
暑さや湿気が続くこの時期、「なんとなく体が重い…」と感じていませんか?
実はそれ、脱水のサインかもしれません。
この記事では、そんなときに役立つ「経口補水液」の正しい使い方と注意点、家庭での備え方をご紹介します。

梅雨どきや夏本番の時期、「なんとなくだるい」「疲れが抜けない」と感じることはありませんか?
実はそれ、軽い脱水症状が原因かもしれません。人は汗をかいたときだけでなく、湿気やエアコンの影響でも知らず知らずのうちに体内の水分と塩分を失っています。
特に高齢の方や子どもは、のどの渇きに気づきにくく、体調を崩しやすくなります。
そんなときに頼れるのが「経口補水液(ORS)」。
ただし、スポーツドリンクのように「元気づくり」や「普段の水分補給」に使うものではありません。
経口補水液は、脱水状態の回復を目的とした特別用途食品。
世界保健機関(WHO)が提唱する「経口補水療法」の一環として、下痢や発熱、嘔吐による水分と電解質の損失を補うために開発されています。
ふつうのスポーツドリンクとくらべると、塩分やカリウムの量が3~4倍と多く、成分がかなり濃いのが特徴です。
だからこそ、「正しく飲む」ことがとても大切です。
<飲み方の注意ポイント>
・がぶがぶ一気に飲むのはNG
たくさん飲めばいいというものではありません。
少しずつ、ゆっくり口にするのが正解です。
大量に飲むと、かえってお腹をこわしたり、電解質のバランスを崩すことがあります。
・元気なときに飲むのは逆効果
「熱中症対策に毎日飲んでる」という方もいますが、これは誤解です。
経口補水液は、あくまで脱水しているときや体調が悪いときに使うもの。
元気なときに飲むと、かえって塩分をとりすぎてしまうことがあります。
なお、2023年からは健康増進法の改正により、経口補水液のラベルや売り方にもルールができました。「特別用途食品」という表示があるものは、国が審査して「脱水に使ってOK」と認めた製品です。商品選びのときは、この表記もチェックしておくと安心です。

市販品が手に入らないときや、ストックがないときに便利なのが「手作り経口補水液」。
家庭にある材料で、いざというときにさっと用意できます。
これらをよく混ぜるだけで完成。冷やすと飲みやすくなります。
ただし、保存は常温で半日、冷蔵でも1日以内が目安。
作り置きは避けましょう。
経口補水液は、「病気や不調のときの補助飲料」として使うのが正しい姿です。
普段の水分補給は、水や麦茶、軽めのスポーツドリンクなどで十分。
脱水が疑われるときだけ、正しいタイミングと量で使用することが大切です。
いざという時のために、救急箱や災害備蓄とあわせて、ご家庭に数本ストックしておくと安心です。
体調管理も「暮らしの備え」のひとつ。
この夏は、正しい知識で水分補給を見直してみませんか?
参考:
経口補水液(けいこうほすいえき)について /消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_special_dietary_uses/oral_rehydration_solutionその飲み方NGです! 正しく知ろう経口補水液 /政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/article/202502/radio-2729.html