キッチンリフォーム!ガスコンロからIHコンロへの交換や吊り戸棚の必要性!
2022.02.09
キッチンのリフォームで、ガスコンロからIHコンロへ交換したい最も多い理由が、安全性と掃除のしやすさといわれています。
高齢者や小さなお子様がいるご家庭では、ガスコンロだと火事や火傷によるケガのリスクがあります。
今回は、ガスコンロからIHコンロへの交換を検討している方や吊り戸棚が本当に必要なのかと思っている人の参考になる内容を解説します。
ガスコンロからIHコンロへ交換する場合のメリット
ガスコンロからIHコンロへ交換すると、どのようなメリットがあるのか解説します。
IHは安全性が高い
IHコンロの最大のメリットは、火を使わないので安全なことです。
ガスコンロの火は、他のものに燃え移って火事の原因になったり、火に直接触れてしまうと火傷をすることもあります。
高齢者や小さなお子様にとって、火は危険なので出来るだけ避けてあげたいものです。
しかし、コンロはガスの火を使わないと、鍋やフライパンを浮かすことができないので調理がしにくいといわれる方も中にはいます。
本格的な中華料理やだし巻き卵など調理の仕方にこだわりのある人には、IHコンロは不便に感じてしまうかも知れません。
しかし、家族の安全性を考えるのであれば、リスクのあるガスコンロより安全なIHコンロに取り替えることをおすすめします。
IHは掃除がしやすい
IHコンロのメリットは掃除がしやすくいつも清潔なところです。
表面がガラストッププレートでフラットなため、汚れがついても楽に拭き取ることが可能で、素早く綺麗な状態が保てます。
ガスコンロのように五徳やバーナーがないため凹凸がなく扱いやすいコンロといえるでしょう。
最近のガスコンロもガラストップでシンプルな形状になってきましたが、五徳は掃除する必要がありますし、吹きこぼれなどでバーナーを汚してこびり付き汚れの原因にもなります。
掃除がしやすくいつも綺麗で清潔感のある状態を保ちたい人にはIHコンロに交換するのがおすすめです。
夏暑くない
IHコンロは火を使わないため、夏でもコンロ前が暑くならず快適です。
ガスコンロはどうしても火力でコンロの周囲の温度を上昇させるため、エアコンを付けていてもなかなか効きにくい状況になります。
また、IHコンロは熱効率が高く余分な熱が逃げにくいため部屋が暑くなりにくい性質もあります。
夏の暑い季節も快適に料理を楽しめる環境を作るにはIHコンロがおすすめです。
プロパンガスならランニングコストが抑えられる
現状がプロパンガスをお使いのご家庭であれば、IHコンロに交換することで光熱費が削減できます。
プロパンガスのガス料金とIHコンロで消費する電気料金を比較すると電気料金の方が安くなったという声が多くあります。
ランニングコストを抑えるためにもプロパンガスを使用されているご家庭におすすめといえるでしょう。
ガスコンロからIHコンロへ交換する場合のデメリット
ガスコンロからIHコンロへ交換するとどのようなデメリットがあるのか解説します。
IH用の調理器具しか使えない
IHコンロのデメリットは使用可能な調理器具でないと使えないことです。
調理器具の底が平で肉厚なIHコンロ対応の物を使う必要があり、アルミ製や耐熱ガラス、土鍋などの器具は使えません。
鍋やフライパン、やかんなど調理器具はIH対応の製品を購入する必要があります。
接触していないと加熱出来ない
IHコンロのデメリットはコンロに接触していないと調理できないところです。
IHコンロは調理器具が天板に接している時のみ加熱されます。
鍋やフライパンなど調理器具を持ち上げて振りながらの調理はできないのでチャーハンなどの中華料理には不向きといえます。
IHコンロの交換工事の内容と手順
ガスコンロからIHコンロへ交換するために、どのような工事が必要で何に注意しなければならないのか内容と手順を解説します。
最も重要なのは、熱源がガスから電気に変わるため、IHコンロを使うための電源を新しく分電盤から配線することです。
IHコンロは照明やコンセントで使用する100Vではなく、200Vの専用回路が必要です。
