10年ほど前に他社でリフォームしたものの、LDKと和室との動線の悪さ、室内の寒さや暗さにお悩みだったお客様。また、46坪もある一階部分において、将来的に同居するご家族が少なくなることも考慮し、部分リフォームによる問題解決を望んでおり、和室の床柱や落し掛けといった材料も可能な限り再利用したいとの思いでした。そこで、間取り変更は最小限に留めながらもスムーズな動線計画、ゾーン断熱化による快適な居住空間が実現できるゾーンリノベーション工のご提案を致しました。
リビングは床・壁・天井に無垢材を使用し、落ち着いた雰囲気で温もりのある印象に。南面と東面には大きな断熱サッシを設置し、採光の良い明るいリビングで外の景観も楽しむことができます。

DKはキッチンの位置は変えずに、新たに小上がりの和室を併設させることで寛ぎのある空間となり、茶箪笥をはじめ材料を利活用することで元の姿を忠実に再現。小上がりの下部にはスライド式の収納を設け、機能性や利便性も付加させました。リビングとDKとの境界は両開き戸で間仕切りができ、用途に応じて空間を区分けできます。

お客様に施工後のご感想を尋ねると、「明るく広々とした温もりのある空間に生まれ変わり、嬉しく思っています。断熱効果が高いので、冬も薄着で過ごせるようになりました」とのこと。また、ご家族だけの空間、ご家族と親戚、来客時の棲み分けができるようになり、使い方が広がったそうです。快適な居住性能はもちろんのこと、様々なシーンに合わせ用途変化ができる使い勝手の良い空間作りが実現しました。