湯と水がうまく混ざらず、設定温度よりも熱いお湯になってしまうことがあります。

混合栓の不具合が起きても、一般の方は修理することができませんので専門業者に依頼しましょう。

 

・給湯器の故障の場合

 

さまざまな原因に対処しても解決できない場合は、給湯器が故障している可能性があります。

給湯器はおよそ10年程度で耐用年数が終了しますので、使用期間が長くなればなるほど故障する確率も高くなります。

給湯器の故障も自分で対処することができませんので、専門業者に点検してもらい必要に応じて修理や交換を行いましょう。

 

給湯器を交換するならエコキュートがおすすめ

 

給湯器の耐用年数が過ぎたら買い替えを検討しましょう。

おすすめの給湯器はガスを使わずヒートポンプ技術を利用してお湯を沸かすエコキュートです。

エコキュートはヒートポンプユニットと貯蓄タンクの二つのユニットからなる給湯器です。簡単に説明すると、ヒートポンプユニットで空気中の熱を取り込み、その熱で貯留タンクの水をお湯にするシステムです。

エコキュートにするメリットを見ていきましょう。

 

・ 深夜電力でお湯を沸かすので電気代が安い

 

エコキュートは、電気料金が安い深夜電力を利用してお湯を沸かします。

そのため従来の給湯器とは違って、ガス代がかからず電気代も抑えることができます。

ランニングコストを抑えるためにも、安い電気代でお湯を沸かすエコキュートがおすすめです。

 

・ 停電や断水の時でもタンクから水を取り出すことができる

 

タンクの本体には非常用の取水栓が設置されています。

タンクの中にお湯さえ溜まっていれば、断水した時や停電時などの非常事態の時に取り出して使うことが可能です。

設置環境によっては、取水栓ではなく蛇口が使えるところもあります。

 

・さまざまなメーカーから選べる

 

エコキュートを販売しているメーカーはたくさんあります。

貯湯タンクの形態や給湯の付加機能などで、その家庭にあったタイプの製品を選択することができます。

給湯器に異常が発生し、耐用年数を超えていれば寿命の可能性があります。

ガス給湯器の故障は、危険を伴うケースも出てくるので交換を検討しましょう。

給湯器を交換する場合は、光熱費の節約にもつながり非常時にも安心なエコキュートがおすすめです。

 

まとめ

 

給湯器の耐用年数と交換する判断基準について解説してきました。

家庭生活にとって給湯はなくてはならない存在で、お湯が無ければ入浴することも食器を洗うのも困ります。

特に寒い冬の朝は、顔を洗うことだけでも欠かすことができません。

一番困るのは、寒い冬に給湯器が故障してすぐに交換できないことです。

そうならないためにも10年以上給湯器を使用している場合は、耐用年数が過ぎているので故障する前に交換しておくことが重要です。