丁寧な仕事を一貫して続ける

クラシタス会 寺社板金担当
鈴木 正二
  • 厚生労働省 卓越した技能者(現代の名工)表彰
  • 平成24年春の黄綬褒章受章

手掛けた寺院の屋根は百を超えます。穏やかな口調で匠は言った。

岩手県奥州市前沢区。ここに仕事場を構える匠、鈴木正二。伝統建築には欠かせない銅板屋根、その板金加工の匠である。

丁寧に整頓された工房は匠の人柄そのもの。何処までも丁寧。だからこそ安心して仕事が任せられる。事実クラシタスからお願いした仕事も既に70寺を優に超えた。「マデ(丁寧)な仕事を一貫してきただけです」語る間も手が止まることは無かった。

  • 卓越技術者・・・「現代の名工」認定!

    15歳で地元板金会社へ就職。飯炊き・薪割りから始め、仕事の基礎を学んだ。20歳で上京。技の向上を目指した。仕事と修行。寝る間を惜しむ日々だったが腕が上がる喜びが背を押していた。 20代は「親方から技を盗み、寝る間を惜しんで腕を磨いた」。30歳目前に鈴木板金工業を設立。「マデな仕事」を貫いてきた。2009年には厚生労働省から卓越技能者いわゆる「現代の名工」認定という栄誉が贈られた。 70歳を超えた今でも職人は道具の手入れにも余念ない。