地震対策はどこをチェックすれば良いのか!耐震の考え方!

2023.08.21

地震に強い家にするための地震対策の考え方を解説していきます。

耐震等級3が良いとされている住宅耐震の考え方ですが、

リフォームする場合は今より悪くならずに少しでも耐震性を上げていくことが必要とされています。

壁の中に構造用合板の耐震壁を設置したり、

筋交いや金物で補強するなどリフォームでも耐震性をアップさせることは十分に可能です。

今回は地震対策は耐震等級3でなければだめなのか、

という地震対策について解説していきたいと思います。

 

 

直下率と偏心率をチェックする

 

ちょっと専門的な話になってしまうのですが、

家の地震対策の一つとして直下率と偏心率というものがあります。

 

直下率とは1階と2階の壁が一致している率のことで、その数値は高ければ高いほど良いとされています。

つまり1階と2階の壁が縦に繋がっているのといないのとを比較すれば、繋がっている方が強いですよね。

この繋がっている直下率が50%以上あれば良いとされています。

一戸建て住宅の場合は、なかなか壁の位置を上下で合わせていくと間取りが難しくなりますが、

地震対策を考えればその辺りも意識した方が良いのではないでしょうか。

 

また直下率をアップさせることによって構造自体が強くなるのは当然なのですが、

他のメリットとしては構造である柱などが少なくて済むので建築コストが抑えられます。

 

さらに気密性能のアップにも繋がるメリットもあるので、

直下率は設計時に設計士さんに聞いてみましょう。

 

次に偏心率ですが、偏心率とは建物のバランスを測るもので、

その数値が低いほど良いとされています。

例えば、北側に壁ばかり作って、

南は日当たりを確保するために全く壁が無いとかという

アンバランスな家は地震が起こった際には揺れ方がイビツになってしまうんですね。

 

つまり建物の中心があって、地震時に揺れた時の中心がその建物の中心に近い方が

バランスの良い偏心率の低い家ということになります。

反対にそのお互いの中心点が離れていれば離れるほど、

偏心率は高くなりバランスの悪い地震に弱い家になってしまうのです。

 

ではその偏心率の数値を見ていきましょう。

建築基準法の規定では0.3以下というのが最低ルールなのですが

それ以上の規定はありません。

0.3だと少しバランスが悪いので、

出来れば理想的な偏心率の数値は0.2をクリアすれば良いのではないでしょうか。

 

結論は直下率は50%以上、偏心率は0.2以下を目指しましょう。

 

 

耐震等級の強さを確認する

 

耐震等級1とか3とか言ってますが、

どれだけの差があるのか把握しておくことは必要ですよね。

良く勘違いされるのは、耐震等級3は1の3倍と思っておられる人が

たまにおられますので説明しておきましょう。

 

耐震等級1を1倍とすれば

耐震等級2は1.25倍

耐震等級3は1.5倍

耐震等級4は1.75倍

耐震等級5は2倍

 

ということになります。

耐震等級4や5にしようと思えばできますが、

窓を減らして壁の量を増やさなければならないので少しプランとしては現実的にならない場合があります。

 

このようにいくらでも耐震等級は上げていくことは可能なのですが、

建築コストを考えればそこまでする必要があるのかは、人それぞれの考え方によります。

 

最後に今回のテーマをまとめていきたいと思います。

まず地震対策はここまでやれば絶対倒壊しないということはなかなかいえないのが現実です。

しかし、自分の納得いく数値をしっかりと確認して、

そこまでは予算の範囲でできるのであればやりましょうということです。

耐震等級3でないと嫌だ、安心できない人はそこにコストをかけてでもやるべきでしょうし、

耐震等級2でいいから他にコストをかけたいという人はそれで良いと思います。

 

ただ、最低限度ここまでの数値は確保しておいた方が良いと思います。

おさらいをすると・・

 

・耐震等級は2

・直下率は50%以上

・偏心率は0.2以下

 

は最低確保した方が良いでしょう。

コストをかけてでももっと数値を上げたい人は、

より強い建物を確保するためにそれを目指すことをおすすめします。

 

以上、耐震等級は3でなければいけないのか、

地震対策のポイントについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。

最近地震が多くなっています。

また南海トラフなどのリスクもある中で、

耐震性能はしっかりと見ていかなければならない部分なのですが、

神経質にやり過ぎるとコストがかかり、それがストレスにならないようにしましょう。

リフォームで可能な耐震補強を相談し自分の家はどこまで出来るのかを

把握しておくことも必要ではないでしょうか。