内装デザインを自分好みにするための基礎知識!大切なポイントを解説!
2022.01.10
内装デザインを自分好みにするための基礎知識!大切なポイントを解説!
内装をリフォームする際に住宅の外装デザインや設備、内装のバランスを取ることはとても大切なことです。
外装と内装のデザインとのバランスが悪く、どうも違和感があり落ち着かないことがよくあります。
内装を決めていく上での基本的なポイントやルールをおさえながら、理想のライフスタイルに合わせた内装デザインを考えていきましょう。
この記事では、どのようにデザインを決めていくのか大切なポイントを解説します。
内装デザインとは
そもそも内装とは住宅の基礎や構造以外の全ての部分を指し、内装デザインとはそのインテリアコーディネートをすることです。
具体的には、建物内部の装飾や仕上げなどのデザインのことで、建物内に付随する設備も全て含んでいます。
つまり、天井や壁、床だけではなく水廻りのキッチンやシステムバス、トイレなども内装のカテゴリーの中に含まれるということです。
また、内装デザインをどのように選んでいくかによって家全体のイメージが大きく変わります。
内装をどんなイメージに仕上げたいのか、どんなテイストにしたいかなどで選ぶデザインを絞ることができるでしょう。
家づくりは外観デザインも重要な要素ですが、同様に内装デザインもよく検討すべき部分なのです。
好みのテイストを探す
内装デザインを決めていく時、間取りや広さ、環境や家族構成までそれぞれの家庭環境やライフスタイルの違いによって要望や選択肢も変わってきます。
どのような違いがあっても内装デザインを上手くまとめるコツは、デザインの方向性を統一することです。
まず最初にインテリアスタイルを決めることで方向性が定まり、取り入れる建具や設備の選択肢も絞り込みやすくなってきます。
様々なテイストがある中で、よく取り入れられている部屋のスタイルについて紹介します。自分に合ったテイストがあるのか見ていきましょう。
・クール
クールでスタイリッシュなイメージに仕上げたい場合は、インテリアにモノトーン色で無骨さを表現しましょう。
色数を減らして、ホワイト・グレー・ブラックとシンプルにすることで、クールな印象を与えます。
無彩色といわれる3色で構成するモノトーンスタイルは、その割合に応じて部屋の雰囲気を変化させることもできます。
例えば、クールな印象を保ちつつ明るさが欲しい場合はホワイト寄りの配色割合に、ブラック寄りにすることでクールを強調してもおしゃれに表現できるでしょう。
また、モノトーンと相性の良いシルバー色は同じクールなイメージでおすすめです。
冷たく感じますが、ステンレス製の家具をインテリアに取り入れるのも良いのではないでしょうか。
・ナチュラル
ナチュラルなテイストは、年代に関わらず好まれるイメージで自然素材をメインに使用したシンプルで明るい印象のスタイルです。
特徴である木の温かみや素材の良さを生かしたいという方に最適で、床や壁などに天然素材を活用することによりナチュラルな印象を与えます。
部屋の中にいると温かく柔和な雰囲気で、ゆったりと落ち着いた時間を過ごせるイメージもあるでしょう。
そのようなテイストの素材感やイメージを活かすためのポイントは、ナチュラルカラーのベージュやブラウン、アイボリーなどの落ち着いた淡い配色です。
さらに、アースカラーのグリーンやベージュと清潔感のあるホワイトを融合させれば、自然をイメージしやすい配色にもなるでしょう。
そして、より空間を演出するために、自然素材を使った家具やインテリアを置くのがポイントです。
華美な装飾は避けてシンプルでナチュラルな空間作りが、ナチュラルテイストを引き立たせてくれるでしょう。
・和モダン
日本の伝統美を存分に活かすことで、趣を感じることができる和のテイストは、落ち着きと優雅さを兼ね備えた日本人が最も安心できるテイストではないでしょうか。
和のテイストは、色付きの琉球畳や自然素材の木材を取り入れ、和紙をイメージしたエンジ色や藍色の壁紙を貼ることで、より一層おしゃれな和モダンが実現できます。
近年は若い世代でも、和のテイストが落ち着くという理由で好まれることも多く、昔の骨董品の家具や和紙製の照明など工夫して和を演出する方もいます。
