東北各地で古くから制作されてきた郷土玩具や縁起物。
農閑期の手仕事として作られていたものから、職人を呼んで高い技術で制作されたものまでその歴史も様々です。
今回はその中から愛らしさ満点の東北の郷土玩具をご紹介します。
縁起物からユニークなモチーフのものまでいろいろありますよ。
白河だるまは顔の中に鶴亀松竹梅が描かれている縁起物として知られています。
願掛けをしながら自分で目を書き入れるのも特徴です。
近年はユニークでかわいいだるまも登場。
ミニサイズのコロリとしただるまや、有名キャラクターや生き物をモチーフとしたものなど、老若男女に愛されるだるまが揃っています。
六原張子は岩手県花巻市の成島和紙を用いた張り子で、戦後生まれの比較的新しい郷土玩具です。
もともとは遠野物語などの伝承や郷土芸能をモチーフとして制作されていました。
近年は六原張子の技術に地域資源をかけ合わせて、遊び心満載の起き上がり人形なども制作されています。
ふくろうや獅子舞などの縁起物のちょっとゆるい表情に注目です。
・IWATE STAR BRAND 起き上がり人形 各種|コシェルドゥ
出典:https://iwate-starbrand.com/?pid=151140203
やさしげな表情と色彩が印象的な八橋人形の鳩笛。
江戸時代中期に生まれたこの郷土玩具は、何度か伝承が途絶える危機が訪れながらも、人形を愛する人々によって残されてきました。
現在は八橋人形伝承会が制作を続けています。
鳩笛のほか、干支や秋田犬の八橋人形も造られています。
ひとつひとつ性格を持っているようなニュアンスのある表情が魅力です。
・優しい音色のおまじない。江戸時代から伝わる、手のひらの郷土玩具/秋田県・秋田市・「八橋人形の鳩笛」
出典:https://www.ozmall.co.jp/metromin/article/29597/
明治時代に秋田県横手市で造られるようになった中山土人形。
子どもたちが遊ぶ郷土玩具として広く愛されており、地元のおばあちゃん世代は実際に遊んだ記憶がある方もいるそう。
干支をモチーフとした干支土鈴は、おおらかな表情の動物とカラコロとした音が魅力です。
新年の置物としながらも時折触れて鳴らしたくなる愛らしさがあります。
https://tohokuru.jp/products/2-ak20-01?variant=40204217778335
江戸時代中期に、東北や京都の焼き物の技術を取り入れながら完成したといわれる米沢の相良人形。
岩手の花巻人形、宮城の堤人形とともに「東北三大土人形」のひとつとなっています。
縁起物を掛け合せたユニークなモチーフも多く、特に猫(魔除け・幸運の引き寄せ)と蛸(多幸)を組み合わせた「猫に蛸」は人気です。
出典:https://uesugijoshien.com/item-list?categoryId=19545
いかがでしたか。
現代の住空間にもしっくりくる東北の郷土玩具や縁起物たち。
お気に入りのものがあれば、ぜひおうちにお迎えしてみませんか。