最も重要な窓の暑さ対策!窓からの熱を防ぐリフォームを徹底解説!

2021.07.30

夏の暑い日、窓からの日差しが強くて、エアコンもなかなか効かない経験はありませんか?
部屋の温度が上昇し、家にいることが辛くなってしまいます。

窓から差し込む夏の日差しこそが、室内の温度を上げる最も大きな原因のひとつです。
建物の中で外気の出入りが最も多い窓は、建物全体の約70%にもなります。
南側の窓から入ってくる熱気や夕方の西日など、窓への直射日光は部屋の温度を上昇させます。
窓の大きさや数量に比例するので、南側にたくさん窓があれば室内温度の上昇もそれだけ早くなります。

そこで夏の暑さ対策として窓のリフォームを行うことは非常に効果的かつ有効です。
今回の記事では、簡単に自分でできる窓の暑さ対策から、プロに依頼する窓リフォームまで徹底解説いたします。

 

簡単にできる室内の日差し対策

夏の暑さ対策は「窓」が重要ポイントで、窓周辺の対策を行うことで熱の流入を防ぐことができます。
実は窓からの日射熱はとても熱く、サッシやガラスを触るとエアコンをつけていても熱くなっていることがよくあります。
そこで直射日光を防ぐことで室内温度の上昇率を抑えて、エアコンの効率を上げることができます。

 

・遮光カーテン
室内で最も簡単にできる暑さ対策は、遮光カーテンで日差しを遮ることです。
遮光カーテンは、熱くなった窓の熱を遮断する効果があります。

さまざまな種類のカーテンがありますが、遮光性能を確認するには製品に付いている等級の表示を見る必要があります。
この部分はメーカーが自由に等級をつけることができない協会の規定に基づいた認定のため、信憑性があります。

しかし、等級が遮光3級以上の遮光カーテンは、部屋が薄暗くなってしまうことがデメリットです。
明るさを保ちながら遮光するには、UVカット機能のあるレースのカーテンがおすすめです。
レースのカーテンは遮熱効果は低いですが、見た目が涼しげで視覚的にも夏の暑さを和らげてくれます。

 

・遮熱シート
窓ガラスに直接貼ることで、紫外線をカットして熱を遮断することができます。
水を使って貼ることができるため自分で貼ることも可能です。
粘着シートタイプもあるので、凹凸のあるガラスにも対応できます。
ガラスにあたる日射熱を軽減する方法としては、代表的で簡単な遮熱方法です。
ホームセンターやネット販売で購入することができるので、自分でDIYするのも良いでしょう。

 

・遮熱ブラインド
遮熱ブラインドは、羽根に遮熱効果のある製品で、暑さ対策にはおすすめです。
羽根1枚1枚に遮熱機能があるため熱を吸収して熱くなりにくいという特徴があります。
ブラインドの特長である羽根に角度が付けられるため、太陽の角度に合わせて日差しもカットできます。
また、換気の際など日差しを遮りながら、空気の入れ替えができるところが大きなメリットです。

 

簡単にできる屋外の日差し対策

室内でできる対策に加えて、屋外の暑さ対策も一緒に行いましょう。
両方で日差しをカットすることができれば効果は倍増です。

 

・すだれ・よしず
昔からあるすだれやよしずなどで日陰を作ることで日差しを軽減できます。
すだれは、昔から日除けとして使われ自然素材で作られています。
古民家や日本家屋では、雰囲気に似合うこともあり、まだたくさん使われています。

よしずも窓の外に立てかけるだけのシンプルな日除けですが、わずかな光を通しながら遮光できるアイテムです。
普通の一戸建て住宅の窓にもよく使用されています。

 

・シェード
洋風の建物によく見かけるのがシェードですが、サッシの枠に取り付けることも可能なので
効果的にに日差しを避けられます。
ホームセンターやネットショップで販売していることもあり手軽に手に入るアイテムとしておすすめです。

 

