山形県天童市・リノベーション/T様

徐々に惹かれていった リノベーションの魅力

Uターン計画として新たな住まいづくりを検討されていたお客様。当初はリノベーションという言葉は聞いたことがあるものの、一体どのような事なのか、中古住宅が新築並みに生まれ変わるのか、期待以上に疑問や不安が大きかったと言います。「新築も比較検討に入っていましたが、施工事例やモデルハウス、内覧会を経て次第にリノベーションの魅力に惹かれていったんです」。既存の梁や柱など活かせるものは遺し、物理的にも暮らし的にも新築では味わえない趣や居心地、価値を得たい―。そんな想いから、築17年の住宅兼倉庫のリノベーションという選択肢に至ります。

高スペックな ヴィンテージ空間

Before
after

そんなお客様のイメージを形にするため、外観・外周の形状は変えず、内部も大断面の鉄骨梁等の構造体を見せる事を基本にプランニング。1階はその大空間を活かしLDKを中心に収納や水廻りを、2階に寝室やフリースペースを配し、内装仕上げは構造体を見せヴィンテージ感を醸し出す仕上げにしました。  また、もともと無断熱であることと、1階が倉庫だったことから断熱に工夫を凝らし、2020年基準でUA値0.44W/㎡kと1地域(北海道)レベルを達成。耐震においては等級1となっており、リノベーションとしては高い水準を実現しています。こうして、機能とデザインを両立した、中古住宅ならではの味わい深い空間が完成しました。

時を重ねますます 味わい深く

古き良きものを活かした建物は新築では味わえない心理的な新しさと心地よさがあり、手間暇を掛けた余韻がいつまでも空間に広がります。「訪れる方皆さんから素敵だねって言われるんです」と嬉しそうに話す奥様。直感的に誰もがそう思う空間は、お施主様と建物に一切の違和感がなく、想いがカタチになった証拠です。時が経つにつれて建物もより一層味わい深いものになり、これからもご家族をあたたかく見守り続けることでしょう。