Vol.09 リフォームで夏の台風対策!強風から屋根を守る方法を徹底解説!

2021.07.30

台風のシーズンになると、ニュースで屋根瓦が飛ばされている映像をよく見かけます。
屋根材の瓦だけではなく、屋根そのものが飛んでしまうこともあるので、我が家の屋根は台風に耐えられるだろうかと心配している方も多いでしょう。

確かに近年の台風は、大型の台風が多く屋根を飛ばされている被害も増えているのは事実です。
屋根が飛ばされてしまうと雨風が防ぐことができないので、部屋の中の壁や床、家財道具まで傷んでしまうと後々の修復が困難になります。
屋根が飛んでしまう理由を理解し、飛ばないようにする対策を講じなければなりません。
この記事では、台風被害で最も影響を受けやすい屋根に焦点を当てて、どのような台風対策が必要なのか徹底解説いたします。

 

台風で屋根が飛ぶ理由

台風で屋根が飛ばされてしまう原因のひとつは、屋根の頂点に付いている棟板金が飛ばされてしまうケースです。
棟板金とは、スレート屋根や金属屋根の棟に被せてある板金のことです。

この棟板金は、釘で固定されているため経年により、熱膨張が原因で緩みや抜けが生じてきます。
抜けてきた緩みのある釘を、そのまま放置しておくと、台風の際に棟板金が浮いてしまい飛ばされてしまいます。

飛ばされると歩行者に大怪我を負わせたり、近隣の住宅に当たると建物に損傷を与えてしまいます。
特に窓ガラスに直撃すると、ガラスを突き破り部屋の中の住人に被害を及ぼす危険性があります。

また棟板金が飛ばされてしまうと雨漏りの原因にもなり雨風が続くと部屋中が水浸しとなり、材木に水が回ることで腐食の原因にもなります。

屋根が飛ぶ他の原因としては、窓ガラスが割れて強風が窓から侵入し、風圧で天井を破り屋根を押し上げ吹き飛ばされる現象です。
この事態がもっとも深刻な被害をもたらし家の中に居られない状況を作り出します。
建物を守ってくれる屋根は、住宅の中で台風の影響を受けやすく、最も重要な存在といえます。

 

屋根が台風に飛ばされないための点検箇所
台風が来る前に、棟板金が浮いていないか確認することが大切です。
実際に屋根の台風被害で、最も多いのが棟板金の飛散だからです。

被害が多い理由としては、軽くて安価なスレート屋根の住宅が多くなっていることがあげられます。
スレート屋根には、屋根の形状が切妻や寄棟の場合、棟に必ず棟板金が存在しています。

点検をおろそかにしていると、釘が抜けて飛んでしまう可能性が高くなるので定期的に釘を打ち込むメンテナンスが必要です。
スレートの屋根材の場合、屋根材自体の割れや反りの部分から風が入り込み、めくれ上がる原因になります。
屋根材の反りは、塗装の効力がなくなり、撥水性が低下した状態で雨水を吸収し表面が乾燥することを繰り返して反りが徐々に酷くなります。

また、瓦の屋根に関しては瓦に割れやズレが生じていないか確認することが必要です。
瓦の間を埋めている漆喰が欠損していないかも見ておきましょう。

屋根の形状が谷になっているところは、瓦同士が当たってしまうので隙間があります。
その隙間に台風による強風が入り込むと瓦が浮いて、飛ばされてしまうこともあるので注意しましょう。

点検を怠り、塗装の時期になっても屋根を放置しておくとこのような現象が知らず知らずのうちに起こっているのです。
屋根に登って点検することは危険なので、是非クラシタスにお声がけください。

 

事前にできる屋根の台風対策

まずは、台風が来る前に自宅の屋根の状態を把握することが大切です。
点検では、業者に依頼することで傷んでいる箇所が無いか確認してもらえます。
点検のポイント箇所である棟板金の釘が抜けていないか確認し、抜けがあれば打ち込んでしっかり固定します。
再度抜けてくるのを防ぐために、釘の頭にコーキングで釘穴を塞ぐとより安心です。
築年数が7年を境に徐々に抜けてくるので、それ以上の築年数の住宅は飛んでしまう可能性が十分に考えられるので早急に点検が必要です。