専用回路は、容量が大きい電気機器を使用する場合に、容量がオーバーしてブレーカーが落ちないようにするために必要な回路です。
分電盤の空き回路を利用して、200Vの専用回路をキッチンまで配線できればIHコンロ用の電源の確保が完了します。
ここで注意しなければならないのが、住宅には電気の供給方法が単相2線式と単相3線式の2つのパターンがあることです。
単相3線式であれば分電盤の切り替え作業で100Vから200Vへ変換できますが、単相2線式だと別途の電気工事が必要になります。
別途工事とは、電柱から3線を引き込み直して、分電盤や電力計を3線対応に交換することです。
引き込み線、幹線やり替え、分電盤交換、契約変更申請手続きの費用を合計すると12万円〜15万円程度の費用が必要です。
築年数が20年以上の場合は、単相2線式の可能性があるので確認しましょう。
また、分電盤に空き回路がない場合には増設費用が必要で、増設工事の費用相場は5万円程度といわれています。
工事手順としては上記の電気関係が問題なければ、それと同時に今まで使用していたコンロ下のガスをきっちりと閉栓し、ガス漏れしないようにしておくことが必要です。
古いガスコンロを撤去し、キッチンにIHコンロ用のコンセントが付けば新しいIHコンロの設置で完了します。
ガスコンロから安全なIHコンロに交換するのも良いのではないでしょうか。
まずは業者に相談しましょう。
キッチンの吊戸棚って必要?
キッチンに限らず収納は多い方が良いと思って付けた吊戸棚ですが、物は入れっ放しで開けた記憶があまりないという方も多いのではないでしょうか。
吊戸棚は本当に必要なのかは、それぞれのご家庭の条件や考え方による部分が多く、判断は難しいものです。
対面キッチンの上にある吊戸棚は自然光を遮り、せっかくの開放感が無くなったという声もあります。
吊戸棚のメリット・デメリットや判断基準、昇降式吊戸棚まで紹介します。
キッチンの吊戸棚のメリット・デメリット
キッチンの吊戸棚は、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説します。
メリット
吊戸棚の最大のメリットは収納力が増えることです。
日常的に使用頻度の少ない調理器具や道具などを収納するには有効なスペースといえます。
吊戸棚は高い位置に設置してあるので踏み台が無ければ届きにくいですが、たくさんの調理アイテムをお持ちのご家庭なら収納は多いに越したことはありません。
また、対面キッチンの場合は、キッチン上のデッドスペースに吊戸棚を付けることで余ったスペースに有効活用できます。
この場合、吊戸棚が無い方が開放感があって良いという声もあり、意見が賛否両論分かれるところです。
反対に吊戸棚があることでキッチンとダイニングスペースの仕切りの役割を果たしてスッキリと区別できることもメリットといえます。
キッチン周りをあまり見られたくない方には良いのかも知れません。
デメリット
吊戸棚の最大のデメリットは、高い位置にあるため収納した食器などが届かないことです。
踏み台をわざわざ用意して出し入れしなくてはならないので、面倒で出すことすらしなくなってしまいます。
いずれ扉を開くことが無くなり、使わなくなるものも増えます。
踏み台での出し入れが苦にならない方には問題ありませんが、面倒だと思う方には不向きです。
また、見た目に圧迫感があるため、対面キッチンの場合は開放感がなくなることもデメリットの一つです。
吊戸棚が影になるため、本来窓から入る光が入らないことでキッチン周りが暗くなってしまいます。
天気の悪い日は、日中でも照明を付けないと調理しにくいのは考えものです。
他には吊戸棚を付けることで、無駄に物が増えてしまうこともデメリットの一つです。
お料理好きで、たくさんの調理道具が必要な方には取り付けたほうが良いですが、使わないものを閉じ込めておくなら取り付けないという選択もあります。
吊戸棚以外に収納力があるか
判断基準の一つは戸棚以外の収納スペースに収納力が十分あるかということです。
