リフォーム

2017.07.13 リフォーム

リビングのリフォーム~和室の考え方 facebook


和室は、現在ではかなり不遇をかこっている場所だと言えます。
このため、「和室のリフォーム」と言うと、大きくわけて2つの意味を持つようになりました。

 

「和室をなくす」「和室を他の部屋とつなげる」という考え方

「和室をリビングにする」という考えは昔は非常に一般的なものでした。しかし、現在では「リビング」というと、板敷きの洋室を表す言葉にもなりつつあります。
リビングの横に、客室として和室を置くというところも多いでしょう。
また、「昔は和室をリビングにしていたが、何かと不便を感じる」という家庭もあるでしょう。

このようなことから、現在では、「和室のリフォーム」というと、「和室をなくす」「和室を他の部屋(洋風のリビングなど)とつなげる」という発想になることもあります。
こうすることで部屋を広く使えるようになります。また、和室を残したまま洋風のリビングとつなげる場合は、リビングの床ではなく「畳」の上でオムツをかえたり寝たりすることができるため、なかなかはん用性の高い間取りをつくることができます。

金額は、工事の内容にもよりますが、前者では50万円を切るくらい、後者では70万円を切るくらいが相場でしょう。ただし、さらに内容にこだわれば、100万円近くかかることもあります。

 

 

 

あくまで和室の美しさを残しながらリフォームをする

和室の美しさ、過ごしやすさは、現在の文化のなかでも非常に貴重です。そのため、もちろん和のリビングを残したいと考える人も多くいます。

この場合、デザインを重視したリフォームが中心となるでしょう。
現在は和室でも、極めて現代的で、フェミニンな印象で仕立てることのできる畳などが出ています。また逆に、昔からある料亭のような雰囲気にすることもできます。

和室の場合、しばしば、年を取ってからのバリアフリーが問題となります。私たちはバリアフリーというと「段差がない状態」「車いすがひっかからない状態」を想像してしまいがちですが、足腰が弱ってきた人にとっては、実はこの「段差」こそが必要になることもあります。
そのため、昔からある和室に、あえて腰かけられるだけの高さを持った段差をつくるなどのリフォームも行われています。

和のリビングを残したままリフォームする場合は、デザインと機能性を考えて選ぶとよいでしょう。

洋の文化が入り、家にもそれを求められるようになった時代ではありますが、だからこそ、和室のあり方もさまざまな意味で見直されつつあるのかもしれません。

 

 

 

 

 

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