棟板金が飛んでしまうと自宅だけの被害にとどまらず、近隣への被害で迷惑を掛けてしまうことも考えておかなければなりません。
次に、瓦の割れがあれば新しい瓦に差し替え、ズレがあれば正確な位置に納めます。
漆喰の欠損も補修し、台風が来ても強風で飛んで行かないように正常な屋根の状態に戻す作業が必要です。

 

台風対策の屋根リフォーム

屋根のリフォームと一括りにしてもさまざまな方法があります。
屋根材が老朽化しているなら葺き替えやカバー工法があり、瓦の補修なら差し替えや漆喰工事があります。
スレートや金属屋根なら塗装工事や部分的に張り替える工事もできます。
台風対策に必要な棟板金工事や雨樋の割れや欠け、金具の外れなどチェックポイントはたくさんある中で必要なリフォームを考えていきましょう。
それでは、屋根の台風対策に有効なリフォームを解説します。

 

・葺き替え
屋根材が経年劣化で限界に来ている場合、屋根材の葺き替えが必要です。
性能の良い屋根材に新しく葺き替えることも、台風対策として選択肢のひとつです。
葺き替える屋根材の種類は、目的や予算、建物の雰囲気などに応じて選択が可能です。
どのような屋根材を選んでも、新しくなることで台風の対策になります。
老朽化が激しい屋根の場合は、葺き替えることをおすすめします。

 

・カバー工法
カバー工法とは、スレート屋根材など既存の屋根材の上に新しい屋根材重ねて施工することを指します。
葺き替えるよりは、既存の屋根材を撤去しなくて良い分、低コストで済むことがメリットです。
デメリットは、古く老朽化した屋根材が残ってしまうことと、屋根が二重になるため重くなり耐震性が現状より悪くなることです。

カバー工法は、ガルバリウム鋼板などの金属屋根材を採用することが増えています。
劣化したスレート屋根材は、反りや欠けている部分に強風が直撃するとその部分から剥がれ飛ばされることがあります。
台風対策としては、部分的な補修で維持できそうなら補修工事を行い、劣化部分が多ければカバー工法で新しい屋根材を被せた方がお得な場合もあります。
予算を少しでも抑えたいけれど、屋根材が限界まで劣化している場合は、カバー工法がおすすめです。

 

・漆喰工事
漆喰工事が必要な瓦は、耐久性があり屋根に空気層もできる優秀な屋根材です。
しかし、最近の住宅は耐震性を重視するため重量のある瓦はあまり使われなくなっています。
古民家や古い日本家屋は、和瓦の屋根でないと似合わないと思っている方も多くおられます。
瓦がある以上、漆喰工事は必要な工事であり、台風の対策にも必要な補修工事です。

漆喰は瓦と瓦の隙間を埋める粘土のような役割をします。
隙間があれば台風の際に、強い風がその隙間から瓦を持ち上げ吹き飛ばしてしまうのです。
また、風と同じように雨の吹き込みが、雨漏りの原因になります。
和瓦や洋瓦の屋根の住宅には、見落としがちな漆喰工事が必要です。

 

・屋根塗装工事
屋根の塗装工事は、最も一般的なメンテナンス工事のひとつです。
暑さ対策に遮熱塗料や断熱塗料の塗装など、通常の塗装に付加価値がついた塗装が注目されています。
しっかり塗装をしておくことで、屋根材の劣化を防止し台風の際も強い風雨に耐えることができる状態になります。
まだ屋根材が健全な状態であれば、台風の季節の前に塗装工事をしておくことをおすすめします。

 

・雨樋工事
屋根に付随している雨樋は、屋根の高さまで登らないと状況が分かりません。
古くなると樋の中に土が堆積し苔や植物が生えていることや、枯れ葉が詰まって雨水が流れない状況になっていることもあります。
台風の際は雨量も多く、スムーズに流れるようにしておかないと、雨水が樋から溢れ軒天を濡らして劣化を早めることもあります。
雨樋の寿命は約15年から20年と言われているので、築15年以上経過している住宅は、一度点検することをおすすめします。

 

台風に強い屋根材に必要な性能

台風に強い屋根にするには、屋根材の耐風性能、防水性能、耐久性能が高いことが重要なポイントです。
それぞれの性能を理解し台風対策に効果のある屋根材を選びましょう。

 

・耐風性能
屋根が強風を受けると屋根材のズレやめくれが起こり、酷い場合は屋根材が飛び散り事故になる可能性があります。
台風の際、強風でも変形を起こさない強固な屋根材が耐風性能が高いといえます。

 

