ペットが気持ちよく暮らせるリフォーム術!おすすめの方法を徹底解説!

2022.02.09

ペットが気持ちよく暮らせるリフォーム術!おすすめの方法を徹底解説!

 

これからリフォームを考えてる方で自分たちの暮らしはもちろんですが、せっかくなら犬や猫にとっても暮らしやすい配慮した家づくりをしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

自分達には良くてもペットにとっては使いにくかったり、負担になってしまったりします。

そのような素材や住環境もあるので、それが原因でストレスが溜まり病気になると困ります。

今回はペットが気持ちよく暮らせる家にするためのリフォームプランを解説します。

 

ペットが気持ちよく暮らせるポイント

 

ペットにとって気持ちよく暮らせる環境とは一体どのようなものなのでしょうか。

そのポイントについて解説します。

 

・ 玄関脇に足洗い場を作る

 

ペットが気持ちよく暮らせるポイントは玄関脇に足洗い場を作ることです。

散歩から帰ってきて家に上がる前に汚れた足を洗うためのもので、これがあればウェットティッシュで拭いたり抱っこしてお風呂場に連れて行くよりも断然楽です。

リフォームの工事もそれほど難しいものではなく、少し広めに玄関の土間スペースを作って 水栓と排水をつけてあげるだけなので費用も約10万円程度でできるでしょう。

ペットと暮らす家庭にとって基本的なことですが、足の洗い場があるかないかで負担は大きく変わります。

 

・玄関内の収納を充実させる

 

ペットが気持ちよく暮らすためには、玄関先の収納を充実させることがポイントです。

ペットと散歩をするときの道具としてリードや糞を片付ける道具、お宅によっては靴やレインコートなんかもあるかもしれません。

それ以外にもエサやブラシなど玄関にまとめて収納すると良いでしょう。

せっかくリフォームするなら、どこに何を収納するのかあらかじめ決めておいて、綺麗に収納できる場所を作っておきましょう。

収納はどれもそうですが将来的に物が増える可能性もあるので、少し多めに作っておくのがおすすめです。

もう一匹増える可能性もあるので、少しゆとりをもって収納スペースを作るようにしましょう。

 

・ペットが使いやすい階段にする

 

ペットが快適に暮らせるポイントは、ペットが上がり下がりしやすい階段にすることです。

ネコは身軽なのでそれほど心配はいらないのですが、犬の場合は階段が急であったり踏面の奥行きが狭かったり滑りやすい材質だと負担が大きくなります。

場合によっては股関節を痛めてしまう可能性があります。

対策としては、階段を上る角度を緩くして上げることが重要です。

少し階段の面積が広く必要になってしまいますが、階段の段数を多くしてあげると良いでしょう。

階段までリフォームの予定がない場合は、ペット用の滑り止めシートを貼ってあげる方法もあります。

実際にはペットが一階だけで生活できるような間取りにしてあげるのがベストです。

しかし、どうしても二階も共用したい時には、自分達の老後にも重宝する対策なので人にも優しいリフォームといえます。

 

・ペットも快適な空調にする

 

ペットが安心して暮らせるポイントは快適な空調にしてあげることです。

当たり前のことですが、ペットにとっても住環境を良くしようと思うと空調がすごく大切です。

犬や猫は体温調節が非常に苦手で、特に暑さに弱いので一年間を通して、快適な温度のところで過ごせるように考えてあげたいところです。

それにはエアコンの効いている LDK にペットのスペースを設けることがベストな方法です。

ここで大切なのが高気密で高断熱を意識したリフォームをすることです。

部屋のどこにいても同じ温度になるようにするのが良いでしょう。

家全体を魔法瓶のような保温性の高い家にして、なおかつ間取りを工夫することで全館空調に近い環境にします。

そうすれば、ペットにとっても家族にとっても住みやすい家にすることができます。

基本的にペットがいる場合は、平日の日中でもエアコンをつけっぱなしの状態になるので、少ないエネルギーで豊かな暮らしを実現できて光熱費を抑えることもできます。

 

・ペット専用の土間スペースを作る

 

