寒い季節、暖房をしっかり使っているのに「なかなか暖まらない」「光熱費がかさむ」と感じることはありませんか?
その原因は、暖房器具のメンテナンス不足かもしれません。
ちょっとした手入れで熱効率がアップし、省エネにもつながります。
そこで今回は、エアコン・ファンヒーター・電気ストーブなどの暖房器具の掃除やチェックポイントをまとめました。
エアコンはフィルターの汚れが熱効率に直結します。
ホコリが詰まると風量が落ち、余計な電力を使うことに。
エアコンのフィルターを1年間掃除しないと消費電力量が約25%増加するとも言われています。※
以下のポイントを定期的にチェックしましょう。
2週間に1回程度、フィルターを外して掃除機でホコリを吸い取る。
汚れがひどい場合は中性洗剤を使い、水洗い後しっかり乾燥させる。
周囲に物を置かず、落ち葉や雪が詰まらないようにする。吹き出し口をふさぐと熱交換効率が下がるため、こまめにチェック。
燃焼系の暖房器具は、空気の流れが悪くなると燃焼効率が落ち、暖房効果が低下します。
安全に使うためにも、定期的なお手入れが必要です。
1カ月に1回程度、掃除機でホコリを吸い取る。
温風の吹き出し口にホコリがたまっていないか確認し、掃除機で吸い取る。
古い灯油が残ると燃焼効率が落ち、故障の原因に。
こまめに使い切ることを意識する。
温風の吹き出し口に白い粉のようなものが付いている場合、シリコンを含むスプレーや整髪料が原因かもしれません。
これがたまると、不完全燃焼や故障につながることもあるため、できるだけ部屋での使用を控え、付着した場合はやわらかい布で拭き取りましょう。
電気式の暖房器具はホコリが溜まると発熱効率が低下し、最悪の場合、発火の原因になることも。
安全面も考慮して、こまめな掃除を心がけましょう。
外せる場合は外して拭き取る。外せない場合はそのまま拭く。
掃除機でホコリを吸い取り、乾いた布で拭く。汚れがひどい場合は湿らせた布で拭き取る。
劣化や断線がないかチェックし、安全に使える状態を保つ。
暖房器具のメンテナンスとあわせて、以下の工夫をするとさらに効率が向上します。
加湿をすると体感温度が上がり、暖房の設定温度を下げられる。
サーキュレーターや扇風機を使い、暖気を部屋全体に行き渡らせる。
窓からの冷気を防ぎ、足元の暖かさをキープ。
ちょっとした工夫で、暖房効率はグッと上がります。
定期的なメンテナンスを習慣にして、快適で省エネな冬を過ごしましょう。
参考:
ダイキン工業株式会社2022年8月9日 ニュースリリース
フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証
https://www.daikin.co.jp/press/2022/20220809