リノベーションを成功させるための必要な考え方とコツ!②

2024.01.31

リノベーションを成功させるために何が必要かを解説する第2回目のコラムです。

今回もそのコツを紹介していきましょう。

 

 

2階の廊下は極力短くする

 

2階の廊下ほど無駄なスペースはありません。

これは設計する上で、基本中の基本なのですが、よく無駄な廊下が2階にある家があります。

その原因は皆さんもお分かりだと思いますが、階段を2階のどの場所に上げるのか、どの部分に上がりきったら、2階の廊下が短くて済むのかが重要です。

リノベーションで階段を掛け替える場合は注意しましょう。

最近は、2階にトイレを作るのも一般的になっていますし、夫婦でも寝室は別にする方も増えている中、納戸や書斎なども在宅ワークで必要となれば部屋数って結構要りますよね。

子供の人数分の子供部屋を作って、それなりに収納もないと、となると広さが必要です。

であれば、必要な部屋の確保、収納を上手く最小化して廊下を最大限に減らす。

これしか方法はありません。

 

 

部屋のドアとクローゼットは横並びにする

 

これはどういうことかと言いますと、寝室にしても子供部屋にしても部屋のドアがある入り口とクローゼットを横並びにすることで、その他の壁にデスクやベッドが置きやすくなる、レイアウトしやすくなるということです。

つまり、クローゼットの前に家具を置くわけには行かないので、そこは通路としてクローゼットの扉が開く程度は空けておかなければなりません。

例えば、クローゼットが入り口と対面にあったとすれば、入り口付近に家具は起きずらい、クローゼット前も置けないことになり、家具のレイアウトがしにくくなります。

結果、部屋が狭いからといって、もう1畳広げたりという発想になればコストが上がりますよね。

そうならないためにも壁の一面のみを使ってドアとクローゼットを揃えてしまうということです。

結構簡単なことではあるのですが、できていない設計がよくあります。

デスクやベッドが置けない空間というのはほぼ使えないスペースなので、それが決して広いとは言えない6畳の洋室であればなおさらです。

部屋の入り口とクローゼットの位置を間違えると、部屋を上手く使えなくなるので5畳で足りるはずの子供部屋を結局6畳にしてしまうようなことにもなるんですね。

これは、案外落とし穴的なところなので、チェックしておくと設計士の提案に、ちょっと待ったをかけることができます。

6畳の部屋を5畳にすることで、1畳減りコストダウンに繋がります。

部屋の入り口とクローゼットは横並びと覚えておくと、使いやすい部屋になることは間違いありません。

その辺りに注目してプラン図を見ていくと気づきがあって、打ち合わせで業者に押し切られることがありません。

 

 

バルコニーやベランダは付けない

 

バルコニーやベランダを2階に付けたい人は仕方ありませんが、どちらでも良い人は付けるのはやめましょう。

特に子供部屋には付ける必要がありません。

ただでさえ、狭い子供部屋にバルコニーを付けると、家具を置くスペースが無くなります。

大きな掃き出し窓は、冬は寒いですし、メリットはあまり無いんですね。

洗濯物を干したいという人は、正直1階から2階まで洗濯物を運ぶのは重いし面倒ですよね。

その場合は室内干しスペースを1階の洗濯機横に作って、サーキュレーターで乾燥させるのがコストカットにも良いでしょう。

衣類の乾燥機もあるので、室内干しと乾燥機の併用で梅雨時や冬場の洗濯物が乾きにくい季節は工夫しましょう。

また、バルコニーやベランダは、雨漏りのリスクも高く、床の防水塗装工事などメンテナンスも費用がかかることも覚えておきましょう。

バルコニーを付けるなら、主寝室か2階の廊下から出入りできるようにするのがベストです。

子供部屋にバルコニーを付けなければ、掃き出し窓も付かないので家具のレイアウトも自由に行えます。

また、子供部屋に関しては収納は別で、4.5畳でも十分です。

クローゼットをドアと横並びにして、掃き出し窓がなければ机とベッドは十分置けます。

なので、子供部屋にはバルコニーはNGなのです。