平屋の間取りと暮らし方の考慮点

2024.02.06

平家をリフォームする場合の間取りと暮らし方についての考え方を解説します。

 

水回りをまとめて家事動線を短くスムーズにする

 

水回りは家事をする人にとって最も重要なポイントですよね。

その家事動線を短くすることは家事を短時間でスムーズに行う上で重要になります。

毎日の作業をいかに効率良く動くことができるようにするのかは、家事をする人の動きをよく考えて作る必要があります。

例えば、洗濯物を外に干すのか、室内干しか、バルコニーまで運ぶのかなどによっても違いが出てきます。

キッチン・洗面・洗濯・お風呂をどの位置に配置すれば家事をする人が楽に動けるのかを考えましょう。

とにかく家事動線を短くするなら水回りを出来るだけ近くに配置しましょう。

水回りを回遊動線で繋げばさらに家事が楽に行えます。

 

また最近人気があるのは洗面室と脱衣室を分けるプランです。

脱衣室をランドリースペースにすれば室内干しも可能で使いやすく、家族が入浴中でも洗面室を使用することができます。

そのランドリースペースから勝手口を付けて外に出られるようにしておけば洗濯物を外で乾かしたい時に便利です。

ウッドデッキなどを勝手口に隣接させるとアクセスもよく天気の良い日は外干し、雨が降りそうな時は室内干しと使い分けが出来て便利です。

 

採光と風通しを確保するために家の形を考える

 

住宅にとって日当たりや風通しは欠かせないポイントの一つです。

平屋は特にワンフロアなので採光が取りにくく日当たりが悪くなる傾向があります。

家の中心に光が届きにくいので中庭を作る場合は問題ないのですが、作らない場合は家の形に少し凹凸をつけて光を取り入れやすくしましょう。

L字型の家にしたりコの字型にしたりすることで、様々な角度からの採光が取ることができて風通しもよくなります。

間取りもそれぞれの居室に光が届くような間取り設計が必要です。

家の形が単純だとなかなか採光を取るのは難しいですが、凹凸があれば採光の確保はしやすくなります。

 

また平屋の理想的な間取りは中庭を作ることです。

ロの字やコの字の形にして家の中心から光と風を取り入れます。

特に3LDKの場合は1階のワンフロアに3つの居室とLDK、水回りを確保しなければなりません。

そうなれば中庭が無いと暗くなる部屋ができる可能性があります。

コスト面においても中庭を作るのは高くなってしまうデメリットはあるのですが、長く住む家と将来的なことを考えると中庭のある平屋3LDKはとても理想的です。

 

一体感を重視した間取り

 

小さな子供がいる家庭ではママが家事をしていても目が届くようにしたいものです。

大きなLDKに畳コーナーを作って広々とした空間を確保し、子供の動作が常に確認できるようにする間取りがベストです。

3LDKは確保しつつも畳コーナーを作ると多少スペースは必要ですが、一体感のある空間は安心して暮らせるポイントでもあります。

子供を見守ることができるのはママにとっても家事に専念できることに繋がります。

また、LDKに畳コーナーを設けることで、たくさんの人が集まった時でも広くスペースを使えるのはメリットですよね。

 

家族のコミュニケーションが取りやすい間取り

 

平屋のメリットである「家族間のコミュニケーションが取りやすい」ですが、より家族が顔を合わせやすくするための方法があります。

それはまず廊下を無くすことです。

中心にLDKを作りLDKに全ての部屋を隣接させます。

そうすることで常にLDKを通過しないと移動ができないようにすれば家族の顔を合わすことができますよね。

反対にプライバシーを守りたい人は廊下を作る方向で間取り設計すると良いでしょう。

 

外の視線が気にならないコの字・ロの字の間取り

 

平屋は1階のみなので道路や外の視線が低いため気になります。

その視線を遮るためにはやはり行き着くところコの字・ロの字の形状の平屋にすることになります。

コスト面が気になるところですが、やっぱり平屋はこの形状がベストプランです。

中庭からの採光と風通しを確保し、尚且つ外からの視線を遮るため気になりません。

お天気の良い日にカーテンを閉めて暮らすのもいやですよね。

外の視線が気になるところはやはりコの字・ロの字の形状にこだわりましょう。

リフォームで形状を変えるのは難しい面もありますが、できる範囲で考えて見るのも良いのでは無いでしょうか。