・グリーンカーテン
朝顔やヘチマなど、夏の植物を窓の外に生育させることで涼を取り日差しをさえぎります。
ツルが上へと伸びるため、緑のカーテンのように見えます。
また葉の裏から水分を蒸発させることで気化熱が発生し周囲も涼しくすることが可能です。
最近では、ビルの屋上に植物を栽培したり、変わったところでは自宅の屋根全面に栽培しているお宅もあります。
緑は遮熱効果と美観を兼ね備えた魅力ある日差し対策です。

 

窓の断熱リフォームの種類と方法

簡単に自分でできる窓の暑さ対策を紹介しましたが、日差しを軽減することは可能でも根本的に窓からの熱気を遮ることはできているのでしょうか。
暑さ対策として窓をリフォームするには、どのような種類と方法があるのか解説します。

 

・二重窓(内窓)を取り付ける
二重窓とは、既存の窓の内側にもうひとつ窓を取り付けた窓のことです。
二重窓は短時間で取付けが可能なので簡単に施工できます。
日射熱は、窓ガラスを2枚通さなければなりませんので、それだけ室内に入る熱を軽減することができます。

二重窓には他にもメリットがあります。
一つ目は、既存の窓と新しい窓の間に空間があることで、空気層ができエアコンの効きが良くなることです。
二つ目は、既存の窓に直射日光が当たり熱くなっても、内窓との空間でその暑さが軽減されます。
内窓には、それほどの熱さは伝わらないことから、夏の熱さ対策にとても効果的です。

 

また、夏だけではなく冬の外気の伝わりも軽減できることから、暖かい室内を保つことが可能となります。
夏冬ともにエアコンの効きが良いということは、節電になり電気代の節約につながります。
他にも、紫外線対策や結露の軽減、防音対策になるなど二重窓にすることでのメリットは、たくさんあります。

一方デメリットは外の空気を入れ替えたいときに、2回開ける手間がかかることと、掃除が2枚分あるので大変なところです。

・樹脂サッシに交換する
塩化ビニル樹脂を使用した樹脂サッシは、断熱性と気密性の高いことが魅力です。
世界中で普及しており欧米で60%、韓国でも80%の普及率ですが、日本の普及率はわずか7%で北海道に限り90%となっています。
寒い地域では樹脂サッシは人気で、断熱効果が高いことが証明されています。

逆にアルミサッシは、熱伝導率が高く部屋に熱を伝えてしまいます。
アルミサッシは、その名の通りアルミニウム合金で作られたサッシで、軽くて耐久性に優れ加工しやすいことから
日本の住宅で多く使用されてきました。
現在でも北海道以外の地域では、アルミサッシが主流になっています。
アルミサッシは、外気温の変化の影響を受けやすい性質があるため夏は熱くなり、冬は冷たくなってしまいます。
冬は外と室内の温度差で、結露が出やすい材質でカビの原因にもなります。

一方樹脂サッシは、アルミサッシに比べ断熱効果に優れ、カラーバリエーションも豊富です。
樹脂サッシの断熱性は、アルミと比較して熱伝導率が約1000分の1という高性能で
夏の日射熱を室内へ伝える確率を軽減しエアコンの冷気も外に逃がさない性能があります。

さらに、ペアガラスやトリプルガラスと組み合わせることで、より一層の断熱効果を発揮します。
また、気密性に優れていることから防音効果もあり、車や電車からの騒音を抑えることが可能です。
自宅でピアノなど楽器を演奏される方には、近隣に迷惑にならないよう樹脂サッシに取り替えるのも良いでしょう。

他には、冬に結露しにくいところがメリットで、アルミサッシは毎日拭き取らないとかびの原因になりますが
樹脂サッシはその心配も軽減されます。
デメリットとしては、アルミサッシに比べ価格が高く、全て樹脂製のサッシであれば価格が約2倍になってしまいます。
また、アルミに比べると若干重量があり開け閉めが重く感じることもあります。
性能が高ければ価格も高くなるのは仕方のないことですが、樹脂サッシは日常的な問題を解決してくれる素晴らしい特徴があります。

 

