家の断熱性能を判断するUA値って何?その数値はどのくらい?

2023.06.22

家の断熱性能を判断するUA値って何?その数値はどのくらい?

 

住宅をリフォームする際に気になるのが住宅性能ですよね。

住宅性能の中でも断熱性能は、特に皆さんの意識が高くなっているところではないでしょうか。

昨今の電気料金の高騰、真夏の猛暑による熱中症のリスクなどを考えると、

毎月の光熱費であるランニングコストを出来るだけ抑えたいというのは避けられない問題です。

そこで今回は、その断熱性能の判断基準になる数値である「UA値」について解説し、

UA値の基本的な内容から推奨されている数値までを紹介していきます。

 

 

UA値とは?

 

断熱性能の中で「UA値」という言葉をよく耳にされるとは思いますが、UA値って一体どういうものなのかを見ていきましょう。

UA値とは、簡単にいえば室内の熱がどのくらい外に逃げやすいかを数値化したものです。

UA値は外皮平均熱貫流率とも呼ばれています。

また、その数値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能の高い高断熱住宅といえるのです。

いわゆる省エネ性能が高い住宅ということですね。

反対に数値が大きいほど室内の熱が外へ逃げやすく、断熱性能の低い住宅ということになります。

断熱性能の良し悪しは人によって感じ方が違うので、高断熱住宅と言われても判断がつきにくいですよね。

そこでUA値という値で数値化することによって分かりやすく表示しているのです。

 

 

UA値の計算方法?

 

それでは、そのUA値はどのように求めているのでしょうか。

UA値を求める計算式は・・・

 

UA値(外皮平均熱損失量)=各部位の熱損失量の合計(w/k)÷外皮全ての面積(m2)

 

で求められます。

外皮って何?と思われた方も多いと思います。

外皮とは建物の外部のことで、壁・屋根・床・窓やドアの開口部を指し、

家を外気から守っている部分のことです。

家の中でもそれぞれの場所によって熱の逃げる量は異なります。

最も熱が逃げやすい場所はやはり窓で、壁や床、屋根とは熱損失の量がそれぞれ変わってきます。

そのため場所によってそれぞれの熱損失の量を合計し、外皮の面積で割ることで平均値を出しているのです。

 

 

UA値の単位

 

UA値の単位は「W/m2・k」で表しそれぞれの意味は下記の通りです。

 

W→室内から外部へ逃げる熱量

m2→壁・屋根・床・窓など開口部の外皮面積

k→室内と室外の温度差

 

 

高断熱住宅のUA値はどれくらいなのか

 

UA値の基本的な内容が分かっていただけたところで、

どれくらいの数値があれば高断熱住宅といえるのか、UA値の基準について見ていきましょう。

 

・UA値の基準は地域によって違う

日本といえども北海道と沖縄では全く気候が違うので、

国は全国を8つの地域に分類してそれぞれのUA値の基準を定めています。

 

・国土交通省が定める省エネルギー標準地域区分

同じ都道府県であっても 市町村によって区分が異なるため、詳しい分類は 国土交通省ホームページよりご確認ください。

それぞれの地域によって国が推奨しているUA値の数値が違います。

東北地方では地域区分が3・4なのでUA値は0.75以下が望ましいとされています。

しかし、2050年カーボンニュートラル・2030年度温室効果ガス46%排出削減の実現を目指すため、

国の目標の関係で、省エネ基準が新たに新設されました。

それまでの省エネ基準は断熱等級4が最高等級でしたが、2022年4月に断熱等級5が新設されました。

 

また東北地方では、地域区分が3・4なのでUA値の値が断熱等級5で0.5という数値が出ています。

そのため東北地方ではUA値が0.5以下で、省エネ基準の適合をクリアしていると判断されることになるのです。

また、2022年10月に新設された断熱等級6・7も見ておきましょう。

断熱等級5をさらに上回る断熱等級6・7が新設されています。

さらに、冷暖房に用いる一次エネルギー消費量を断熱等級6で

約30%、7で約40%削減できると期待されています。

今後の動きとしては、2025年4月以降は断熱等級2・3は建築不可となり、

2030年以降は断熱等級4も建築不可というように改正されていく予定です。

 

 

まとめ

 

UA値について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

高断熱住宅とはUA値の値が小さいことが一つの条件になります。

高断熱住宅は、

快適な暮らしと光熱費の節約、健康被害の軽減、世界的規模の社会貢献などの要素を兼ね備えた住まいです。

そのためにはUA値の値を確認して、

推奨されている数値に近づけていく意識を持つことが必要ではないでしょうか。