例えば、建具も使いやすい引き戸にリフォームしたり、障子をイメージしたアクリル板などを上手く活用して個性的な和モダンに仕上げることもおしゃれで良いでしょう。
より一層本格的な和の雰囲気を出すには、珪藻土や漆喰などの塗り壁仕様にすると格段に上品な和のイメージに仕上がります。
畳や和紙、古民家風の柱や梁などが好みの方にもおすすめなテイストです。
・フレンチ
フランスの郊外をイメージさせる洗練された雰囲気とナチュラルさがあるデザイン性に優れたテイストです。
ホワイトを基調としたアンティーク家具や、コットンやリネンなどの自然素材のファブリックにレースや花柄を取り入れ、優美で気品高い空間を演出します。
基本カラーはホワイトが中心で、グレイッシュトーンを合わせて構成するのがコツです。
また、床材はオーク材やパイン材を取り入れ、フレンチヘリンボーンのスタイルがマッチして違和感なく床を演出するでしょう。
このフレンチヘリンボーンとは、斜めにカットされた平行四辺形の木材を山形に並べてできる柄のことで、床のデザインの一つです。
特に上品なヨーロッパ調の雰囲気が好みの方におすすめです。
・アメリカンブルックリン
ニューヨークの街並みを想像させるブルックリンインテリアは都会の雰囲気を感じさせるアメリカンテイストです。
色が均一になっていないアンティークレンガやコンクリートなど飾らない空間が好みの方におすすめのスタイルといえます。
色目は、ダークな感じの組み合わせが基本で、使い込んだ感じのブラウン色やブラック、レンガ色やコンクリート色などで演出します。
少し暗くなるイメージなので、大きな窓で採光を取ったり、一部の壁面を工夫して明るさも取り入れるとバランスを取ることができます。
ニューヨークのイメージが好きな人に良いのではないでしょうか。
・ヴィンテージ
懐かしく暖かさを感じさせるようなテイストが特徴のヴィンテージは、年代を感じさせる重厚感があります。
古い物を上手く取り入れることで、家具やインテリアもどこか優雅で一つ一つに存在感がありクラシカルな雰囲気を醸し出してくれます。
特に古材や使い込んだ風合いのレザーソファ、歴史を感じさせるダイニングテーブルや椅子はヴィンテージならではのテイストでイメージに膨らむでしょう。
使う家具やテイストで様々な印象を与え、コーディネート次第でカジュアルな雰囲気にすることも可能です。
古い家具に囲まれて生活したい、ヴィンテージインテリアの好きな方にはおすすめします。
・アーバン
アーバンは、都市の・都会のという意味で都会的でスタイリッシュな大人のイメージが強調されたテイストです。
配色もブラックやグレーを基調にして、生活感を感じさせないホテルのようなゴージャスな空間で都会的に表現しています。
スタイリッシュで落ち着いた雰囲気を作るためのポイントとしては、相性のいいモノトーンやブルー、グレーなどの寒色系のカラーを数種類までに絞ることです。
そうすることで、シンプルにまとまりのある空間に仕上げられるでしょう。
また、直線的なデザインや幾何学的なデザインのインテリアを装飾することで洗練されたイメージを演出できます。
・モダン
モダンは、現代的かつ近代的なイメージでシンプルを追求した都会的なデザインです。
無機質であまり生活感を出さずに、垢抜けたシャープなイメージを作ることが大切です。
基本色は、モノトーン系でそこにアソートカラーとしてネイビーやダークブラウンなどを使用すると上手くまとめることができるでしょう。
また、ブラックを基調にすると部屋が引き締まり、反対にホワイトを基調にするとクリーンなイメージで、どちらもスタイリッシュな雰囲気を持っています。
そして窓には、カーテンではなくブラインドやロールスクリーンを使ったり長方形のラグを敷いて直線的な空間を表現します。
他には、ガラスや金属の素材もモダンの近代的なイメージに合っているのでアクセントとして使うことで印象深くなるでしょう。
部屋の色バランス
おしゃれな内装の第一歩は、色のバランスを調整し統一感を作ることが必要です。
デザイン性の高い家具や建具でおしゃれにコーディネートしても協調性のない色がひとつあるだけで違和感を与えてしまいます。
配色の基本はベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%といわれています。
