木造住宅の耐用年数と実際に住み続けられる年数は違う!

2023.12.08

一戸建て住宅といえばその90%は木造住宅です。

その木造住宅の耐用年数は何年なのか、寿命はいつまでと考えれば良いのかなど疑問を持っておられる方も多いのではないでしょうか。

同じ木造であっても何十年もの間メンテナンスを繰り返し維持し続けている住宅もあれば、35年程度で老朽化してしまう古い住宅もあります。

ではその差はどこにあるのでしょうか?

今回は木造住宅の耐用年数と寿命を少しでも延ばすポイントについて解説します。

 

木造住宅の耐用年数とは

 

それでは木造住宅の耐用年数について見ていきましょう。

 

・法定耐用年数とは

 

まず法定耐用年数についてですが、これは22年になっています。

そもそも法定耐用年数とは、減価償却の計算に使用されるものなので実際の建物の寿命というわけではありません。

木造住宅の耐用年数は、いわゆる減価償却資産が利用に耐える年数のことを指します。

例えば自動車の減価償却は6年と決まっているように、その物の価値がある期間という解釈で制定されるものなのです。

つまり、木造住宅は22年間の間に少しずつ価値が下がって22年で価値がゼロになるということですね。

 

その他にも様々な見解の耐用年数があります。

 

・物理的耐用年数

物理的耐用年数は建物の構造材が物理的原因や化学的要素により劣化を伴う耐用年数であり工学的な見地によって決められる年数ということです。

様々な要因によって異なりますが一般的には木造住宅では65年程度とされています。

 

・経済的耐用年数

経済的耐用年数は不動産市場で売買される価値のある期間を指します。

立地条件や築年数、建物の状態やメンテナンスの質などによっても変化します。

日本国内の木造住宅の経済的耐用年数は需要が低いため短くなる傾向です。

 

・期待耐用年数

期待耐用年数は通常の使われ方やメンテナンスなどの維持管理で使用可能な年数を指します。

中古住宅の需要の低さが背景にあり、それを改善する目的のためにあります。

今まではリフォームやリノベーションを行っていても耐用年数として反映されなかったのですが、この期待耐用年数の導入により中古住宅の価値が政党に評価されるようになりました。

 

・耐用年数と実際に住み続けられる年数は違う?

 

木造住宅の耐用年数とはどのようなものなのかが分かったと思いますが、実際に住み続けられる年数とは全く異なります。

一般的に木造住宅の寿命はという質問をすれば、大抵の人は30年程度と答える人が多いのではないでしょうか。

しかし、住宅ローンを考えてみると35年ローンを組みますよね。

20歳代の若い世代であれば40年ローンを組む人もおられます。

寿命が30年と答えている人も実際は35年のローンを組むというのは違和感がありませんか?

また、築年数が50年という家もあれば築年数100年以上の日本家屋も少なくありません。

つまり、木造住宅というのは一概に30年とか35年などというように決めることはできないというのが現状です。

木造住宅のリアルな耐用年数は、期待耐用年数や物理耐用年数を目安にする方が現実的ということになるでしょう。

 

このように木造住宅の耐用年数は減価償却の計算上に使用するための法定耐用年数と、実際に住み続ける耐用年数とは違うということが分かりましたね。

その違いを踏まえて次の記事では実際の耐用年数を延ばすためのポイントを紹介していきます。