岩手県一関市・リノベーション/内藤様

家族それぞれの 心地よさを追求

家の寿命よりもライフスタイルの変化の方がずっと早いもの。内藤様が家を新築したのは40年ほど前。それからリフォームを重ねながら大切に暮らしてきました。しかし、娘さまが育ち、お孫さまも大きくなり、部屋の使い勝手に不便を感じるように。いくつも使われない部屋がある一方、断熱材の入っていない家は寒く、部屋ごとにストーブが必要でした。また、これから長く暮らしていくにあたり、家の段差も気になるようになってきました。
そこで大規模なリノベーションを決意。新築という選択肢もありましたが、想い入れのある家を残したかったと言います。理想は「使い勝手の良い間取りと、あたたかな家」。長年住み慣れたお住まいを今の暮らしに合わせてさらに長く住み続けていけるよう、ご提案をさせて頂きました。

Before
after

まず、今まで細切れだった3部屋を1つにまとめ、26 畳のLDKとしました。 そしてリビングを中心に、内藤様ご夫婦の部屋や浴室、トイレを配し、スムーズな動線を確保しました。とても広いリビングですが、ガラス戸を断熱サッシに替え、床や壁に断熱材を入れることで、しっかりと気密性を確保。すると、なんと真冬でもこたつがあればエアコンがオフの日もあるほど暖かな空間となりました。また、室内は段差をなくし手すりをつけてバリアフリーとしました。 さらに、暮らしの中で生まれるご家族のちょっとした思いや憧れにも着目しました。リビングのデザインはもともとの居間の雰囲気を踏襲したシックなものに。廊下もモダンなレンガ風の木造の壁はそのまま活かし、住み慣れた家のくつろげる雰囲気を引き継ぎました。 一方、2階にあるお孫さまの部屋は白を基調にしたロフト付きの明るい雰囲気に。猫好きの娘さまのご希望で、リビングや階段にはキャットウォークを設置しました。 また、冬場の悩みの種だった雪下ろしは、今までよりも屋根に勾配をつけ、雪を自然に落とすことでご負担を軽減しました。

世代を超えて 住み継がれる家へ

「家に帰って暖かなリビングでゆったりするのが一番いいね」と内藤様。新しく家族に迎えた猫もお気に入りのキャットウォークを悠々と歩きまわります。お孫さまもお友達を家に招くことが増え、ますます賑やかで暖かな家になったと言います。 「ずっとこの家で暮らしていきたい」とは娘さまの言葉。家族それぞれが家で過ごすことの心地よさを感じながら、大切なお住まいを住み継いでゆく。それが形となったリノベーションでした。