ニッチの奥行きは何センチがベストなのか?

2022.09.06

お家に必ずと言っていいほど存在する「ニッチ」ですが、その使い方は様々で人それぞれに楽しんでおられます。

ニッチは「飾るスペース」と「実用的なスペース」に活用できる2つのパターンに分かれます。

おしゃれにもしたいし、使い勝手も良くしたい。

「でもどこにどれくらいのニッチを付ければいいのか?」「壁ならどこにでも作れるのか?」という疑問もいっぱいです。

今日は、可愛くおしゃれで実用性も兼ね備えた「ニッチ」についてお話ししましょう。

 

ニッチって何?

 

ニッチとは、壁の厚みを利用してつくる収納や飾り棚のことです。

最近のお家は、あちこちにニッチをつくることが増えています。

窪んだスペースとなるニッチは、どこかおしゃれで可愛らしいですよね。

小さな小物を飾ったり、観葉植物やフォトスタンドなど飾り棚と同じような感覚で演出できます。

「でも、どこにでも作れるの?」と言われると限られてしまいます。

建物の構造や強度に影響がない場所のみにつくることができて、壁の厚さの範囲内でしか作れません。

奥行きの深いニッチをつくるときには、壁を通常より厚くつくっておけばできます。

 

ニッチってどんな使い方があるのか?

 

ニッチの使い方は、いろいろあって結構作ると楽しいものです。

どんな使い方があるのか見ていきましょう。

 

・リモコンやインターホンなどの機器をまとめてディスプレイするリモコンニッチ

 

インターホンのモニターや給湯器のリモコン、床暖房のスイッチなどリビングダイニングに必要なリモコンスイッチ関係を1箇所のニッチにまとめます。

バラバラにいろいろなリモコンが点在すると、見た目もスッキリしないし、まとめた方が使いやすい。

壁から出っ張らないのでいいです。

単に壁に付けることもできますが、ニッチに入れるとなぜか可愛く見えます。

リモコンニッチは、リモコンの厚みが無い分奥行きはそれほどなくても良いです。

 

・玄関やリビングなどの飾り棚

 

玄関のディスプレイ用にニッチは欠かせません。

また、家のカギや車のカギなど置いておくのも便利です。

玄関のニッチは、来客時や普段の生活でも家族が楽しめるように演出しましょう。

ニッチにリードディフューザーなど香りの演出も加えると、よりいっそう玄関周りがレベルアップします。

リビングや寝室でも作れる条件の壁なら、どこにどれだけのニッチでも付けられます。

飾り棚を付けるのも良いけれど、壁から飛び出さないニッチもスッキリしておしゃれです。

飾り棚として使うには、壁の厚さ目一杯欲しいので奥行きは最大限取りたいところです。

 

・キッチン前にスパイスニッチ

 

スパイスニッチってご存知でしょうか?

いわゆる壁付け用のキッチンを対面キッチンにする場合、大工さんにキッチンを囲う壁を造作してもらいます。

その壁にスパイスを入れるニッチを作ると出し入れしやすく便利です。

ちょうどキッチンの調理スペースの前辺りに壁をくり抜き、調味料を入れておくと調理する際の油とびも避けられます。

ニッチの中に収まることで、調味料がスッキリ片付けられいつもきれいです。

調味料が入る高さは必要なので、設計時に高さを確認しておきましょう。

スパイスニッチの奥行きは、調味料で一番大きい物が入れば良いのでそれほど深くなくても良いです。

スパイスニッチは「スクエアニッチ」という既製品もあるので調べてみましょう。

 

・トイレや洗面室に作る場合も

 

トイレや洗面室の中に作ることもあります。

トイレならトイレットペーパーがちょうど1個分入るスペースが、ニッチの奥行きとなる感じです。

トイレも可愛く小物や観葉植物でディスプレイしたいですよね。

トイレの壁に埋め込む収納ユニットも既製品でありますが、オープンなニッチも狭いトイレに適してます。

収納だと扉を開くだけでも結構圧迫感があります。

洗面室もニッチの中に棚を付けることで、ワックスなどの整髪料や電気シェーバーを置きつつも、小さな観葉植物があると何となくほっこりしませんか。

トイレや洗面室は、収納を兼ねた飾り棚として実用性と装飾性を融合させたニッチが良いでしょう。

奥行きは通常の壁の厚さの範囲内で十分かと思います。

 

・キッチン前ダイニング側に作る

 

先ほどスパイスニッチをご紹介しましたが、同じ壁の反対側にニッチを作ることもアリです。

同じ壁で何箇所も作ると、壁が弱くなってはいけませんがキッチンの目隠し壁なので多少は大丈夫です。

設計士さんに相談しましょう。

また、キッチンを囲む壁はL字型になっていることが多く、キッチンのサイドにある壁にニッチを付けたい人もいます。

短いニッチしか作れないので、マガジンラックなどにする人が多いです。

これも既製品があるので聞いてみましょう。

 

・2階廊下の壁などに書棚用ニッチ

 

2階の廊下の壁に本棚ニッチを作っておくと、家族みんなで共有できる本などを置けます。

漫画好きの家族なら、タイトル別に1巻からずらっと並べられます。

小説や流行の書籍など、みんなに読んで欲しい本をニッチに収めておくと良いでしょう。

 

ニッチのサイズ・奥行きって結局何センチがいいのか?