・窓ガラスがシングルならペアガラスに交換する
既存の窓ガラスが1枚のシングルガラスの場合で、枠はそのまま使用したいのであればガラスを
複層ガラス(ペアガラス)に交換する方法もあります。
通常の複層ガラスよりもガラスの間隔が狭くはなりますが、断熱性を少しでも上げることは可能です。
二重窓にすることも、窓全体を交換することもできない場合に対応できる唯一の方法です。
ただ、サッシが古く老朽化している場合は、戸車などの交換も必要になるのでおすすめできません。

 

・窓全体を交換する(ペアガラス・トリプルガラス)
窓全体を交換できる状況であれば、全交換するのも選択肢のひとつです。
但し、窓を総取り換えすると外壁に影響が出ます。
そのため、壁をリフォームするタイミングでないとできない場合もあります。
この点は事前に調査依頼が必要です。

また、最近ではペアガラスの窓は標準的になり、入れ替えるのであればガラスが3枚入っている
トリプルガラスに変えることもおすすめです。
ペアガラスよりガラスが1枚多いので断熱性能が高く、暑い夏の日射熱にも効果があります。
ペアガラスやトリプルガラスのガラスの間には、アルゴンガスやクリプトンガスが封入されており
より高い断熱効果を発揮します。

また、ガラスの表面にLow-E金属膜をコーティングされていることで高い断熱効果が期待できます。
トリプルガラスは、結露もペアガラスより少なく、遮音性もあり、ガラスが3枚あることで防犯にも効果があります。

但し、価格が高いことと、ガラスが3枚ある分開け閉めするときに少し重いと感じることがデメリットです。

・窓のカバー工法とは?

窓のカバー工法とは、既存のサッシに新しいサッシをかぶせることで窓全体のリフォームを行う方法です。
従来の工法は、一度壁を壊して窓を全て取り除き、再度新しい窓を取り付けるという非常に大掛かりな方法のため完成までに約1週間程度が必要でした。
一方、カバー工法の場合、壁を壊すことなく1日で窓リフォームが完了します。

メリットは、歪みがなくなることで立て付けの悪さを解消できるため、開閉がしやすく隙間風がなくなります。
また、見た目が綺麗になり窓の種類も変更することができます。
例えば、FIX窓を換気のできる縦滑り窓や、上げ下げ窓に変えることが可能です。
断熱性の高いサッシやガラスを選択することで、より断熱性が上がり暑さ対策に効果があります。

デメリットは、一回り窓のサイズが小さくなることです。
窓のカバー工法は、既存のサッシに歪みがありそれぞれのサッシはその歪み方に差があります。
一つとして同じものはなく、既存のサッシに合わせた新しいサッシを取り付ける技術が必要となります。
そのため簡単な工事ではなく、正確な調査と職人的な技術が求められる工法です。

 

・窓に日影を作るためのシェード・オーニング

ホームセンターで販売しているシェードを購入し、自分で取り付けることも可能です。
または提案された製品をプロに施工してもらうことで、確実な取り付けができます。

シェードの種類もさまざまで、しっかりと自分の希望を伝えて最適なシェードを提案してもらいましょう。
また、オーニングは、カフェのテラスなどで良く見かける日除けのことで、手動や自動で開閉することができます。
窓の上の壁に取り付けるため、プロの施工が必須です。
オーニングは、見た目がオシャレなのでインテリアとしても活躍できるアイテムです。

 

まとめ

さまざまな窓の暑さ対策の方法を解説してきましたが、ご自宅に合った暑さ対策は見つかりましたでしょうか。
窓は住宅の中で最も外気の熱を室内に侵入させてしまう、ある意味とても厄介な存在でもあります。

しかし窓がなければ採光ができません。また窓を開けて風を通すこともできません。
必要な窓だからこそ夏の暑さ対策を最も考えなくてはいけないのが窓のリフォームです。

とは言え、毎年それを放置している場合が多いのが実情です。
夏の照りつける太陽光をまともに受けて、年々暑くなるこの季節を乗り切るためにも是非窓リフォームをご検討ください。
まずは、どのような窓のリフォームができるのか、是非クラシタスにご相談ください。
 

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