ペットが気持ちよく暮らせるポイントは、ペット専用の土間スペースを作ることです。

これは空調の話と少し同じになりますが、ペット専用の土間スペースは、体温調節が難しく暑がりな犬や猫にとっては床がひんやりと冷たくて気持ちが良いとっておきの空間になります。

反対に、冬はひなたぼっこができるような場所が少しあれば、ペットが心地良くくつろぐことができます。

またペット専用の扉をドアの下の方に取り付けてあげると ドアを閉めていても自由にペットが出入りできて不自由無く快適に暮らすことができるので大変おすすめです。

 

・プライベートな空間を作る

 

ペットが気持ちよく暮らせるポイントは、プライバシースペースを作ることです。

ベッドは意外とデリケートでストレスを感じたりすると、人間と同じで1人になりたい時があります。

用をたす時とか食事の時などもペットの性格によっては、人に見られると実はストレスを感じていることもあるようです。

猫は比較的自由なので自分から姿を消して気分転換しているのかもしれません。

しかし犬の場合は居場所をリビングでと考えてる人には、ちょっとしたスペースでも良いので隠れ家的なプライベートな空間を作ってあげることをおすすめします。

 

・ペットに優しい床材を選ぶ

 

ペットが気持ちよく暮らせるポイントは、ペットに優しい床材を選ぶことです。

人間でも固い床やコンクリートの上で生活していると、足が痛くなったり腰が痛くなったりすることがありますがペットでも同様のことが起こります。

実際に室内で飼われている犬の約80%が、腰痛を持っているといわれています。

床材が原因かどうかは明確ではありませんが、少なくとも硬い床がプラスに働くことはないでしょう。

しかもこれも人間と同じですが、若いうちは全然平気でもだんだんと年を取ってくると ペットの足に力が入らなくなったり、肉球が乾燥して滑るようになってしまって余計に足や腰に負担をかけてしまいます。

そのため一般的な住宅で使われている塩ビシートが表面に張られたフローリングは結構硬く滑りやすい商品もあるのです。

ものによってはペットにとって疲れてしまうことになります。

また爪で塩ビシートが傷ついた場合にも直すのも大変で、放置していると汚く見えてしまうのであまりおすすめではありません。

 

・合板フローリング

床材の選択肢の一つとして、ペット専用の傷が付きにくくて滑りにくい合板フローリング やクッション性があって表面に凹凸がある複層ビニールの床シートがあります。

 

・クッションフロア

防水性があるクッションフロアもよく使われますが、傷みが早いものもあるのである程度の期間で張り替えるつもりで使った方が良いでしょう。

 

・無垢フローリング

最もおすすめの床材は杉やヒノキ、パインのような針葉樹系の柔らかめの無垢材フローリングです。

無垢材特有の自然の香りで、ペットを含めた家族全員がリラックスできますし足や腰にも優しい床材です。

柔らかいので傷はつきやすいのですが、その傷のおかげでさらに滑りにくくなってくれます。

反対にその傷が一緒に過ごした歴史として残ってくれるので思い出にもなります。

無垢材のプラスアルファとして、浮造りという床材の表面を滑りにくくする加工やワックスで滑りにくくすることもできるので業者に相談してみましょう。

 

・カーペット・コルク

カーペットやコルク素材の床を敷き詰めたりするのも一つの方法です。

クッション性が抜群に高いので、フローリングよりもさらに足腰に優しくなります。

ただデメリットとしては床材も同じですが、カーペットやコルクはトイレトレーニングが完璧に出来上がったペットでないとシミだらけになってしまうことです。

しつけがまだ不安な場合には不向きかもしれません。

 

このようなポイントは小さなことかもしれませんがちょっとした工夫でペットを含めた家族全員が ずっと気持ちよく快適に暮らしていくことに繋がります。

費用もそれほど高くつくわけではないので、全てを取り入れることが難しくてもひとつふたつでも配慮するだけで自分達らしい素敵なリフォームになるでしょう。

 

臭いを吸収する内装材

 

