リフォームにおける理想的な収納の作り方!①

2024.01.31

収納を作るコツを紹介する前に、そもそも物が多すぎませんか?というところに注目していただきたいのです。

1年から2年使わないものは一生使わないと思うのですが、大抵の人は捨てずに残してしまいますよね。

断捨離という言葉があるように、一度一気に不要なものを売るなり捨てるなりした方が良いでしょう。

使わないものがいっぱい溢れてしまっては、せっかくリフォームしても汚くなるだけで勿体無いですよね。

それでは、収納はどこに作るべきか、またどれぐらいの大きさが必要なのか、場所別の収納の考え方など詳しく見ていきましょう。

 

 

玄関収納を大きく取りすぎない

 

そもそも家というものは、収納があればその収納に合わせて物を増やしていく傾向があります。

最近の注文住宅の設計には、シューズクロークを大きくとって、靴だけではなく土間におけるあらゆる物を詰め込んでしまうような設計が多いですよね。

確かに玄関に置いておきたいものはたくさんあるのですが「それは物置に入れた方が良いでしょう」というような物まで置いてしまうといくら広くしても足りません。

例えば、アウトドア好きの人ならキャンプ用品など、かさばるわりには使用頻度が少ない、といったようなものは物置を買ってそこに収納しましょう。

玄関収納やシューズクロークには、頻繁に使用する物のみを想定してスペースを考えることが重要なんです。

玄関収納に収納して便利なものを紹介すると、靴はもちろんですが、ベビーカー、ゴルフバッグ、犬を飼っているならリードなどのペットグッズなど、玄関の場所にあるからこそ便利なものがあります。

また、土間だから汚れても掃除がしやすいというのもありますよね。

外の泥汚れを持って入ってしまうようなものは、土間に収納しておく方が良いでしょう。

 

 

ファミリーウォークインクローゼットは1階の方が便利

 

一般的には、ウォークインクローゼットは2階の寝室あたりに設計されることが多いですよね。

大きい家を建てるなら特にどこに作っても良いようなものですが、限られた広さの制限の中でリフォームするのであれば、部屋が狭くならないように収納スペースを上手く考えないといけません。

 

また、収納はたくさんあれば良いというものでもありません。

収納スペースがあればあるほど、絶対着ることのない余計な洋服などを処分しなくなります。

そのためにも各寝室や子供部屋にはアウターなど頻繁に洗濯しないものを部屋のクローゼットに収納し、毎日よく使用する衣類は1階のウォークインクローゼットに収納しましょう。

 

つまり、下着類、Tシャツやジーパン、よく着る普段着や部屋着、人にもよりますが毎日着るご主人のスーツなども1階のクローゼットに収納しておくと、1階で全て朝の着替えができるというわけです。

部屋で着替えたい人は、部屋のクローゼットを使用し、1階で全て着替えたい人には1階のウォークインクローゼットに収納すれば良いでしょう。

特に小さな子供がいる場合は、1階で着替えた方が楽な場合が多いので、全て1階に子供の洋服などを収納することをおすすめします。

ご主人の仕事内容によっても仕事へ出かける服装は変わりますが、毎日の事なので1階で着替えるようにしておけば、いちいち2階への昇り降りもしなくて済みます。

リフォーム営業の方や設計士の方にお話を聞くと、お客様からも1階クローゼットの要望が増えているそうです。

そう考えると、1階のクローゼットの配置はどの場所が良いのかというと、まず一番良い位置は洗濯機から室内物干し室を作って、それに繋げてウォークインクローゼットを配置すると乾いた洗濯物をそのままハンガーごとパイプに吊り下げるという流れの動線が出来上がります。

つまり家事目線で考えると、洗う、干す、畳む、収納をできるだけ短いスパンで完結させてしまうのです。

 

さらに、1階で着替える人から見ると、朝、洗面室で顔を洗い歯を磨く、着替えという流れになりますよね。

であれば、着ていたものを洗濯機に入れ、その横あたりにあるウォークインクローゼットから着替える衣服が全て揃っているとすれば、こんなに楽なことはありません。

朝、一度1階に降りて来たらもう2階に上がらずに「行ってきます」と出かけられるようにして、夜帰ってきたら寝るまでは2階に上がらないというのが理想です。

なので、普段着ている衣類は全て1階に置いておくのがベストということになります。

1階にウォークインクローゼットを作ることで、家事をする人にとっても時短で楽になり、着替える家族にとっても効率よく動けるというメリットがあります。