
近所への買い物や散歩、ちょっとした外出でも、ペットにとっては「ひとりの時間」。
人間にとっての30分は、犬や猫にはずっと長く感じられるとも言われます。
実際、環境の変化や時間感覚は人間とは違うもの。
今回は、短時間でも安心してお留守番させるためのポイントをご紹介します。

犬は汗腺がほとんどなく、主に「舌を出してハアハア」するパンティングで体温調整をします。猫も汗をかくのは肉球くらい。
つまり、私たちが「ちょっと暑いな」と感じる時点で、すでにかなり暑がっているということ。
だからこそ、室温は25〜28℃をキープするのが理想。
外出前にはカーテンを閉めて日差しを防ぎ、扇風機やサーキュレーターで空気を動かしてあげましょう。
たとえ短時間でも気を抜かないことが大切です。
「水はちゃんと入ってるから大丈夫」と思っていても、実はこぼれやすい位置に置いてあるだけで意味がないこともあります。
例えば、床が少し傾いていたり、通り道に置いてあってペット自身がぶつけてこぼしてしまうケースも。
特に猫は「水はごはんと別の場所にあるほうが好き」という習性があります。
これは、野生時代の「水場は獲物の腐敗と切り離したい」という本能の名残。
複数個所に、安定感のある器で水を用意することで、自然と飲む回数も増えて安心です。
短時間の外出でも、帰宅すると「ティッシュが床一面に!」「ゴミ箱がひっくり返ってる!」ということ、ありますよね。
でもこれ、退屈だからやっているわけではなく、“自分のニオイを残す”という行動の一種でもあります。
飼い主の不在が不安で、落ち着きを取り戻すために、自分の行動範囲をニオイで満たそうとしているのです。
だからこそ、誤飲につながる物やコード類はあらかじめ片づけておくのが鉄則。
逆に、ペットのにおいがついたタオルやブランケットをそばに置いておくと、安心感につながることもあります。
「行ってくるね」と声をかけてから出かけるべきかどうかは、実はペットの性格によって違います。
犬は“儀式的な別れ”に慣れていると不安が減る傾向がありますが、猫は逆に「何かある?」と察してソワソワすることも。
ポイントは“何気ないふるまい”です。出かける前にいつも通りに過ごし、静かに家を出ることが、ペットのストレスを最小限に抑えます。
帰ってきたときも、まずは落ち着いてからたっぷり甘えさせてあげてください。

ちょっとしたお出かけでも、ペットにとっては「自分ひとりで過ごす時間」。
そんな時間を少しでも快適に、安心して過ごしてもらうために、環境と習慣を見直してみませんか?