ペットの臭いは吸収する内装材が最適です。

犬や猫などペットを室内に飼われてる場合には、臭いが気になることもあります。

そのような場合は、壁などを消臭効果のあるものにリフォームすることで改善できる場合があります。

部屋の壁を消臭効果のある壁にすることで、室内の清潔な空気循環を生み出し維持していく効果が期待できるのです。

中でもおすすめは壁に珪藻土を塗ることです。

珪藻土とは植物性プランクトンの化石で、とても小さな孔を多く持ちその孔の機能によって自らが吸放湿を半永久的に行います。

この機能によって気になるペットの臭いを吸収することができます。

ペットの排便の臭いや普段の生活臭など気になるニオイを吸収し、きれいな空気に保つことで人にもペットにも優しい住環境を維持することができます。

 

汚れや傷防止のための壁材

 

傷や汚れに強い腰壁をリフォームで設置することにより、汚れがつきにくくなり爪での引っ掻き傷にも安心です。

犬や猫は特定の場所に体を擦り付けたり、壁で爪を研ぐ性質を持つ場合もあるので、どうしても壁に汚れや傷がついてしまいます。

腰壁は木の板を貼り付けて施工するため、材料費と人件費が高くついてしまうことがデメリットです。

 

他には表面強化クロスを使うことで汚れや傷が付きにくくなります。

表面強化クロスとは特殊な加工を施しており、一般的なビニールクロスに比べて引っ掻き傷の耐久性が強くなっています。

腰壁よりも低コストで施工が可能なので、コストを抑えたい人にはおすすめです。

 

ペット用のスペースを確保する

 

ケージや柵を作ってペット用のスペースを確保してあげると、ペットがその範囲で自由に動き回ることができます。

そのため、いたずらされたり危ないものから遠ざけたりできるので、ペットにとっても安全で快適に生活することができます。

ペットスペースを設置する際の注意点は、どの範囲でペットと生活していくのかを考えることです。

最もベストな場所は人の出入りが多いリビングの一角に設けることです。

常に人が行き来しているとペットも安心感があり、囲われた空間で落ち着いて寝ることもできます。

ペットにも自分の基本的な居場所を作ってあげることで、リラックスしてストレスなく過ごせるのではないでしょうか。

 

猫には猫用リフォームを

 

猫は全体を見渡せる高い所が大好きです。

壁面に後付けが簡単にできる猫用ステップがおすすめです。

登ったり降りたりすることで運動不足の解消やストレス解消にも役立ちます。

 

また、猫は家の中でトイレをします。

リビングの片隅に猫用のトイレを置いておくのはなんとなく気が引けるものです。

リフォームする際に臭いが気になる猫のトイレを、人間のトイレのスペースに作ってあげるのも一つの方法です。

壁か建具ドアに、自由に出入りできるペットドアを作ることでいつでもトイレができます。

猫も人の目につかない静かなところで排泄したいのではないでしょうか。

猫グッズを収納できるラックを備えつけるとさらに便利で使いやすくなります。

部屋に猫のトイレを置きたくないと思っている人にはおすすめです。

 

犬の吠える声が気になる場合は

 

よく吠える犬で近隣に対して気になる場合は二重窓の設置がおすすめです。

今ある窓に内窓をつけて二重にすると、犬の鳴き声が外に漏れるのが軽減されます。

また外からの刺激音もさえぎるため、ペットも安心して過ごすことができます。

断熱性もあるため夏の暑い日や冬の寒さも軽減できるのでペットにとっても良い住環境にすることができます。

犬の鳴き声が気になる場合は、二重窓のリフォームを検討しましょう。

 

まとめ

 

家族の一員であるペットと暮らすには、ペットと上手く共存し人もペットも快適に暮らせる住環境が必要です。

ペットの健康を考えストレスなく快適に過ごすには、滑りにくい床材や汚れにくい壁材、落ち着ける場所やトイレまで人と同じように考えてあげることが必要です。

ペットと楽しく暮らすためには、ペットが気持ちよく暮らせるリフォームを考えてあげましょう。

まずは業者に相談し、ペットに優しいリフォームを提案してもらうことをおすすめします。