 

そろそろタイトルにある本題のニッチの奥行きについてお話ししていきましょう。

ニッチの使い方や作る場所など分かってきたところで、もう大体お分かりかと思います。

そもそもニッチは、壁の厚さ以内でしか作れないので大抵は目一杯奥行きは取ります。

通常の壁の厚さは、工法によって様々ですが内壁で13〜15cm程度なので、せいぜい10〜12cmの奥行きになるでしょう。

スパイスニッチや書籍用の既製品の奥行きは、目的に応じて作られているため問題なく使えます。

ただ、奥行きのあるニッチをつくりたい場合は、単に壁を厚くすれば良いだけです。

設計時に相談しましょう。

しかしながら、ニッチの奥行きを取りたいがために壁を厚くすると周囲のスペースが狭くなるので注意が必要です。

家が窮屈にならないように気を付けてください。

 

家にニッチを作る注意点やポイント!

 

ニッチの奥行きサイズが分かったところで、最後にニッチを作る上で注意すべきポイントをお話ししましょう。

 

・ニッチが作れる場所を確認する

 

ニッチは壁ならどこでも作れるわけではないことは先ほどお話ししました。

ニッチを造りたい場所を決めたら作れるかどうか確認しましょう。

 

・収納目的のニッチなら動線を意識する

 

収納目的のニッチは、場所が肝心です。

便利に使える動線上でないとかえって使いにくいことになることもあります。

便利に使える位置の確認は必要です。

リモコンニッチに関しては、大きさがそれぞれ異なるので高さを揃えて綺麗に配置しましょう。

 

・ニッチはあくまでアクセントとして考える

 

ニッチはわずかでも収納にしたい、扉を付けたくない、壁から出っ張るのがイヤなどの理由があります。

収納を目的とするなら、しっかりと他の収納スペースを作った方が良いでしょう。

また、飾り棚としてならニッチでなくても壁付けの飾り棚でも良いです。

ニッチは、あまりたくさん付けると全体のまとまりが無くなり、かえってセンスのない空間になります。

ニッチはあくまでアクセントです。

その意識を持って一つの空間にいくつも作らないようにすることがポイントです。

 

 

 

②:クローゼットの奥行きは何センチがベストなのか?

 

毎年季節ごとに増えていく洋服は、特におしゃれ好きな人にとっては悩みどころですよね。

クローゼットの大きさに合わせて洋服を処分するか収納を増やすしか手段がない。

リフォームで、後からクローゼットを作るのも出来なくないけど部屋のスペースが取られます。

お家のクローゼットは、奥行きが広いけれど中途半端に余って洋服が掛けられる量は変わらない。

結局部屋が狭くなるだけという人も多いはずです。

最初から効率のいい奥行きサイズで、横幅の広いクローゼットを作っておけば良かったということもあるでしょう。

家を建てる時には絶対失敗したくない!

そんな人の参考になるクローゼットのサイズ感について話を進めましょう。

 

クローゼットの奥行きサイズって何センチがいいのか?

 

まず最初に昔クローゼットを作る習慣がなかった時代は、洋服ダンスという家具を部屋に置いていることが多かったんです。

その洋服ダンスのサイズは、奥行き60cm程度でハンガーに掛けたシャツやジャケット、スーツやコートなどが収まるサイズに作られていました。

また、TシャツやGパンなどたたんで収納する整理ダンスやチェストの奥行きは40cm程度です。

このお話を踏まえて、クローゼットに当てはめてみましょう。

一般的な壁面クローゼットの最も使い勝手がいい奥行き寸法は「60cm」です。

今回は冒頭から言い切ってしまいました。

なぜなら、これは言うまでもなくハンガーに洋服を掛けた時に少し余裕がある最小限必要なサイズだからです。

洋服を掛けた場合、およそ55cmの幅になることから、奥と手前に2.5cmほどの空間があれば洋服もしわにならずに扉に引っかかることもなく収納できます。

 

奥行き以外のサイズはどうするのか?