・防水性能
台風の際は、さまざまな方向から横槍の雨が屋根に吹き込みます。
どの角度から当たっても耐えられ、雨漏りしないような防水性の高い屋根材が理想的です。
水に強いことも台風対策に必要な性能です。

 

・耐久性
屋根材は、簡単にヒビが入ったり割れたりしないような頑丈な耐久性を求められます。
割れや反りなどがあればその部分から、強風で剥がれて飛ばされてしまいます。
強固で丈夫な屋根材が台風対策には必要な条件のひとつです。


台風に強い屋根材
住宅の一般的な屋根材である瓦、スレート、ガルバリウム鋼板などがありますが、台風に対して強い屋根材はどれなのか解説します。

 

・瓦
瓦は、粘土を成形して高温で焼き固めた屋根材です。
重量があるため台風の際は、強風に対してある程度は耐えてくれますが、現実にはニュースで報道されているように飛ばされる可能性はあります。
瓦の葺き方は、軒先など特定の場所以外は桟木に引っ掛けてあるだけで固定されていません。
瓦は重量があるので風に強そうですが、しっかり固定されていないと飛ばされてしまい危険が伴います。
瓦屋根を採用するなら台風にも地震にも強い防災瓦が選択しましょう。
防災瓦は、上下の瓦をしっかりとロックするので耐風性が高く飛ばされる可能性が低いため危険度も下がります。

 

・ガルバリウム鋼板
金属製のガルバリウム鋼板は、強風に強く錆びにくい特長があります。
台風にも強くコストが安い上に、対応年数は30年と長期のためコストパフォーマンスが良い屋根材です。
ガルバリウム鋼板の中でも台風対策におすすめなのは、スーパーガルテクトや横暖ルーフなどです。
一つ一つの部材を固定していく施工なので、風の影響も少なく飛んでしまう確率も低くなります。
しっかりとビスで固定されているため、強風にも耐えられます。
また、屋根材同士を噛み合わせて固定させるロック工法で施工されていることもあり暴風にも強い屋根材といえます。

 

・スレート
スレートの屋根材は、横方向にひびが入り割れてしまう横割れは施工時の踏み割れや釘の打ち込みが原因だといわれています。
スレートが新しい間は、施工時に踏んでも割れている感覚はなく、微細な傷が後々経年劣化とともに割れにつながるのです。
その後、降雨により水分を吸収し、セメントの中性化によりもろくなります。
台風時は、飛来物が飛んできて当たってしまうと割れることもあり、しっかり塗装をしていないと劣化により割れやすくなります。
スレートの屋根材は、メンテナンスが行き届いているかによって耐久性が変わってきます。

 

・瓦棒・立平
棟から軒まで継ぎ目がない、1枚の板金で葺くことができる瓦棒や立平葺きは、雨漏りしにくい屋根材として知られています。
これらの金属製の屋根材は、軽量で1枚の部材が大きく風に煽られるとめくれ上がる可能性が高く台風には不利な屋根材です。
雨漏りには強いですが、強風には弱いといった屋根材といえます。

 

・アスファルトシングル
アスファルトシングルは、グラスファイバーなどの繊維をシート状にした屋根材で表面に砂粒でコーティングしたものです。
曲面にも施工できる柔軟性があり、防水性も高いことが特長です。
上端は釘によって固定され、下端は接着剤で貼り付けてあるだけなので、台風には弱く飛んでしまう可能性は高い屋根材です。

さまざまな屋根材がある中で台風に強い屋根材は、しっかりと屋根の下地材である野地板から垂木にかけて固定されているかで判断できます。
屋根材によって台風に強い弱いはありますが、しっかりとメンテナンスできているかにかかっています。


まとめ

台風の対策として屋根に焦点をあて解説してきました。
近年多発している大型台風ですが、温暖化の影響で、今年も上陸する台風は増えることが予想されます。
毎年起こる台風被害を何とか食い止めるためにも事前の点検とメンテナンスが必要です。

築年数が古い住宅では、屋根材の老朽化も進み強風で飛散しないように対策を打たなければなりません。
屋根は住宅を守る大切な存在で、雨風から身を守ってくれます。

台風の影響を最も受けてしまう屋根をメンテナンスすることで、ベストな状態で台風の季節を乗り切ることが重要です。
まずは点検を依頼し屋根の損傷がないか、台風に耐えられる状態かを見極めてもらいましょう。
家を守ることは、家族を守ることです!

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