
いつの頃からか、階段の下に立つと「よし」と小さく気合を入れている自分に気づくことはありませんか。
かつては家の中を縦横無尽に動いていたはずなのに、重い洗濯物を持って上がるのが億劫になったり、2階に忘れたスマホを取りに戻るのを諦めたり。
それは、人生のステージが変わり、住まいに求める”ちょうどよさ”が変化してきたサインなのかもしれません。
今回は、住み慣れた家でこれからも心地よく過ごすための、暮らしのリサイズについて考えてみます。

もし、いま2階にある寝室やクローゼットを1階に移したら、一日の暮らしはどう変わるでしょうか。
生活のすべてをワンフロアに集める1階完結型の暮らしは、驚くほど心身を軽くしてくれます。
移動に使っていた体力や時間を、ゆっくりお茶を淹れたり、窓の外を眺めたりする時間へ。
それは、今の自分を大切にするための、ささやかな贅沢ともいえるかもしれません。

いきなり模様替えやリフォームを考える必要はありません。
最初は、2階にあるものを1階に降ろしてみるだけで十分です。
普段着の収納、寝るための布団、毎日使うタオル類。
毎日使っているのに、なぜか2階にある…そんなものから、試しに場所を移してみる実験をしてみるのはいかがでしょうか。
まず試したいのが、衣類の置き場所です。
よく着る服だけを、1階にまとめてみます。
全部移す必要はありません。
一週間分だけ
普段着だけ
それだけでも十分です。
洗濯して、干して、しまう。そして着る。
この流れが同じ階で終わるだけで、家事の途中で階段を往復する回数がぐっと減り、楽になります。
1階中心の暮らしを考えるとき、いちばん変化を感じやすいのが「寝る場所」です。
とはいえ、いきなり本格的に移す必要はありません。
最初は、一週間だけのお試しで変えていてはいかがでしょうか。
たとえば、
和室に布団を敷いてみる
ソファ横に簡易ベッドを置いてみる
来客用の部屋を使ってみる
夜、「もう階段を上らなくていい」と思えるだけで、
体も気持ちも、すっと緩む感覚があるはずです。
朝起きてすぐキッチンに立てること。
洗濯や身支度の動線が短くなること。
実際に体験してみると、「これは楽だな」と実感できるはずです。

生活の中心を1階に移すと、気になるのが2階の扱いです。
「このまま使わなくていいのだろうか」
「物置のようになるのは少し抵抗がある」
そんな気持ちが湧くのも自然なことです。
けれど、2階は毎日使う場所ではなく、たまに上がる場所と割り切ってみるのも一つの手です。
重い掃除機を持って上がるのはやめて、軽いフローリングワイパーだけを置く。
天気の良い日に窓を開け、風を通す。
そのついでに、かつて子供たちが使っていた部屋で昔を懐かしむ。
そんな風に負担なく付き合うのも、いい距離感といえるかもしれません。
暮らし方は、年齢や季節とともに少しずつ変わっていきます。
今の自分にちょうどいい形で、住まいと付き合っていきたいですね。
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