 

「扉の高さはどうしよう?」と思っている人には、パイプの上には棚を付けるので、扉は天井目一杯まで欲しいところです。

扉が低いと垂れ壁が邪魔して、棚の上に置いているものが出し入れしにくくなります。

扉をオーダーで作る必要はありません、既製品で2300mmの高さがあればOKでしょう。

「ポールの高さはどれくらい?」の疑問がある人は、ハンガーを掛けるポールは、使う人が掛けやすい高さがいいです。

背の小さな人は、自分の長めのコートやワンピースなど、裾が折れないように余裕を持たせばポールを少し低くしても大丈夫です。

使いにくいのが一番NGです。

実際、床から160cmの高さがいい人もいれば、男性なら180cmがいい人もいます。

棚の高さも考えて自分に合った高さでいいと思います。

洋服を掛けた下のスペースに衣装ケースを置く人もいれば、置きたくない人もいるでしょう。

置きたくない人は、パイプを上下2本付けるのも良いでしょう。

その場合は、床から1mの高さに1本とそのパイプから、さらに1m上に1本というような形にすれば男性のジャケットサイズを上下に掛けられます。

女性には上のパイプが床から2mになるので使いにくいかも知れません。

 

「とにかくいっぱい入ってスッキリさせたいんだけど?」というシンプル好きな人には、スペースがあるなら壁一面をクローゼットにしてはいかがでしょうか。

ウォークインクローゼットも収納量があり、大きなものを収納できるメリットがありますが、通路のスペースがいります。

そう考えると、洋服が多い人にとってはハンガーに掛けられるパイプが長い方がいいのではないでしょうか。

いつもたたんで収納していたお気に入りのTシャツなんかも、ハンガーに掛けるとたたまなくてすみますしシワもよらないので良いです。

 

ウォークインクローゼットはどんなサイズがいいのか?

 

主寝室にウォークインクローゼットを付ける人が多いですが、理想的なサイズは広さでいうと4畳以上が良いといわれています。

「でもそんなに取ったら部屋が狭くなるので困る」という人もおられるでしょう。

2〜3畳のスペースしか取れなくても、出来るだけ効率良く収納したいものです。

よくあるサイズは、幅が柱の芯から芯まで1820mmいわゆる一軒(6尺)と呼ばれるサイズです。

奥行きは2730mmというところの広さにすると約3畳(1.5坪)としましょう。

であれば、1820mmとはいえ壁の厚さを考えると有効サイズは1670mmです。

両サイドにパイプが欲しいところですが、そうすると通路が45cmしか取れません。

45cmの通路は人が歩くには狭すぎて横歩きしないと通れないでしょう。

最低でも60cm必要なのはみなさんご存知ですよね。

幅の有効サイズを1800mm(600mm×3)にすればパイプ2本は可能なので、そのサイズに設計してもらうのが一番良いかなと思います。

他のレイアウトとしては、パイプ2本は諦めて片方の壁にパイプ、もう片方の壁に奥行き45cmの棚を設置すると通路が60cm以上取れます。

棚は当然可動棚にして、TシャツやパンツなどたたんでOKな衣類を収納しましょう。

棚が使いにくいという人は、収納ボックスなどを利用するのがおすすめです。

理想的なウォークインクローゼットのサイズは、幅の有効サイズが1800mmで、奥行きは2730mm約3畳がちょうど良いサイズではないでしょうか。

大きければ大きいほど良いのですが、家のバランスを考えるとそんなにクローゼットの床面積を取るわけにもいきません。

それから、扉の位置は横幅のちょうど真ん中で、通路の分だけの間口で良いです。

その理由は、両サイドにパイプを付けるということは、壁に負荷がかかるのでしっかり支えられる強度が必要だからです。

 

クローゼットを上手に使う方法ってあるのか?

 

壁面のクローゼットやウォークインクローゼットの寸法関係が全て分かりましたよね。

何となくでもいいので、自分でイメージしてみましょう。

それでは、最後にサイズが決まったところで、クローゼットの上手な使い方をみていきましょう。

ゆったり設計のウォークインクローゼットは、ある意味納戸のようにも使えます。

しかし、本来は衣類を収納するところなので、衣類を長く良い状態で保管するために抑えて欲しいポイントがあります。

ウォークインクローゼットは、意外とホコリが被ってしまいます。

カバーを掛けておくと湿気やすくカビも生えやすいですが、ホコリで肩のあたりが真っ白になって、いざ着る時にホコリだらけではちょっとイヤですよね。

特に冠婚葬祭用の礼服や滅多に着ることない衣類は、湿気対策をしてカバーを掛けておくことをおすすめします。

定期的にカバーを外して風通しをしてあげると大丈夫です。

また、衣装ケースやチェストなどをクローゼット内に入れて湿気とホコリから衣類を守りましょう。

防虫剤も忘れないようにしてください。

 

効率良く収納できるクローゼットは、無駄なスペースがないことです。

また、部屋のスペースを邪魔しない存在でなければいけません。

毎日の生活を快適で楽しく過ごすためにも、クローゼットは大切な衣類を守ることと収納量も必要です。