ベースカラーは、部屋の印象を決定づける大切な基礎となるため、明るい感じにするのかクールな雰囲気にするのかなど、イメージを固めた方向性を定めるための色となります。
また、メインカラーはソファーやカーテン、ラグなどを使う部屋の主役となる色です。
最後にアクセントカラーは、クッションや照明のシェードなどのアイテムやアクセントに使います。
メリハリがつくのでアイキャッチになる色を選ぶと良いでしょう。
類似色と同系色
類似色とは、暖色系や寒色系など似た色相のカラーを使い、無難にまとめることをいいま
す。
同じ印象を与える色同士を使うと、違和感なく統一することができるでしょう。
また同系色とは、同じ色相で明度や彩度が異なる色を組み合わせる方法です。
同系色でまとめると、インパクトはありませんが全ての色がお互いに主張することなく馴染んだ感じに収めることができます。
また異なる色相でも明るさや鮮やかさを揃えたものを組み合わせる方法を同一トーンといい、濃淡が無いのでハッキリした印象を与えます。
このような色の基本を知っておくと色の組み合わせが上手くなるので、少し頭の隅に置いておきましょう。
家具と内装の色の関係
部屋の配色はリビングや寝室、子供部屋など色やテイストを部屋ごとに変化をつけるのも面白いですが、基本的には同じトーンに統一することをおすすめします。
それぞれ趣味が違えば自ずと変わってきますが、基本的には違和感が出過ぎないようにした方が良いでしょう。
また、木製家具や建具などは床の色との相性によって見え方が変わってくるため 木部の色を揃えると小物などのアクセントがうまく引き立ちます。
そのため明るい床の上に同色の家具を置くと部屋に開放感が生まれます。
一方、明るい色の床の上に濃い色の家具を置けば家具自体が強調され、高級感が出るのも良いでしょう。
床の材質にこだわる
部屋の中で特に目にする機会が多くインパクトが大きいのは床です。
選ぶ素材や貼り方によって高級感や雰囲気が変わり、コストによって床の質感に大きな差が出てしまいます。
長い目で見れば やはり経年の味わいがでてくる無垢の床材がおすすめです。
しかし、予算的に難しい場合は突板が合板の表面に貼ってある複合フローリングがおすすめで、高級感を演出するためにはできるだけ突板に厚さがあるものが良いでしょう。
照明はイメージに合ったものを
照明は、イメージに合ったライティングをすることで、おしゃれなカフェや高級ホテルのような上質な雰囲気を出すことができます。
高級感を演出するためにダウンライトや間接照明といったアイテムを組み合わせれば、おしゃれな雰囲気を作り出せるでしょう。
また、後々の家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるように、光の明るさや色の調節ができるタイプを選択すると非常に便利です。
ライフスタイルの変化
住宅にとってライフスタイルの変化は、ある程度意識しておくことが理想といえます。
特に階段のステップの高さや室内の段差を無くし、その時々のライフスタイルに合わせて間取りの変更がしやすいような造りにすることが必要です。
そうすることによって将来的に住みやすい空間となり安心です。
変わりゆくライフステージで家族が増えたり、また減ったり自分自身が高齢になっても快適に暮らせるようにしていきましょう。
家具はデザインと同時に選ぶ
限られた空間や間取りの中で、好みの家具がすっきりと入るよう配置を調整するという作業は非常に手間がかかるうえ難易度が高い作業です。
家具は内装のデザインの一部と考え、同時に家具選びも進行した方がまとまりのある内装にすることができるでしょう。
家具と内装の関係は、ほぼ同じ感覚で選ぶと綺麗に統一された部屋作りを実現することができます。
まとめ
内装デザインの様々なテイストと大切なポイントを解説していきました。
基本的にまずは全体のコンセプトを決めてから各部屋の目的や機能を順番に決めていくという流れが良いでしょう。
また重要なのは、理想と自分らしいイメージを崩さないように内装デザインは決めることです。
リフォームする際は、業者のインテリアコーディネーターの意見も取り入れると良いでしょう。