他に収納するスペースが無いのに開放感を重視して、必要な物を収めるところが無くなっては本末転倒です。
間取りやキッチンのタイプにもよりますが、カップボードやパントリーが無い場合は収納力を確保するために取り付ける方が良いでしょう。
食器や調理器具の量を確認する
キッチンに必要な調理器具や道具がどれだけあるのか、確認してみましょう。
何年も使用していない食器やこの先使う予定が無い食器を処分すれば、吊り戸棚が不要な場合があります。
必要な食器の量に応じて吊り戸棚を付けるか判断しましょう。
キッチンのタイプによる
キッチンのタイプには、通常壁付けキッチンと対面キッチンの2種類のパターンがあります。
キッチンのタイプによって、吊戸棚を付ける必要があるのか判断することもできるでしょう。
窓がある壁付けキッチンの場合は、その窓の上に取り付けても対面キッチンのような圧迫感はありません。
反対に、キッチンの扉と吊戸棚の扉の面材を同じカラーでまとめることで統一感が生まれ、存在感が生まれることもあります。
一方、対面キッチンは開放感や明るさ、視線を遮らないなどを優先するのであれば取り付けないという判断もあります。
しかし、反対にキッチンを独立したスペースにしたい方には仕切りを作る意味でも吊り戸棚があっても良いでしょう。
収納ボックスを活用する
吊戸棚の手が届きにくいところには、取手付きの収納ボックスを活用すると便利です。
取手が付いていることで、簡単に取り出すことが可能で扱いやすくなります。
物がバラバラに入っていたり、大きなボックスでは取り出しにくいので、片手で持てる大きさと重さを考えて購入しましょう。
収納ボックスに小物を入れておくと出し入れし易く便利なので、吊戸棚を有効に活用することができます。
ちょうど良い大きさの収納ボックスを100円ショップなどで見つけるとコスパ良く揃えることができます。
ラックを設置する
吊戸棚の下に簡単に設置が可能なラックを取り付けるのも有効です。
よく使用する調理道具や食器を置くことができるため、すぐに手の届いて大変便利です。
ラックにS字フックを取り付ければ、おたまやフライ返しなどを吊るしておくことも可能なので長い道具も上手く収められます。
吊戸棚は昇降式がおすすめ
収納するものがたくさんあるので収納力は必要だけど、吊戸棚は出し入れがしにくいというデメリットが気になるのであれば、昇降式の吊戸棚を検討しましょう。
昇降式吊戸棚は、手元まで降りてくるので簡単に食器や調理器具を手に取ることができます。
通常の吊戸棚では、手が届きにくい収納物も、容易に出し入れができるので大変便利でおすすめです。
昇降式吊戸棚には手動と自動の2タイプがあります。
手動は使用頻度の高い物の収納に適した収納タイプと食器や調理器具の水切りに使える水切りタイプがあります。
自動は様々な機能やタイプがあり、ボタン一つで手の届く高さに降りてきます。
棚が収納と水切りの兼用になっているので、食器の水切りや配膳前の一時置きだけではなく、調理家電の収納にも使えます。
水切り収納タイプに加え、食器乾燥タイプや除菌乾燥までできるものもあり、自分に使いやすいようにカスタマイズできる製品もあります。
吊戸棚のデメリットである出し入れがしにくい、という問題を解決することができることと、収納力はやっぱり欲しい方にはピッタリな設備ではないでしょうか。
収納力と利便性を兼ね備えた昇降式吊戸棚をセレクトすることは、最もベストな選択といえます。
まとめ
キッチンのリフォームでコンロや吊り戸棚について解説してきました。
ガスコンロからIHコンロに交換すると様々なメリットやデメリットがあります。
将来的には、太陽光発電や蓄電池の活用で自家発電しIHコンロが主流になる時代になっていくことも考えられます。
また、IHコンロに替えることでキッチンがスッキリと綺麗になり、安全で使い勝手が良くなります。
ガスの火でないと調理できないというこだわりが無ければ、IHコンロに替えてみるのもおすすめです。
また、吊り戸棚は必要かどうかは、ご家庭に合った方を選択することが重要です。
吊戸棚を付けるなら、便利で使い勝手の良い昇降式吊戸棚を検討してみてはいかがでしょうか。